2002 10月 の高原日記

    
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2002-10-01(火)        台風21号         自宅

 午後4時、台風21号が伊豆大島付近まで近付いている為、昨夜からひどい雨が降っている。

 天気予報に依ると、21号台風の中心気圧は 950Hcpa、進路は北に 60Km/h との事。結構大変な台風である。
 東京を通過するのは、午後9時ころとか・・・・・・

 午後7時、自動車のカヴァーが台風の風で飛ばされないように、ラッシングをする。 今、ふと思い出してラッシングなんて言葉を使ったけど、これは船乗り時代、荒天準備の時に使った言葉・・・・・・実に、40年ぶりに使った、ホントに懐かしい単語である。

 話は変わるけど、この頃やけにパソコンがフリーズする。
 特に Golive 5.0 を使っている時に、その傾向が強いが、何が原因なのだろう?

     

     
2002-10-03(木)        晴         自宅

 一昨日あたりから盛んに新しいヴィールスが出て来たので注意をするようにと、MacAffeee から警告が出ている。
 昨日、MacAfee を最新版にアップデートしたが、アップデートが終わった瞬間、またアップデートの案内が来たので、調べてみたら「アップデートが必要」というコメントが出た。

 そこで、再度、アップデートのボタンを押したら、途中でアップデートがフリーズしてしまったので、強制終了をしてパソコンを止めた次第。

 その後、夕食後のつい先刻・・・・・・パソコンを立ち上げたら、突然、画面がグシャグシャになり、そのあとでしばらくしてから、突然、パソコンの中で、バリバリバリと物凄い音がして、又、画面がフリーズした。

 でも、その後、再再度、パソコンを立ち上げたら、ご覧の様に、元気で動き始めたじゃあ、ありませんか?

 パソコンは、ヴィールスにやられているのかなア・・・・・・?

 チョット心配です。

 話はかわるけど、今日、「高原の奇人・変人達」のコーナーに、東の別荘地の有山至さんのページを開いた事を、有山さんに連絡をした。
 ・・・・・・ケッコウ好き勝手な事をかいちゃったので、叱られると思っていたら、全く気になさっていないどころか、かえって
 「これって、なかなかの名文よ・・・・・・!」
 と奥様に言われたので、本当にホッとしました。

     

     
2002-10-04(金)       晴         自宅

  ・・・・・台風21号が通過したあと、
 毎日のように天気の良い日が続いています。
 今日の午後も、爽やかな風が吹く好天気!
 素晴らしい秋の日差しに誘われて
 喫茶店「ザック」まで、お茶を飲みに行って来ました。
 途中、ハギの花が美しく風に揺れていましたので
 足を止めて、暫く花を見ていたら
 ライト・グレーのヤマトシジミに混じって
 ひと回り大きなウラナミシジミが吸蜜をしているのを見つけました。
 この辺りでは、もう何年も見なかった蝶。
 久方振りに旧友に出会ったような気がして
 とても懐かしい思いに駆られました・・・・・
        


   
帰って来たウラナミシジミ( 2002-10-04  2:30 pm)

 夜、久方振りにマリちゃんとヒュッテに出掛けた家内から電話があり、
 ヒュッテの北側の山に植えたクリの木から落ちたイガに大粒のクリが入っていると報告があった。
 「え? ホントかよ? 信じられねえなあ・・・・・!!」
 と言ったら、
 「ホントなの・・・・・・ホントよ!」
 と言った家内の言葉が弾んでいたのが、とても印象的でした。

    

      
2002-10-05(土)       晴        自宅

 今日は中野まつり。
 KRが勤めている作業所でも、太鼓たたきを披露するというので、処理場のグランドまで出掛けてみた。

 途中、ブロードウエイ前の広場も、大勢の人で賑わっているのにはチョットびっくり・・・・・・

 処理場のグランドに着いてみると、ちょうど最終回の演奏が始まったところ。
 KRは、いつものようにヒョウヒョウと太鼓叩きをしていたが、途中で、僕と目が合うとチョット恥ずかしそうにニッと笑ったのが、とても印象的だった。

    


2002-10-07(月)       晴のち曇         自宅

 前から気になっていた、「小海町の蝶」の原稿を完成して、小海町総合センターに発送。
 少しはホッとする。

 夜、高田馬場の SON の卓球教室に出掛け、ボランティア・コーチ。
 ・・・・子供達が、少しづつ上手になっていくのを見るのは、とても嬉しいが、2時間コーチをすると、ケッコウ疲れるものである。

 練習後、いつものように中西・林両コーチと中華料理屋で、話をして来る。
 ・・・・話は、子供達の話に終始したが、2人が子供達の成長を真剣に考えているのには、本当に頭が下がる思いがする。

      
      

2002-10-08(火)       曇時々雨         自宅

 最近の忙しさと言ったら、とにかく大変である。
 常時5〜6ケのスケジュールが目白押しにならんでいる。
 特に・・・・・・その中の半分ほどが、長期にわたるスケジュールなので、とにかく大変。

 ・・・・最近も・・・・・色々なスケジュールの変更で、今週中にK市に出かけ、少しでも先に進めようと思った母親関係の残務処理は、一挙に下旬にまで持ち越されそう。
 ・・・・・・まあ、いいか・・・・・・!

 夜、近所の地域センターに卓球の練習に出掛けた。
 集まるのは、15年ほど前から、ずっと続いているPTA卓球のメンバー。
 試合結果は 2-3 で Ta さんに敗れ(クソッ!)・・・・・ 3−1 で Ku さんに勝った。
 ・・・・サーブとバックカットの練習をもっとすれば、もっと上手に戦えるようになるかもしれない。

 でも、卓球って、どうして、こんなに面白いンだろう・・・・・・・?!


 この間、「高原の奇人・変人達」のコーナーで紹介をした有山至さんの奥様からメール第一号が届いた。
 この人もまた楽しい人である。

   

    
2002-10-11(金)        曇ときどき晴        自宅

 昨日と今日、Adobe 社とシーケンス契約をして・・・・・テーブルをアップロードした時、レイアウト画面とネット上の画面が違ってしまう事の解決法を、聞くことにした。

 ディスクレの一番大きな原因は、文字に「見出し文字」を使って来たためらしい。

    

      
2002-10-12(土)       晴         自宅

 今日は、昭和22年に筆者が卒業した小学校、東京都中野区立桃園第三小学校の創立80周年の同窓会があった日である。

 当初、横丁のリーちゃんからこの同窓会の案内があったのは、今年の初夏・・・・・・
 その連絡があった頃は・・・・・・
 (・・・・・・10月中旬なんて言うのは、例年だったら紅葉のヒュッテに行っている頃・・・・・・それに、同窓会に行ったところで、知っている同級生なんかは殆ど来るわきゃあ無いし!・・・・・・だから、今回も行くのは止めようか?)
 ・・・・・・そんな事を考えていたので、出欠の返事はズット保留にしてあったのである。

 ところがである。
 ・・・・・・つい数日前、卓球の練習から帰って来る途中、近所に住んでいる小学校時代の同学年の井上さんに出会って、ヤアと挨拶をしたら、いきなり
 「今度の土曜日行く?」
 と聞かれたのである。
 ・・・・・・突然の質問だったので、僕はいささか面食らい
 「エート・・・・・・何んだったっけ? 今度の土曜日って・・・・・・?」と言うと
 「ホラ、桃三の80周年の同窓会だよ」
 と井上氏に言われた。
 「あ、そ〜か、あれって今度の土曜日だったっけ?」
 「そう、そう・・・・・・だって、10月の12日だもの・・・・・・」
 「オットーは行くの・・・・・・?」
 ・・・・・・僕は、この井上氏を、いつもオットーと呼んでいる。
 「僕? うん、行ってみようかと思ってさ・・・・・・」
 「そう? オットーが行くんだったら、僕も行ってみようかな・・・・・・?」
 「うん、一緒に行こうよ! だって、八岳さんが行かなかったら、僕ひとりぼっちかも知れないもの・・・・・・・」
 心優しいオットーは、少し心細そうに言った。
 「ヨ〜シ、ワ〜ッタ! オットーが行くんだったら、僕も行きたいヤ! じゃあ、僕も行く事にするよ・・・・・」
 「ホント?」
 「ウン、ホント・・・・・」
 「あ〜、よかった!」
 「オレだって同ンなじだよ・・・・・・オットーが来なかったら、知ってる同級生誰も来ないかもしれないもの・・・・・」
 ・・・・・・と、いう訳で、急遽、2人で同窓会に出掛ける事にしたのである。

 ・・・・・・それでは、ここで、今、筆者がオットーと呼んでいる小学校時代の同級生、井上氏の事を、読者の皆さんに少し紹介して置きましょう。
 オットーというのは同氏の名前で、これは本名である。
 正確には、於菟と書いて「オト」と読むのであるが、筆者はいつも彼の事を「オットー」と呼んでいる。
 ・・・・・って言うのは、筆者の友達の一人に、Otto Wieg という名前の・・・・・・爽やかなドイツ人がいて、筆者はいつも彼のことを
 「 Otto(オトー)」と呼んでいたからである。
 ・・・・・・今日、同窓会の最中に、井上於菟氏にこのドイツ人の友達の話をしたら、
 「そう、そう、その通り・・・・・・僕のオジイチャンがドイツ人の名前をもじったこの名前を僕に付けたんだよね・・・・・」との事。
 そこで・・・・・・僕が・・・・・・
 「フ〜ン・・・・・・ヤッパリそうだったんだ〜!! ねえ、オットーさあ・・・・・・オットーなんて、今もそうだけど、当時としては物凄く洒落た名前だよね〜・・・・・・だってさあ・・・・・・オットー・クレンペラーっていうドイツ人の名指揮者がいるじゃないか・・・・・・?!」
 ・・・・・・って言うと
 「うん、いるいる・・・・・・」
 ・・・・・・いかにも彼らしく、オットーは静かに笑った。
 「・・・・・・それじゃさ〜・・・・・・」
 僕が畳み掛けるように言うと
 「・・・・・ん・・・・?」
 オットーは、果物をつまんでいた指先を丁寧に紙ナプキンで拭きながら、僕の方に身をかがめるようにして聞き返した。
 「じゃあ、オットーのお兄さんは何んていう名前なの・・・・・・?」
 と聞くと、
 「兄は、英国人の名前なんだよね・・・・・・」と彼。
 「で・・・・・何んていう名前?」
 (もしかして、ジョージ(丈二)かな・・・・・・?)
 と思いながら聞くと、
 「丈治って書いて、ジョージです・・・・・」
 ですって・・・・・・半分、アッタリでした。


話の途中、文屋の栄チャンに撮って貰った、オットーと筆者の写真

    
 ・・・・・・ところで、この井上氏であるが、僕の記憶では・・・・・・小学校にあがりたての頃、一番最初に追いかけごっこをしてよく遊んだのが彼だったのである。
 今もそうであるが、当時の彼は僕よりもずっと背が高くて、色の白い、とても優しい子供であったように記憶している。
 ・・・・・・そんな事を考えていると、彼の方から
 「僕おぼえてるけど、1年生の頃、あなたの事を追いかけたり、あなたに追いかけられたりして遊んだのを、よく憶えているよ・・・・・・」
 と言い出したのである。
 「・・・・・・あ、そうそう、それそれ・・・・・・あれはねえ、小学校に上がりたてのころだったんだよ!」
 と、僕が言うと
 「え? そうだったっけ・・・・・・?」と、彼。
 「だって、よく校庭で駆けずり回っていたもの・・・・・・・」
 と僕が言うと
 「・・・・・・うん、それから、僕達の教室の中まで追いかけて来たこともあったよ・・・・・!」
 と彼。
 「え? 僕が? あなたの教室の中まで〜・・・・・? ・・・・・だって、あなたの組は1年3組の男女組だったよね〜・・・・??」
 と言うと、オットーは・・・・・・
 「うん・・・・・・そうそう、それそれ・・・・・・僕達の組ってさあ・・・・・・男女組! 男女組! って、1組と2組の男の子達に随分バカにされてさあ〜・・・・・・!!」
 ・・・・・・彼は、遠くを見るような目付きで・・・・・・昔の淡くホロ苦い思い出を懐かしむかのように言った。

 その優しい目つきを見ていると、
 (オットーって、昔と変わらず、何んて優しい男なんだろう・・・・・?!)
 ・・・・・・って、僕は沁み々々と感心した次第である。

 80周年記念の2時間の同窓会の間、僕とオットーは、ずっと2人だけで話をしていたが、その間には・・・・・・主催者や来賓の挨拶、和太鼓やコーラスなどの出し物・・・・・・それから、校歌の斉唱・・・・・・などの催し物が沢山あったのは勿論である。
 でも、どうした事だろう?
 ・・・・・・それにも、拘わらず、僕達2人は、ズ〜〜〜〜ット2人だけで話っぱなしだったのである。

 そう、今、この行のキーボードを叩きながら思うことは・・・・・・僕達2人がズーット2人だけで話し続けていたのは・・・・・・先刻の追い掛けごっこの話にしても、当時の子供達みんながコワガッテイタ理科室の骸骨模型などの話にしても、兎に角、2人で共有している思い出が沢山あった事と、2人が同じ様に恐れていた通り・・・・・・僕達の学年の出席者は、僕とオットーの2人だけだったのが、一番大きな理由だったような気がしてならない・・・・・・!!

 言うなれば、今日の80周年記念同窓会は、オットーと僕の2人だけの同期会だったのかも知れない。

 ・・・・・・・とにかく、心優しきアルト・カメラード(旧友) ”オットー” との、懐かしい再会の午後のひと時でした・・・・・・・・!!

    

    
2002-10-15(火)       晴のち雨         ヒュッテ

 昨日から一泊で、古い古い知人のカトリックの修道女のKさんと、そのお友達のMさんがヒュッテに遊びにやってきました。 お友達のMさんとは、今回が初めての顔合わせであるが、話しているうちに・・・・・・彼女の近しい人が、以前、筆者が勤めていた会社の、創立当初の6人のサムライの一人のTさんだという事が分った。
 ・・・・・・世の中とは、本当に不思議である。

 さて、話は変わるが、知人のKさんとは、僕が学生時代に知り合った方であるが、彼女が修道院に入る前に
 「この世の見納めに・・・・・・!」
 と、2人で都内観光に出掛け、その時、2人共はじめて東京タワーに登った事が、忘れられない思い出である。
 以来、45年近くの歳月が経った今、彼女がヒュッテに来た事を考えると、これもまた・・・・・・人生とは、実に不思議なものであると感じざるを得ない・・・・・と、ついつい思ってしまう。

 そして・・・・・・今回、ヒュッテに集まった3人が、すべてクリスチャンだった為、当然の事ながら、話題は大半がキリスト教の事。 中でも、彼女達2人がカトリック・・・・・・僕がプロテスタントだった為、話題は両派の違いに関するものが多く、僕達にとっては本当に興味のある話題が多かったと思う。

 2人は、15時30分の中央道高速バスで、小淵沢から新宿に向けて旅立ったが、今日の半日オープンにした車から眺めた辺りの紅葉はじつにキレイで、途中、八千穂村の紅葉が実に素晴らしく、思わず車を止めてスナップ写真を撮った程である。

    

八千穂村の紅葉は実にすばらしかった・・・・

   
閑話休題
 ・・・・・・以前から、気になっていたヒュッテ全体の塗り替え工事が、今朝から始まった。




 

   

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