2001-1-11
今朝、松原湖に向かって山を降りる途中、
右手の八ヶ岳を見たら、山がとても澄んでいた。
「キレイだな・・・・!」
僕はハンドルを握りながら、心の中で呟いた。
確か、ヘルマン・ヘッセの水彩画の中に、「澄んだ日」という美しい絵があったが、
その絵が大好きだった僕は、案内所のドアーを開くと、
急いでとって返してデジカメで山の写真を撮って来た。
僕は八ヶ岳が大好きである。
・・・・特に雪に覆われた「ヤツ」を美しいと思う。
いつの事だったろうか?凍てついた町の中から、夜遅く帰って来たときに見た
青白い月の光を浴びて、ゾッと身震いするほどに
冷たく冴え亘っていた八ヶ岳。
・・・・あの時の山の美しさを、僕は死ぬまで忘れないだろう!
・・・・そして・・・・星々の冴えた今夜も・・・・
八ヶ岳は、あの夜のように、ヒッソリ閑と凍てつく事だろう・・・・
・・・・・そうだ、こんな夜は、夕食に温かいスープを作ってみよう。
大切りのジャガイモとキャベツとブロッコリーを
深鍋でコトコトとじっくり煮込んたあと
コンソメのもとで味を付け、
塩、コショーをした美味しいスープを・・・・!
・・・・そして・・・・・・・・深皿によそったスープを
ふうふう言いながら、
汗を掻き掻き、口に運ぶころ
八ヶ岳は、イスラム寺院の尖塔にあるような
月と星に照らされて、
青白く押し黙っていることだろう・・・・!!
・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、この山あいの小さな町はどうして、こんなに美しいのだろう?
・・・・・・・・・・・・・・
そして、この町に住んでいる僕はどうして、こんなに幸せなのだろう?