82.イライラした詩     

2002-11-05

きのうの朝、ヒュッテに雪が降った。

・・・・そして夜になるとメチャ冷え込んだ為だろうか

今朝の天気は、起きがけからビカビカの快晴

・・・・お陰で、きのうの雪はあらかた溶けてしまって

白樺の根本や、雑木林の林床に僅かにへばりついているだけ・・・・・・・ 

     

     
斜めの低い日差しが、静かに差し込んでいる食卓の上に、

淡い日影が盛んに揺れている・・・・・・・・。

「何んだろう?」

・・・・・・そう思って、揺れる影を目で追っていくと

遠い所に植わっている白樺の梢だ気が付いた。

     

     
・・・・・・でも、どうしてだろう?

今朝の気持ちを、この紙の上に書こうとしても

どうしても、気持ちが落ち着かない・・・・・・!

だって、次の一行を書こうとしても、全てが上の空になってしまうからだ・・・・・・    

    

    
・・・・・・もう本当にイライラして

「どうしてだろう・・・・・・?」

と・・・・・もう一度、考え直した瞬間、僕はビクリと身を震わせて

心の中で、こう叫んだ!

「・・・・・・そうだ、あしたは東京に帰るんだっけ!」

「そうか・・・・・・だから、気持ちが落ち着かないんだ・・・・・・」

     

    
・・・・・・そう気が付いたら、もう気が気ではない。 

心の中で、今日中にしなくちゃイケない事が暴れ出した。

・・・・・・四駆のジムニーのタイヤをスタッドレスに履き替え

草刈機の油をキレイに抜き取った後、山を下りて灯油を買いに行き

雪掃き用の道具も、物置から出して置かなくちゃならない・・・・・・etc. etc.!

     

      
こんな事を考え始めると・・・・・・もう駄目!

飲み掛けの紅茶を一気に口の中に流し込み・・・・・・

慌てて、 Ending の一行を書こうとしたが、

言葉が全て空回りしてしまう・・・・!

     

     
「早く、何んとかしなくちゃ!」

・・・・・・と思えば思う程、次の一行がますます心の中から遠のいてしまう!

そんな事をしてるから・・・・・・・

ホラ・・・・・・もう全てが目茶目茶・・・・・・

そんな事をしてるから

ホラ・・・・・・壁のポッポ時計が、10時を鳴いちゃったじゃないか・・・・・・!

     

     
(・・・・・・こんな作品でも、詩って言えるのかな・・・・・・?!)


 (2004-02-04 掲載)