2004-06-26(土) 曇時々雨 ヒュッテ
昨夜、午後11時過ぎにヒュッテ着。
今朝、カーテンを開け庭を見渡したトタン、思わず溜息が漏れた。
思っていた通り、庭一面が雑草で埋めつくされている・・・・・・しかも、その雑草たるや 50 〜 60cm 位に伸びている始末だ。
まったく、オヤオヤである。
でも、それ以外は・・・・・・白い幹と深い緑に覆われたシラカバの林、木と草の香りに包まれた清々しい空気、淡いネズミ色のホッとするような梅雨空・・・・・・等々、ヒュッテの周囲の全てが素晴らしい!!全く、こうしていても、思わず外に飛び出して
「やっほ〜〜〜!!」と、
・・・・・・空に向って叫びだしたくなるような、今日のヒュッテの佇まいである。
・・・・・・さて、今回、僕がヒュッテにやって来たのは・・・・・・26日が今年のユハンヌス( Juhannus )夏至祭に当るのだが、一昨日、東京の自宅に長距離電話が入り、
「・・・・・・ちょっと、急用が出来てしまったので、オープニングセレモニーの司会を途中まで、代って頂けませんか・・・・・・?」
と、こうみ塾塾長の美代治さんから頼まれていたからである。ところで、ユハンヌス夏至祭というのは、フィンランドではクリスマスに継ぐ大きなお祭りなのだが・・・・・・たまたま、小海町にフィンランド・ヴィリッジ (Finland Village) というフィンランド人達の素敵な休暇村がある事が切っ掛けとなって、一昨年より、小海町で開かれるようになった新しい国際的なお祭りなのである。
午後、5時半・・・・・・定刻になると
井出教子さんのイントロで始まった夏至祭・・・・・・
・・・・・・教子さんのイントロの後、急用が出来たこうみ塾塾長のピンチヒッターとして、マイクを握ることになった僕・・・・・・
いきなり、日本語と英語の司会になってしまたので、聊か、緊張気味のひと時でした。・・・・・・そして・・・・・・
第一部 の
● 日・フィ 双方の代表者のフォーマルスピーチ
◎ 松原湖観光協会 加藤邦人氏の祝辞
◎ フィンランド大使館
ヴァラスキヴィ女史の素晴らしい日本語のご挨拶
● Mr. Bystedt の 「Kippis !」(乾杯)のご発声
● 本日参加のフィンランド人全員の紹介
● コッコ (Kokko.......Juhannus 夏至祭の時に燃やす馬鹿でかいキャンプファイア) の点火
・・・・・・が終ると、司会のマイクを教子さんに戻して、
Juhannus のシンボル ”Kokko” のファイアの前で・・・・・・
夏至祭に集まったフィンランドの人達と・・・・・・!
皆さん優しくて、素晴らしい人達でした。
そして・・・・・・この後、驚くなかれ、ログハウス「ホンギュスト」の中で
踊ったり午前3時くらいまで語りあかしました・・・・・・
第二部 皆様お待ち兼ねのミュージックフェア・・・・・・!!● パワフルな小海雲海太鼓、
● 清々しい合唱団 「リトル」 のコーラス、
● オリジナルの曲を沢山盛り込んだ教子夫妻の素敵なヴォーカル・デュエット
・・・・・・に混じって、
● 今年、初参加の
キュートなカオリンと彼氏のギター/ハーモニカの伴奏を伴った
2人 「カオリンとコゲ」 の素晴らしいデュデット・・・・・・
● フィンランド人ご持参の CD に合わせて
フィ・日 入り乱れての半白夜のダンスパーティ
● そして、シンガリの小海マージビートのエレキに乗って
クタクタになる迄、踊り狂った、Juhannus 祭のヒートアップ
・・・・・・という訳で、夏至祭の夕べを心行くまで楽しんだ我々だったけど・・・・・・
その後は・・・・・・ログハウスに場所を移し
第三部(??) ダベリング & ダンシング・タイム・・・・・・となりました。本来は、この第三部なるものは、最初から今日のスケジュールには入っていなかったのだけど、いつの間にか、自然発生的に付け加わったっていう追加タイム。
・・・・・・もともと、今日一日、ログハウス 「ムスティカ」 は参加者に開放されている為、ここで一夜を過ごす 日フィ 双方の仲間達でダベリングを始めたところ、話は延々何時間にも及び・・・・・・その間にも、ワイン・ウォッカ・日本酒を飲んだり、フィンランドの CD に合わせて踊り狂ったり、疲れてサウナに入って来る人達がいたりで、最終的に、僕が皆さんに 「オヤスミナサイ」 を言ったのは午前2時半過ぎ・・・・・・
それなのに、玄関の所には、フィンランドの若い人達が集まり、まだまだ・・・・・・元気に話に興じている様を見て、僕は本当にビックリ・・・・・・!!
この Juhannus 夏至祭 というものが、フィンランド人達にとって、どういったものなのかを、ホンの少しだけど垣間見たような気がしました。もともと、この夏至祭なるものは、折角、小海町に Finland Village というフィンランド人達を中心にした素敵な施設と集まりがあるのだから・・・・・・フィンランド・ヴィリッジで、フィンランドの人達を中心にした、フィンランドのお祭りを祝い、それに コーミャン ( 「小海町の人達」 の意・・・・・・八岳晴耕による新語 ) が参加したら・・・・・・面白いだろうな?
・・・・・・と、フト、ガラッパチの筆者が、気まぐれ的に考えたのが・・・・・・・そもそもの始まり!
そこで、町の人達や、何人かの外人さん達に話を持ち掛けてみたところ
「面白い・・・・・・!!」という意見と
「・・・・・・なかなか難しい・・・・・・!!」
・・・・・・という意見の二つが出てきたけど、
「ヘエ・・・・・・そりゃあ、面白れえじゃんかい・・・・・・!!」
という 「こうみ塾」 のメンバーの声を背景に、フィン・日 両方に声を掛け続け・・・・・・
とうとう・・・・・・フィンランド側 ⇒ Mr. Bystedt、井上一郎
小海町側 ⇒ 小清水拓、井上春正
( 通訳 : 八岳晴耕 )・・・・・・という集まりが、小さな火種となって発足。
性格温厚、実行力抜群、心優しき Mr. Bystedt の絶大な協力、また、こうみ塾メンバーの協力、更には松原湖観光協会の皆さんのご協力のもとに、この Juhannus 夏至祭は、年々、参加者を増やしつつ ( 2002年: 60人、 2003年: 94人、 2004年: 160人 )、今日に至ったのである。
小海町は、八ヶ岳の山並みと千曲川に挟まれた小さな過疎の町に過ぎないけれど・・・・・・それでも、この町の中には八ヶ岳の素晴らしい眺望と、澄み切った美しい長湖の景色に恵まれた、フィンランド・ヴィリッジという、メルヘンチックな小さな憩いの空間があり・・・・・・そこで、遠い北の国で生まれたフィンランドの人達と、素朴な山間(やまあい)のこの町の人達とが、少しギコチ無くはあるけれど、お互いの誠意と愛情を大切にしつつ ”Juhannus” という、遠い北の国の 「夏至祭」 の喜びを分かち合うようになって来た・・・・・・という事は、本当に、心の中をほのぼのと明るくする・・・・・・お伽噺 (おとぎばなし) のような風景だと、筆者には思われてなりません。生きてる!!・・・・・・・って、どうして、こんなに素晴らしいのでしょうネ!!
バンザーイ・・・・・・!!