小さな幸せ

(2000-02-19)

   
夜明け前から降り続いた雪は

いつの間にか、止んでしまった。

雪に埋もれた真っ白な庭。

今朝もまた部屋の中には

大好きなティタのギターの音が流れている。

僕はもう何回聴いた事だろう・・・この CD を!!

   

   

   静かな雪の庭を眺めながら、フト考えた。

   「最近の僕はどうして、こんなに幸せなんだろう!」って

   ・・・そんな事が顔に出ているのだろうか?

   近ごろの僕は、よく人に言われる

   「八岳さんって・・・いつ見ても楽しそう・・・!!」

   「八岳さんって・・・ウンとお金持ち見たい・・・!!」って

   

   

僕が、どの位、幸せかって言うと・・・両腕を一杯にひろげて

「このくらい幸せ・・・!!」って言いたいほど・・・。

だって・・・薪小屋には大切な薪はまだ残っているし

頼りなげな湯沸かしボイラーは、今日も故障をしなかったもの。

大嫌いな洗濯と部屋の掃除はとても楽しかったし

・・・ポンコツ車は、今日もよく走って呉れたんだ。

  

     

   でも、「どうにかならないかな?」って思う事だって沢山あるよ。

   一週間に一度くらいは、夕食を外で食べたいし

  お金があったら、半月に一度くらいは家族のもとにも帰りたい。

  パソコンも 6 年前のマックを騙まし騙まし使っているし

  ここ、ひと月ほど、歯医者さんには、お世話になりっ放し。

  ポンコツ車のドアだって、一年前の大きなキズが未だにそのままだよ。

   

   

その他にも・・・自分の幸せのアラを探したら

いくらでもホコリが出て来る僕の幸せ・・・・

「あれが足りない・・・・!」

「これも欲しい・・・・!」

「体のここが痛むし、もうこんなストレスには耐えられない」

不幸の原因を数え上げたら・・・もう本当にキリがない。

   

  

  ・・・それでも、僕はとっても幸せ・・・・!!

  17 世紀の天文学者ケプラーの作品を読んだり

  大好きな水彩画の構図を考えたり

  エスペラント語の問題をノートに書き写したり

  手垢で汚れたロシア語の古い教科書を開いたり

  自分のホームページに今日の日記を書き込んだりする事が・・・

  

  

こんな事を考えていると

・・・僕にはよく分からないけど

毎日、毎日、自分の身に起こることを素直に見つめて

静かに、その日その日と仲良くするのが一番いいみたい。

そう、確かに・・・・幸せな時って、長続きしないけど・・・・

もっと素晴らしいのは・・・不幸せな時だって、長続きしないって言う事だよ。

   

   

  ・・・僕の幸せの一番の源は

  時々、言い合いにはなるけれど・・・・・・

  大好きな家内が居てくれること・・・・・

  24 才のとても可愛い、知的障害の息子が居ること・・・・!!

  ・・・それに素晴らしい友達が沢山いること・・・・

  そして、そんな友達が大好きなこと・・・・・。

   

ウワ〜〜〜イ  !!