蝉 時 雨 (せみしぐれ)

(1999-06-06 の高原日記より) 

     

朝食を食べ始めて、ふと気が付くと・・・・・・

      外は物凄い蝉時雨・・・・・・!!

   

食後、庭に出てみると

      もう耳の奥までが痛くなる位の蝉の声

     

初夏の鮮やかな緑と、目が眩む様な朝の太陽。

このキラキラと輝く高原の光の中に立って

体中に蝉時雨を浴びてたら

突然・・・・・・本当に突然・・・・・・

からだ全体がワクワクと燃え立って来て・・・・・・

居ても立ってもいられなくなり・・・・・・

   

『神様あ、こんな素晴らしい庭を有難う御座います!!』 と・・・・・・

   

僕は、突然、大空に向って叫んでしまった。

   

もう、僕の顔は涙でグシャグシャ!!

     

・・・・・・どうしたの?

・・・・・・どうしたの?

と、誰かが僕に声を掛けている。

    

・・・・・・家内かな・・・・・・?

それとも、コッチロかな・・・・・・?

   

東京にいる大好きな、家内とコッチロ・・・・・・

   

そう思ったトタン、又々、僕は堪らなくなって・・・・・・

『神様、こんな素敵な家族も与えて下さって

ホントに有り難うございます!!』

     
・・・・こう心の中で呟いたあとで

・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

ふと、ほんのチョッピリだけど、

心配になってしまった・・・・・・

     

『僕って、まともな人間なんだろうか?』って・・・・・・

     

(2004-04-17  初掲載)