1998-09-02  

高原のタルレガ

 

秋の夜。

今夜も、トミーが呉れた

ティタ・アベンダーニョのギターのCDを

静かに独りで聴いている。

 

タルレガ。

胸を涙で締めつけるような

そのくせ、甘くて美しい

彼のギター曲が、僕は大好き。

 

雨の音。

淡い電灯の下で

沁み沁みとティタを聴いていると

本当に大声で泣きたくなってしまう。

 

「涙」

そう・・・・この美しい名曲を聴いていると

何故だろう?

僕の心は、キュートな雅美をいつも思いだす。

 

「アデリータ」

CDの最後の・・・・淡く儚い(はかない)この曲を聴くと

僕の心は、いつもそうだ・・・・・

桂花にとても会いたくなる。

 

 


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