2010 年 10 月の高原日記
2010-10-02 (水) 曇のち晴 ヒュッテ 気温(最低= 14℃、最高= 25℃)
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
山の畑で 桑の実を
小籠に摘んだは まぼろしか
十五で姐やは 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
止まっているよ 竿の先
僕は、この 『赤とんぼ』 の歌が大好きです。
本当に、この歌を大声で歌ったのは
何百回、何千回になるか分かりません・・・・・
だから、歌の歌詞もたぶん
間違えてはいないと思います。
この歌詞の中で、
特に好きなのが三番の歌詞
・・・・・・
『十五で姐やは 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた』
・・・・・・
を歌うと、本当に・・・・いつも
涙が出そうになります。
上の写真を撮ったのは10月2日の
午後5時半頃・・・・・・
天気は“夕焼け小焼け”じゃなかったけど
赤とんぼの尻尾は
夕焼けの様に赤かったです。
皆さんも、一度、心の中で
・・・・・・・・
歌ってみませんか?
陽射しの柔らかい秋の日の午後
いつもの居間のソファーに座って・・・・・・
何も考えないで、ボンヤリとしていると
体中がバラバラになる位に
眠くなってくる
本当は原稿も書かなくちゃいけないのに
体中の気だるさに埋もれて
只々なにもしないで、ボンヤリしている僕
・・・・・と、突然、
何故かは分らないけど僕の心の中で
『良寛さんは素晴らしい!』
と、囁く声がした
何故かは分らないけど
隻手音声の公案で有名な白隠禅師より
良寛さんの方が
ずっとずっと“色即是空”に沿った
生き方をしているからだと
常日頃、思っている所為かもしれない
良寛さんの生き方って
本当に素敵だと思う・・・・・
今年の異常気象は
全国的に色々な被害をもたらしましたが
ヒュッテでも、直径 20cm 程の白樺が
4〜5本も根本から傾いたり
倒れたりしました。
でも、このピンク色の花が咲く
ヤマボウシが無事だったのは
本当に嬉しかったです。
秋の陽はつるべ落とし・・・・・・
静かな夕暮れ時の
ヤマボウシの佇まいは心無しか
淋しそうでした。