1998-04-21

休日の前夜

 

 

 「明日(あした)は何時に起きてもいい・・・・」

 こう思っただけで、とても幸せ!

 いつ迄たっても、一向に寝る気にならない

 「薪ストーブの本」をパラパラとめくってみたり

 東側の窓を開けて、夜空の星を眺めたり

 まだ伸びてもいない爪を今日も切ったり

 いつ迄も、いつ迄も、グズグズしている。

 

 

 ふと、風呂を沸かしたのを思い出し

 素っ裸になっても同じこと

 背中やお腹をポリポリと掻いたり

 裸のまま、冷蔵庫の牛乳を飲んだり

 いざ風呂に入って、体を洗う時になっても

 両手一杯に石鹸を塗りたくり

 いつ迄経っても、クチュクチュとシャボン遊び

 

 

 「いいな、いいな!!」と思っているうちに

 夜はどんどんと過ぎ去ってしまう。

 時間の無駄遣いが、こんなに楽しいなんて

 何もしないことが、こんなに楽しいなんて

 怠惰な夜更けが、こんなに楽しいなんて

 僕は本当に幸せなのかも知れない。

  

 

 

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