1999 年 9 月の高原日記

  

1999-09-01(火)  快晴   自宅

午前中、近くの小尾眼科に出掛けて目を診て貰った。
小尾眼科は僕が中学生の時から、ズーっと目をみて頂いて来た、とても物静かなお医者さんである。
「実は、先週の金曜日の夜から、目の中に黒いゴミの様なものが見えてて、とてもウットウシイんですけど・・・・なにせ、今、私が住んでいる長野県の小海町には、眼科のお医者さんがいないもんですから、向こうでは見て貰えなくて、今日までノビノビになってしまいました・・・・」
と、事情を説明すると
「そう・・・・? では、こちらを向いて・・・・そうそう・・・・そのまま、顔を動かさないで目だけ左を向いてみて・・・・そうそう・・・・」
から始まる一連の検査・・・・(視力の検査やレンズで目の中を覗いたり、薬で瞳孔を開いたあと検眼台にアゴを載せ色々な方向から光を当てて調べたり)・・・・・のあと
「八岳さん、眼底に出血してますね。・・・・レーザー光線の処置をすることができる病院を紹介しますから、なるべく早い時期にレーザーで出血を止めて貰って下さい。・・・・大丈夫、全く痛くありませんから・・・・!!」
と、言うのが先生の診断。
・・・・オヤオヤオヤ・・・・又々、体の一部に故障が起きて仕舞いました。

今日、 9 月 1 日は家内の誕生日。
丸井の前の花屋さんでトルコキキョウを買い、駅前の不二家で
「ママ、誕生日お目出度う!!」の文字を入れたバースデーケーキを買って家に帰る。
**************
・・・・可笑しかったのは、不二家の若い女子店員さんに、バースデーケーキを注文した時の事である。
その店員さんに
「お名前は、何んと入れましょう・・・・?」
と訊かれ
「KK です・・・・」
と、答えたあと、(え? ホント?)と少し心配になったのである。
・・・・と、言うのは・・・・毎日の生活に於いて、僕は家内の事を”ママ、ママ!!”と呼んでおり、KK という名前で呼ぶことは全くなかったからである。
・・・・これは、長男のKRが小さい時から今日に至るまで、家内のことを”ママ”、”ママ”と呼んでおり、いつの間にか、我家での家内の呼び名は”ママ”になっていたからである。
その上、その店員さんに家内の名前を教えたのはいいが、(・・・・この店員さんが”この KK という女性のことを家内以外の女性だ・・・・”と考えたらどうしよう・・・・)等と変に気を回したものだから、何かこう急に恥ずかしくなってしまい、店員さんに
「いや・・・・違うんです。・・・・ KK ってえのは、家内なんです・・・・」
とついつい弁解がましく言ったから、店員さんとの会話がギゴチないものになってしまったのある。
・・・・そして、その上・・・・
・・・・その店員さんに
「KK さん、お誕生日お目出度う」
とでもバースデーケーキに書かれでもしたら、我家の三人がバースデーケーキの前に座ったとき、それこそもう今度は、三人の腋の下がクスグッタクなりそうな気がしたので、僕は再度その店員さんに大きな声で
「イヤ、イヤ、イヤ・・・・ママでいいよ。ママにしといてよ・・・・」
と言ってはみたものの・・・・・又々急に変な事に気を回して、
「ねえ、ママッて言ったって、飲屋のママじゃないんだよ・・・・我家のママなんですよ!」
と言ったから、アキレ顔のその女子店員さんに思わずクスクスと笑われて仕舞いました。
ハハハハハハ・・・・・・
俺って、いつもどうして、こうなんだろ??

今日の日記は、これにて・・・・・チョン!!

  

1999-09-02(水)  曇    自宅

午前6時起床。
朝食を済ませた後、きのう小尾先生から紹介された大久保の社会保険中央総合病院に先生の紹介状を持って出掛けた。
・・・・強い陽射しのもと、先生から頂いた病院のパンフの地図を頼りに目指す病院に着き、順番を待つこと約 20 分。
明るい感じの白衣の女性から、幾つかの検査を受けたあと、右目の瞳孔を点眼液で開かれ、小尾先生が紹介状を託された先生から、色々な質問をされたあと、レーザー照射機(?)の上にアゴを載せると、先生から
「そう、左側に見える小さな光をジッと見て・・・そう、その光の方をズーッと見てて下さい・・・・そう、そのまま・・・・」と言う言葉と共に

パシッ、パシッ、パシッ、パシッ・・・・・・・

と、10 数個所にレーザー光線を当てて、出血のひどい所を焼いて頂いた。
手術が終わると、担当の先生から
「出血のひどい所は、全部レーザーで処置しておきましたので・・・・」
「この後は小尾先生の所で治療を受けて下さい・・・・先生から、お薬は戴いてますよね?」
等々の発言があり、今回の手術を終わる。

・・・・・・・
・・・・・・・
話は代わるが、今回お世話になった社会保険中央総合病院は、JR 中央線大久保駅から歩いて 5 分程の所にあるが、中で仕事をしている人達の感じがとても素敵な上、待合室も、診療室もとても広々としており、なかなか素敵な病院である。・・・・今度、また何か病気でもしたら、この病院に通って見ることにしよう・・・・・!!

  

1999-09-04(土)  曇ときどき雨  ヒュッテ

ヒュッテの南隣りの猿谷さんの庭にあったモミノキと針葉樹が全部伐採され・・・・北隣りの成松さんとヒュッテの間にあったモミノキ 6 本を切っ倒したらしたら、ヒュッテの雰囲気がスッカリと明るくなってしまい、シジュウカラやコガラは勿論のこと、何んと!!・・・・あのゴジュウカラまでもがベランダに来る様になって来た。

  

1999-09-07(火)  雨時々曇    ヒュッテ

まあ、何んていう事。
ヤマガラやリスまでが庭に来るようになってしまいました。

  

1999-09-08(木)  晴     ヒュッテ

ラジコン・ヨット「プティリッツァ号」のメンスル(主帆)がやっと出来上がった。
・・・・嬉しくなって記念写真を撮ろうとして、出来上がったばかりのセールをハル(船体)の上に仮置きしてみたら、その大きさにビックリしてしまった・・・・
・・・・このラジコン・ヨットの高さがナント 1 m 80 cm 位もあるのである。
勿論、僕の背丈よりもズット、ズット高いのである。

まさに、ギョギョギョのギョッである。

・・・・あと、ジブ(前帆)が出来上がり、この 2 枚のセールをハルに艤装し終わったら、プティリッツァ号は出来上がりである。イヤッホー!!!

1999-09-10(金)  晴     ヒュッテ

4, 5 日前からベランダの手摺りの上に置いた小鳥達用のヒマワリの種を狙ってリスがやって来るようになったが、驚いたことに、今朝は僕が朝食を食べているのを別段気にする様子もなく、僕のすぐ目の前で例のヒマワリの種を食べ始めたのである・・・・!!
・・・・僕は、朝御飯を食べながら、このリスのする事をジット眺めていたが、リスというのは、よく見るととても可愛らしい動物で、ヒマワリの種を食べるとき、チャント両手で種を抱えて食べるのである。
・・・・しかも、オドロイタことに、僕がすぐ近くで体を動かしても、余り怖がらないのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
余りに可愛らしいので、僕はリスを驚かさないように、静に立ち上がりデジカメを持ってきて、このリス君の写真を何枚か撮ってみた。
その中の一枚が下の写真である。

ねえ、とても可愛らしいでしょう!!!!!

   

1999-09-11(土)  曇     自宅

8 月 26 日に小海原の花村教授の別荘でお話しをした国立音大の女子学生の中の一人 Rieko ちゃまより、メールが届いた。・・・・勿論、僕は即ヘンジを書いたが、とても明るくて素直なメールだったので、文中に記入した僕の返信(●印を付けた部分!!)と共に、ご披露することにしましょう!!


● Rieko ちゃま、こんばんは!!

●メール有り難う!!
今日、久方振りに中野に帰って来ました。
・・・・家に着いたのは午後9時半。それから、ご飯を食べて、持って帰った荷
物を整理して、お風呂に入って、たった今、メールボックスを開いてみたら、貴
女からメールが来てました。
僕は誰からでも、メールを貰うのは大好きです。
でも・・・・とくに、女性からメールが来るとトーーーッテモ嬉しいです。


Rieko wrote:
> こんにちは。八岳さん。お元気でお過ごしでしょうか。
> えーと、私は、8月26日にお会いしました Rieko(●名字はカットします)です。


●8/26 は僕もホントに楽しかったです。
あの日のことはホンの少しですけど、僕のHP「高原と湖と星空の生活!!」の
高原日記 8/26 の日記に書いて置きました。


> 小海の花村先生のおうちで、一緒に夕食を食べたうちの1人です。
> 席は、八岳さんから見て左の奥に座ってました、デカイ人です。


●僕の左の奥に座ってたデカイ人って??
・・・・カラオケで演歌を歌うと言ってた人かなあ?
音大の生徒が、カラオケで演歌を歌うなんて、ホントにビックリでした。
・・・・と、言うより尊敬のマナザシです。
確か、背の高い人が二人いたようなきがしたけど・・・・・
演歌の彼女と、ショーツをはいていた人と・・・・・??
どっちの人ですか?


> その節は、色々とお世話になりまして、本当に有難うございました。
> ケーキもごちそう様でした。


●ハハハハハハ・・・・・・
ケーキの取りっこのジャンケンをしたときの、皆んなの子供の様な真剣な笑顔を
思いだすと、いつも笑ってしまいます。


> いよいよ夏休みも終わり、昨日から大学が始まりました。
> さっそく、花村先生のゼミの授業もありました。
> 合宿以来はじめて先生にお会いしましたが、
> またいつもの学校での先生に戻ってらっしゃいました。


●人生のひとコマの学生時代は、本当に美しい青春時代の精華です!!
・・・・どうか、ノビノビとした一日、一日をお送り下さい。
花村先生の授業中の顔って、一度、見てみたいです!!
どんな顔してるんだろ??????


> ほんとに小海の合宿は、楽しかったです。小海は、たくさんの
> 自然に囲まれて、素敵なところですね。普段、私にとってなかなか
> 体験できないような事ばかりで、とても良い思い出が出来ました。


●小海の秋はとっても素敵です。
もし、都合が宜しければ、また、皆さんで来ませんか?
一泊か、二泊でしたら、いつでもドーゾ!!
・・・・ただし、ご飯は、皆で作るんだぞ!!
僕は、花村先生の様に料理が上手じゃないから・・・・!!!!


> 八岳さんに、お会い出来たことも、とても嬉しかったです。
> 写真が出来ました。焼き増しできたら、お送りしますね。


●写真、楽しみに待ってます!!
皆さんの名前も書いて下さい・・・・・


> それでは、またメール書きます。
>                国立音楽大学  Rieko


●ンじゃあねっ!!
バイバイ


●追伸
・・・・パソコン音痴の花村教授とお友達の皆さんに宜しくお伝え下さい。
それじゃあ、今度こそ・・・・本当にバイバイッ!!!!!




1999-09-12(月)  曇時々晴      自宅

10 日振りに小尾先生に、右目を診て頂いた。
・・・・小尾先生にお会いすると、いつも思う事だけど、小尾先生ってどうしてこんなに静かな人なんだろう??

先生と話をする度に、いつも僕は思ってしまう
「オレって、どうしてこうガラッパチなんだろう・・・・????」って・・・・
俺ってホントにどうしようもない奴!!
お調子乗りで、出たがり屋で、オッチョコチョイで、いい加減で、チャランポランで、かなりアンポンタンで、少し(かなりかな?)不真面目で、少しエッチで(・・・・これも・・・・かなりエッチかな?)、全くどうしようもない奴!!
小尾先生の前に行くと、いつもこう感じるから、とても不思議である。
・・・・こういうのを、インフェリオリティ・コンプレックスって言うのかなあ???

「うん、大分よくなっていますねえ」
・・・・しばらくの間、僕の右目を覗いていた先生の言葉に、つい嬉しくなって
「まだ、少しは出血してるんですか?」って訊いたら
「いや、まだかなり広い範囲で、出血のあとが見られますよ。ですから、暫くの間、お薬を飲んで様子を見てみましょう。・・・・いいですか・・・・過激な運動は成るべくしないで下さいね(と、言って先生は薪割りの真似をした)・・・・この間は、視力が 0.9 しか無かったけど今日はもっとあるから大丈夫・・・・お薬がなくなったら、また来て下さい」との事。
・・・・小尾先生のような優秀な先生に診て頂ける僕はとても幸せである。


午後。
母親のホームに出掛けた帰り道、New born baby のお母さんとなった Keika の所に寄って来た。
・・・・暑中見舞いのハガキに写っていた紀花(のりか)ちゃんが見たかったからである。
・・・・桂花一家の新しい住居は、以前住んでいた所からそう遠くない所にある7 階建ての大きなマンションである。
・・・・部屋に上がって、窓から外を眺めると、その 6 階からの眺めはとても素晴らしい。
・・・・曇っていても、こんなに景色がいいのだから、晴れていたらどんなに素晴らしいだろうかと、ついつい思ってしまう。
「ホラ、向こうに山が見えるでしょう。晴れてると・・・・その向こうに丹沢の山が見えて、そのもっと向こうに富士山が見えるんだよ・・・・」
と Keika は僕に出すアイスコーヒーを作りながら言った。
・・・・ Keika と話していると、僕達は、すぐに英語のハロー学院時代に、本間さん・ Masami などと話していた口調になってしまう。
「いいなあ! 素晴らしい景色って、美味しいご馳走と一緒だよねえ・・・・!」
と言うと
「うん、そう思う。・・・・長野の八岳さんのお家も、とても景色が良かったよねえ!!」
等々、暫く話していたら、今まで眠っていた赤ちゃんの N ちゃんがフンギャー、フンギャーと泣き始めた。
「アラララララ・・・・ Keika 、こりゃあ、N ちゃんはお腹が空いているんだよ。僕のコーヒーなんか、放っといて、早くオッパイを飲ませて上げなよ・・・・ホラ、こんなに泣いてるよ!!・・・・何、やってんだよ・・・・ホラ・・・・早く上げなさいって・・・・!!」
Keika は、出来たばかりのアイスコーヒーを僕の前のテーブルの上に置くと、
「ご免なさいね・・・・アイスコーヒー飲んでて、クッキーもあるから・・・・その間、チョット失礼して、N にお乳あげちゃうから・・・・」
こう言うと、彼女は、N ちゃんを抱いて部屋の奥にあった椅子に座り、斜めに座って、僕から見えないようにして、赤ちゃんにお乳を含ませた。
・・・・すると、アッと言う間に、N ちゃんは泣きやんでしまった。
「アハハハハ・・・・アッと言う間だねえ・・・・」
「うん、そう・・・・そしてねえ・・・・」
「んん?」
「オッパイ飲む時って、怪物みたいにカブリ付くんだよ・・・・」
「へえ、スッゲエナ!!・・・・ Keika って、とても健康だから、ホルンシュタインみたいによくお乳がでるんだよ・・・・キット・・・・」
「そう、この間、近所の女性にそう言われたよ・・・・」
・・・・と言って、Keika は含羞んだ(はにかんだ)ように笑った。
Keika 独特の素敵な笑い方である。
それから、暫くして・・・・お腹が一杯になった N ちゃんが天使のような顔をして眠ってしまうと、僕達は、色々な話しをした。
・・・・このマンションをどうやって見付けたか、値段はいくらだったか・・・・マンションをどう改装したか・・・・から始まり・・・・家族のこと、赤ちゃんの育て方、友達の赤ちゃんのこと、ハロー学院時代の仲間達のこと、僕の眼底出血のこと・・・・等々。

それから小一時間ほどの間、僕達は夢中になって話しをしたが、いつの間にか 5 時近くなっているのに気が付いた僕は、慌ててサヨナラを言った。

・・・・と言うのは、この時間になると女性達は、晩御飯の買物に出掛けたり、晩御飯の準備に取り掛かるのを、家内の日常生活を見ているうちに、僕は何んとなく気が付いていたからである。

Keika は、目を覚ました N ちゃんを抱いて、マンションの玄関まで降りて来て、僕を見送ってくれたが、
サヨナラを言う前に
「じゃあ、今度、皆さんで長野に遊びに来てよ・・・・ね」
と僕が言うと、Keika は
「 N の首が座ってからね・・・・」
と言って静かに笑った。
・・・・が、その時、赤ちゃんを抱っこしている Keika の姿が、とても健康的でキレイだったのが、今でもとても印象に残っている。

今度、Keika に会うのは何時になるか分からないけど、Keika も Masami も本間さんも、ホントに素敵なハロー学院のクラスメートである。

何時までも、こういった仲間でいられるといいんだけど・・・・・・!!

  

  

1999-09-16(木)  雨    ヒュッテ

午前 9 時半。
東京の特許庁に電話を入れようと受話器に手を延ばしたら、電話が鳴った。
「はい、八岳ですが・・・・」
受話器を取ると、ハーちゃんの声がした。
「あ、八岳さん、お早うございます」
・・・・今の時間から考えると、彼は自分の仕事場から電話を掛けているに違いない。
「お早うございます・・・・どうしたの?」
「いえ、あのー、地方公共団体が法人だって分かりました!!」
「エッ、本当?」
「ええ、仕事場で、いろいろ調べたら、そうだと分かったんです」
「あー、よかった。ホントに今、東京の特許庁に電話を掛けようとしていたとこだったんだよ」
「実は、前に長野のH協会に行った時は、町の名前じゃダメだって言われたんですけど・・・」
「そう、そう、確かハーちゃん前にそんなこと言ってたよね。・・・・H協会も何やってるだかね・・・・?」
・・・・ホッとしたトタンに、僕の言葉は地元の言葉になっていた。
「うん、そうなんですよ。・・・・ほう、この間の人はダメだって言ってたですが、今日の人はイイッて言ってましたがね・・・・」
ハーちゃんの声のトーンも、何んとなく、憤懣やるかた無いような声音である。
「・・・・ったく、何やってるだかねえ! 協会もお!! まあ、でも、よかったでねえか・・・・」
・・・・それから、10 分ほどの間、ハーちゃんと僕は地元言葉で話しをして電話を切った。

それから 1 時間ほどしてから、今度は僕が案内所から勝っちゃんに電話を入れた。
「八岳ですが・・・」
少し早口の勝っちゃんの声が受話器の奥から聞こえると同時に、僕は自分の名前を言った。
すると、突然、勝っちゃんの声が大きく受話器一杯に拡がった。
「あ、八岳さーん。・・・・地方公共団体が法人だって分かりましたよ・・・・」
僕は、驚いて、鸚鵡(おうむ)返しにこう訊いた。
「えっ、誰から聞いたの?」
「いや・・・・ゆうべ八岳さんと電話で話し終わってから、急いで、六法全書で調べたら、そう出てたんですよ・・・・」
「へえ、ホントかい?」
「ええ、一番最初、民法だとか商法で調べたけど分からなかったんですけど・・・・地方自治法の項を調べたら、チャンと載ってたんですよ」
「いや、そんな法律よく知ってたよねえ!! 僕なんか、今はじめて聞く法律の名前じゃないかなあ・・・・・??」
「それで・・・・すぐに八岳さんチに電話入れようとしたんだけど、電話番号が分からなかったんです・・・・」
「ごめんなさい。そう言えば、僕の家の電話番号は電話帳に登録してなかったよ・・・」
「それで、じゃあ、朝になってから電話をしようという訳で、さっき、案内所に電話入れたんですけど、まだ時間的に早すぎて、八岳さんがまだ案内所に来てなかったんですよ」
「なるほど・・・・」
等々、ここでも、僕は勝っちゃんと 10 分ほど話しをしてから電話を切った。


・・・・この一連の・・・・ハーちゃん・勝っちゃんの二人との電話でのやりとりは、実は Ptylitza に関するやりとりなのである。
この Ptylitza の件に関し、
「地方公共団体は絶対に法人だよ!!・・・・ンじゃあなかったら、町や村は意志を持つことが出来ねえべえ・・・!!」
・・・・こんな事を口走って、地方公共団体が法人かどうかを執拗に調べようとしていた僕に、二人から朗報がもたらされた・・・・という事なのである。

・・・・僕は、とても嬉しかった。
というのは、あやふやな僕の意識を、ハーちゃんと勝っちゃんが見事に固めて呉れたからである。

今日の日記は、第三者には、何が何んだかサッパリ分からないと思うが、僕達三人にとっては、ケッコウ大切な事で、後で考えると、とても素敵な思い出になるような素晴らしい笑話なのである。

「オーシッ、へえ、これで一件落着だいッ・・・・」
・・・・僕は愛読書の「釣りバカ日誌」を真似して、こう言ったが、この瞬間、何にかこう、重い肩の荷がドサーッと落ちたような気がした。

アー、よかった!!・・・・ハーちゃん、勝っちゃん、どうも有り難う!!!!!!!

  

午後 11 時。
遅い夕食を済ませ、寝る前に半分ウツラウツラしながら、メールボックスを覗いて見たら、何んと、Yoshimi ちゃまからメールが届いていた。
「うわあ、Yoshimi ちゃまだあ!!」
こう叫んだトタンに、もう先刻の眠気は何処へやら・・・・
・・・・僕はアッという間に彼女からのメールを読むと、一瀉千里に●印のあとにコメントを書いて、彼女宛にメールを送り返した。

  

Yoshimi ちゃま、こんばんは!

  

●メールありがとう。
貴女とか Yoshimi からメールが来ると、とても嬉しいです。

  

r******* wrote:
>
>  八岳さん、こんばんは。
>
> お目目いかがですか?
> HP見てびっくり!!
> 眼科に通っていたなんて。
> 先週見たときには、毎日1行づつしかなかったのに、今日は通院記録になって
> いて目が点。 (@o@)
> でも、優しい先生でよかったですね。
> やっぱ、忙しい忙しいとがんばりすぎたんじゃないですか?

  

●僕って、忙しくないと、どうしようも無い位にダメな奴なんです!!
・・・・暇になると、女性の事を考えたり、週刊誌やHPのヌード写真ばっか眺
めちゃうから・・・・!!
でも、軽蔑しないで下さい。根はイイ奴になろうと努力してるんですから・・・
・・・ホントだよ!!
・・・などと格好イイこと言ったものの、その努力も結構チャランポラン・・・
・・・だから、ヤッパ、軽蔑されてもショーネエカ!!

  

> 「薪割り禁止」だけど、薪は足りてます?

  

●大丈夫!
薪は、多分、ひと冬分くらいは、もう出来てると思う。
新しい薪小屋を作り、その中にかなりの量の薪がもう入っているので・・・・!

  

> もう、涼しくなってきているから。
> 手伝えないけど。(;^_^A

  

●そう、今日は大分涼しくて、チョッキまで着込んでしまいました。

  

> 私は、今日久々に日の短さを感じました。
> というのも、夕方5時に仕事終わって帰る時、今まではバイクのライトなんか
> つけなくても大丈夫なくらい明るかったのに、今日は暗くて久々にライトを点
>灯。
> もうすぐ4時になると真っ暗になるような冬がやってくる。
> やだなーーーー。(-_-;)
>
>  それでは、お大事に。
>                      by Yoshimi

  

●僕も、今日、仕事終わって帰る時、日の短さを感じたよ。
そいで、何かこう急に淋しくなっちゃったもんだから、自動車スッ飛ばして帰っ
て来て、ご飯を一生懸命作りました。
・・・・そしたら、僕にしては美味しい晩御飯ができました。
今夜のメニューは
  ごはん
  熱っつーいアサリの味噌汁。
  ポテトサラダ(これは、お惣菜屋さんから買ってきたもの)
  ばかデッカーイいんげんみたいな奴を茹でて、鰹節とお醤油をかけたもの
  トマト
  ギョウザ(パックに入っている奴をフライパンであげた奴!)
  レタスにマヨネーズをかけたサラダ
でした。・・・・なんだ、手抜きのものばっかじゃん・・・・と笑わないでね!


> ★***♪***♪♪***★***♪♪***♪***★
>
>    にゃんこ & ダネー
>
> ★***♪***♪♪***★***♪♪***♪***★


●ねえ、ねえ、いつも思うけど
「にゃんこ & ダネー」って何んの事??
ヒマな時にでも、教えて下さい。
・・・・ンじゃあねッ!!
・・・・バイバイッ!!

  

1999-09-19(日)  晴時々曇   ヒュッテ

バンザーイ、やっとの事でラジコン・ヨットのプティリッツァ号が完成した。
明日か明後日、もし天気が良ければ是非、松原湖で進水式をしたいものである。
・・・・そして、待望のヨット・レースを一日も早く、松原湖で開きたいものである。

そのためには、ラジコン・ヨット・マニアを集めなければ・・・・・
ところで・・・・風の間に間に漏れ聞く処によると、この小海の町にも何人かのラジコン・ファンが居るようである。
チャンスがあったら、そういった人にもドンドンと声を掛けてみよう。

  
・・・・・・・
話しは代わるが、このラジコン・ヨットが出来上がったお陰で、漸く「色即是空」に関する過去 44 年間の思い出を纏める時間的余裕が出来たのではないかと思う。
・・・・今日、早速、出だしの部分をワープロで打ってみたが、面白くて思わず夢中になってしまった。
この「色即是空」は、Ptylitza やラジコン・ヨットに比べたら遥かに長丁場のヤッツケ仕事になりそうな気配がする。
・・・・まあ、余り根を詰めないで、ボチボチとやって行く事にしよう・・・・!!
なにせ、眼底出血の注意信号が出ている最近の僕の事だから・・・・

  

  

1999-09-23(木)   曇時々雨    ヒュッテ

沖縄で停滞している台風 18 号の影響で、ここ三日ばかり大雨の毎日が続いている。
お陰様で、プティリッツァ号の進水式は伸び伸びになって仕舞っている。
今度の休日は、東京に行く予定だから、月末まで進水式は出来そうもない。
・・・・何にかツマラナイ!!

  
Keika が、大好きな星野富弘の「鈴の鳴る道」を送って呉れた。
これで、この本は、我家の三冊目の本である。
前の二冊は、自分で買ったものだったが、一冊目は若い女性と話している時に、フト気が付いて上げてしまった。
・・・・たしか、何か心の話しをしていた時だったが、
「そうだ、この本は、僕がもっているより、この人に読んで貰った方がずっとイイ」
と思ったからだった。
二冊目は、これも入院中の若い女性にお見舞いの積りで上げてしまった。
・・・・でも、この三冊目は絶対に誰にも上げないツモリ!!
・・・・だって、大好きな桂花が送って呉れた本だからさ!!

  
ところで、今日も色即是空のワープロ打ちを 2 時間ほどした。
一旦始めると、もう夢中になるのが僕の悪い癖。
気が付くと、いつも肩が凝っている。
ダメ、ダメ、ダメ。
僕は、どうして、こう何にでものめり込むのだろう?

  

1999-09-24(金)   曇ときどき雨   ヒュッテ

午後 4 時。
「まちの駅」の中央交流センターの斉藤文子さんがやって来た。
「まちの駅」とは、中部横断道路沿線の市町村がお互いの地域の情報の交換・相互の地域の紹介・人事交流を行う為に、各地域内に作った拠点「まちの駅」をネットワーク化したものである。
この「まちの駅」ネットワーク全体の推進母体となっているのが、国土開発庁の援助をうけている東京新橋にある中央交流センターで、斉藤さんはそこからネットワーク・アクティヴィティーの現状をチェックするために、派遣されてきたという訳である。

僕は、他地域の「まちの駅」の話しや中央交流センターの話しを聞いたりしたが、色々と参考になる事が多かった。

彼女も E メールを使っていると言うので、今後はお互いにメールで連絡をとることにした。
・・・・僕宛の第一号メールを来週にでも送って下さる由。

またメル友が一人増えました。

ラッキー!!!!!

  

1999-09-27(月)  ヒュッテ

やっと、Ptylitza の商標登録が終わって、ホッとした。
・・・・特許庁に申請書を提出したのは、役場のハーちゃん・・・・

過去 2 年間、色々な紆余曲折はあったけど、兎に角、曲がりなりにもここまで漕ぎ着けられたのは、小林先生を始めとする、品ちゃん、勝っちゃん、ハーちゃん、美代治さん、拓ちゃん・・・・等々、本当に小海塾の皆さんのお陰である。

  

  

・・・・本当に皆さん、どうも有り難う・・・・・・・・・!!





  
  

  

  

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