89. 涼しい夕べ

(2003-09-14:自宅)

昼間はあんなに暑かったのに

夕方になると、突然の夕立がやって来て

屋根の火照り(ほてり)を洗い流したら

爽やかで涼しくて素晴らしい夜がやって来た

    

     

余りの気持ちよさに

真夜中過ぎまでパソコンをいじくっていたのに

今度は、2階の寝室の窓際に座椅子を持ち出し

畳の上に両脚を投げ出して、この詩を書いている僕

    

     

窓から入って来る風が余りにも爽やかなので

・・・・・・本当は、大嫌いな蚊が入って来るかも知れないのに

そんな事はお構い無しに、網戸を開け放ち

爽やかな風を室内に招じ入れている僕

    

    

左肘を窓ガラスの敷居の上に載せ

後頭部を座椅子の後ろの壁に凭(もた)せ掛けて

体全体の力を抜くと、頭の中の一番奥の部分が

ジーンと疲れているのが、素晴らしく気持ちいい。

    

    

良寛の漢詩に

「双脚を等閑に投げ出す」 という詩句が

所々(ところどころ)に散見されるが

あれは、きっと、こんな気持ちを言っているのに違い無い!!

(2004-06-08 掲載)