まず、一番はじめに言っておかなければならないのですが、ノームは形こそ人間の姿をしていますが、分類学上はわれわれ人間とは異なった種の哺乳動物なのです。
従って、このページのタイトル『森の小人ノームって、どんな人間?』の中の『・・・・どんな人間?』と言う言葉は正しくありません。と言うのは、ノームはあく迄もノームであって人間ではないからです。
『ウッソー! ・・・・この世の中に小人のノームなんている訳ないジャーン!』
きっと、皆さんはこう言われることでしょう。
・・・・もっともな事です。と言うのは私自身も今から5-6年前までは、皆さんと同じように、この世の中に小人なんて居るもんかと考えていたからです。
でも、今から数年前の1990年から1991年にかけての2年ほどの間に、どう考えてみても私自身が何回かノームに出会っているらしいことに気が付いたのです。
その時の、私の驚きは本当に大きなものでした。
『あのノームとの出会いは本当だったのかなア?』
『バッカヤナー!あの夏の夕方のチットの間、おまえ夢でも見とったんちゃうか?』
『僕がノームに出会ったと言っても、誰も信じちゃくれないヨ....』
・・・・etc. etc. etc. etc.
それからの数日間、私は来る日も来る日も、自分が経験したらしいノームとの出会いの事を悶々と考え続けました。
それは、本当に不思議な経験でした。
冷静になって、『あれは嘘だったんチャウカ?』と考えると、とてつもなく厳正な事実に思えますし、『じゃあ、ホントだったのかなあ?』と考えると、バカバカしい噴飯物のようもにおもえたのです。
『アッと驚く、タメゴロオオオオーーーーオ!』
最後のころになると、私は一日中ムキになって往時の名台詞(せりふ)を唸っていましたが、そんなことでこの問題が解決するはずもありません!!!!!
とうとう、私は思い悩むことをあきらめて、それならば、いままでの地球上の歴史にノームの記載があるかどうかを調べて見ようじゃないか・・・・と思うようになったのです。
そこで、まず、私は手許にあった英和辞典でノーム ( gnome ) の項をひいてみました。
すると、その辞書にはチャント"gnome"のことが載っているじゃありませんか!
『イヤッホー!!』
それからの私は、面白がって色々な辞書を調べ始めました。
いやー、その結果は全くオドロキ.モモノキ.サンショノキ・・・でありました。
だって、ほとんどの英和辞典にはノームのことが載っていたからです。
中でも驚いたのは研究社のライトハウス英和辞典でした。この辞書には、私が出会ったらしいノームそっくりの絵まで入っていたのですから ( ・・・・疑うなかれ! 研究社からは一銭も貰っていませんヨ・・・念のため! ) 。
この日以来、私は折に触れて、こつこつとノームのことを調べて参りました。
そして、その結果の確信が、このホームページを開かせる動機となったのであります。
『ヘーエ、ソウ? でも、それだけじゃ、全く分からないジャーン。・・・・もっと、説明してくれなけりゃあ!!』
きっと、皆さんはこう言うでしょう。
マアマア、でも、もうちょっと待って下さい。
私も、このノームについて、そんなに詳しいことを知ってる訳ではないのですが、過去5年ほどの間に、色々と調べてみて分かったことを、このページの以下の情報コーナーで、 Q & A 形式で列挙してみたいと思います。このノーム情報 Q & A を読むのには、10分もあれば十分過ぎるくらいですので、皆さんも是非いちど目を通してみてください。
そして、読んだ後で、もし何かご質問でもあれば投書箱にご投函頂きたいと思いますし、ご質問でなくともご感想でもご意見でも何でも結構ですので、お便りをお寄せ頂ければ幸いと思います。
Q1. ノームの身長はどのくらいですか?
A. 平均したら13-15cmのようです。
Q2. ノームの平均寿命は何歳くらいですか?
A. 推定平均寿命は250才前後のようです。ですからベートーヴェンが生まれた1770年生まれのノーム達はまだまだ沢山存命していると思われます。
Q3. ノームの知能程度はどの程度なのですか?
A. ノームのIQは人間に比べると実に高く、12才くらい(人間で言えば3歳半くらいの幼児に相当します)のはな垂れ小僧でも平均260-280くらいはあるそうです。ですから成人のIQは、人間には測定不可能です。
Q4. 分類学上のノームの位置は、どのへんにあるのですか?
A. 分類学上のノームの位置は、動物界・脊椎動物門・哺乳類・・・・ここまでは人間と一緒です。このあと、人間の場合は、霊長目・ヒト科・ヒト・・・・と続く訳ですが、ノームの場合は、超霊長目・ノーム科・ノームとなる訳です。要するに、分類学上ノームが人から分かれたのではなく、人がノームから分かれたことになる訳です。
ただし、この超霊長目と言う目 (もく) は、現実に定義されている目ではなく、将来ノームの研究がもっと進んだ段階で、設定されるであろう仮想の目であります。Q5. 人間とノームの一番大きな違いは何ですか?
A. 色々ありますが、何と言っても一番大きな違いは、ノーム達が人間の持っていない "TVARJANKA" と言う感覚を持っていることです。この"TVARJANKA" については、別の項目を設けて詳しく説明がしてありますので、リンクを辿って、そちらをご参照願います。
Q6. ノームはどうして、背があんなに低いのですか?
A. それは、ノーム達が "Tvar" (この "Tvar" についても、"TVARJANKA" の項をご参照願います) をとても大切にしたからです。ノームと人間が分かれた頃、ノームの平均身長はそれでも1m20cm前後はあったようです。しかし、『生きとし生けるものを愛し、共に生きようとするエネルギー』である"Tvar" をとても大切にしたノーム達は、動植物のように命あるもの、特に動物性蛋白質を口にすることを、長年にわたり成るべく控えて来たために、現在のように背が小さくなってしまったのです。
でも、現在の身長について、ノーム達はとても満足しているようです。と言いますのは、人間ひとりの一日分の食料があると、平均3.5人ほどのノームの一家を、1ケ月も支えることができ、それだけ命あるものを大切にすることができるからだそうです。Q7. "Tvarjanka" をつかさどる器官は、ノームの何処に付いているのですか?
A. ノームの"Tvarjanka" をつかさどる器官は、ノームのからだ全体を覆っている体毛です。得に、頭髪の"Tvarjanka" は非常に鋭敏であり、大切に保護しなければならないため、ノーム達はいつもトンガリ帽子をかぶっているのです。
Q8. ノームが好きなものと嫌いなものは何ですか?
A. ノームも生き物ですから、美味しいものはとても好きなようです。ただ、美味しいものは、ノームによって違いますので、一概にこれと言うわけにはいきません。しかし、ノームという種全体について言いますと、好きなものと嫌いなものはかなりハッキリしているようです。その意味で好きなものは何かと言いますと、
ノーム達が好きなものは何と言っても素敵な "Tvar" (・・・・・すなわち、この地球上の自然の中で、自分だけがいい想いをするのでなく、全ての命ある動植物と共に平和に暮らして行こうとするエネルギー・・・・) の中に身を置くことだということです。
ところで、ノーム達の日常の会話の中で漏れ聞いた ところによりますと、植物や或る種の小動物が出す "Tvar" は実に爽やかで、ノームの奥さん達は毎朝、大きなビンを抱えて森の中に入り、爽やかな "Tvar" をたっぷりとビンにつめて持ち帰ってくるそうです。そして、そのビンのふたを開けておくと、一日中家の中に、芳香ならぬ素敵な "Tvar" が満ちあふれ、豊かな気持ちで一日を元気に明るく過ごすことができると言うことです。
一方、嫌いなものは "Var" (・・・・ひと言で言うと、他の生き物のことを考えず、自分本位に、おいしいものをむさぼり食おうとする過度の食欲エネルギー・・・・) を身に浴びることです。
ご存知の通り、この "Var" を一番多量に発散するのがわれわれ人間ですが、ノームに言わせると人間の不愉快な "Var" は500メートル離れていても実によく分かるそうで、人間の "Var" を感知したが最後、ノーム達は地中の家の中に駆け込んで、人間が 1km 以上遠くに離れる迄、絶対に地上に出てこないと言うことです。
ホラ、これで、なぜ今まで人間がノームの姿を見ることが出来なかったか、その理由がよくお分かりになるでしょう・・・・!!
Q.9 ノームはどんな言葉を話すのですか?
A. ノームがどんな言葉を話しているかは、残念ながら全くわかりません。私自身も、ノームの言葉で知っているものと言えば "Tvarjanka" ただ一語でけですから。
・・・・と言いますのは、まず第一にIQが極端に高い普通のノーム達は10日もあれば、人間の言葉ががペラペラになるため、人間と話すときには何の苦もなく、その国の言葉で話をすることが出来るようになり、間違ってもノームの言葉を使うことがないからです。
ただ、1991年頃の夏の夕方、ひとりのノームが私に "Tvarjanka" の説明をしてくれた時 (そのノームはわれわれ日本人以上に美しい日本語を話しました)、 "Tvarjanka" に相当する日本語が見当たらないのに困り果てた彼は、たった一回だけですが "Tvarjanka" と言うノームの単語を使って、地球上でノームだけが持っている (視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚に次ぐ) 第六番目の感覚のことを説明してくれたのです。
その時のノームの話では、"Tvarjanka" の "-rja-"と言う音は、チェコ語の "-rja-"に非常に近い音で、日本人には真似の出来ない音だと言うことでした。
そう言えば、われわれ日本人はあの有名なチェコの作曲家を、ドヴォルジャックなどと呼んでいますが、チェコ人が発音すると、"R" と "J" の間の非常に面白い音だと言う話を音楽雑誌かなにかで読んだことがあります。Q10.ノーム達はお金というものを持っているのですか?
A. この質問に答える前に、ノーム達が人間社会を実によく観察をしていることを、一言付け加えさせて下さい。
われわれ人間は、ノームの社会に全く無関心ですが (・・と言うより、ノームの存在そのものに関する知識も殆ど持ちあわせておりませんが・・) 、上に書きましたように、ノーム達は本当によく人間社会のことを勉強しているらしいのです。ですから、人間社会の三面記事に毎日どのような事件が報道されているかも、実によく知っているのです
そのノーム達が口を揃えて言うことは、人間社会の悲劇は、その殆どがお金のために起こっていると言うことなのです。
それでは・・・・ここでチョット、彼らが人間界のお金に関して観察した結果をほんの少しだけ、ご披露してみましょう・・・・
『お金を持つと、もっとお金が欲しくなる』
『お金を持つと、悪事を働いてももっとお金が欲しくなる』
『お金は不幸な貧富の差を作りだす』
『お金を持つと、持たないひとを軽蔑したくなる』
『お金を持つと、お金でひとを縛りたくなる』
『お金はひとを傲慢にする』
『お金は悪事を見えにくくする』
『お金は便利ではあるが、怠け者を生む』
等々です。・・・・どうです??
彼らの観察も、なかなか面白いでしょう!!
そして、ある日のこと、またまたお金にからんだ人間社会の不幸な事件が三面記事で報道されると、ノームのひとりが頭を振り振り悲しげに言いました。
『どうして、人間っていつ迄もお金を持っていたがるんだろう?・・・・早く、貨幣経済なんて止めてしまえばいいのに、そしたら、皆んながもっとずっと幸せになれるのに・・・・!!』ですって・・・・・・・・・・
ノーム達のこんな発言を聞いていると・・・・よく分かりませんが、私にはどうもノーム達の社会にはお金というものが無いように思えてなりません。
どうですか?
皆さんも、面白半分にお金のない社会を想像してみては、如何でしょう?
それにしても、ノームって本当に可愛くって素晴らしい人達ですよね!!
アッ、イケネエー!!・・・・僕も『人』って言ってしまったア!!
ノームの諺に、こんなのがあるそうです・・・・・
『人間は皆お金の中毒に罹っている。この中毒が怖いのは、中毒症状がひどい人ほど、自分が正常だと思っていること!!』ですって・・・・