2010 06 月の高原日記

    

2010-06-02 (水)   曇のち晴   ヒュッテ   気温(最低= 1℃、最高= 13℃)

 午前中、JFDA の S 氏に電話でお話をした。
 午後は 川向こうの土地の倒木の片付け。


   
6月2日の爽やかな朝
朝食のバゲットを食べながら外を見ると
白樺林の梢の先に
真っ白な初夏の夏雲・・・・・・

   
慌てて、デジカメに手を伸ばして パチリ!
インターネットにアップしたら
その美しさは実物に比べるとクォーター(1/4)程度

   
でも・・・・・・マア、いいか?!
その雰囲気だけは感じて頂けるかも知れないので
と、思ったトタンに・・・一句が!

     
白樺の林の果てに初夏の白雲(くも)  玖宇

     

ブチ壊しかなァ・・・・?!

    

2010-06-03 (木)   晴のち曇   ヒュッテ   気温(最低= xx℃、最高= xx℃)

 エゾゼミ初鳴きの音を聴く。
 その音は、『ジジ・・・・・ジジ・・・・・・』と、、如何にも不慣れ! と、言っている様な鳴き声が可笑しく、また本当に素敵だった。

   

2010-06-04 (土)   晴   ヒュッテ   気温(最低= 8℃、最高= 16℃)

 昨夜、家内と息子がヒュッテにやって来て、今日一日、コッチロは、薪運びを手伝って呉れ、家内が作って呉れる美味しいご飯と相俟って、お陰様で、本当に庭の倒木の整理がハカ(捗り = はかどり)が行きました。

 夜、3人で、トランプをしていたら、左手の人差し指の先がチクリと痛んだ。
 トランプがおわってから、良く見ると、長さ 2mm くらいの小さな小さなトゲが皮膚の中に潜り込んでいた。
 そこで、家内に声を掛けて、
『左手の人差し指の先に、小さなトゲが潜り込んじゃったんだけど、コレ、どうやって取るんだろ?』
と訊くと
『ハリを焼いて、それで、ほじくり出すのよ・・・・・・』
『針を焼くって、消毒のため?』
『うん・・・・・・そう・・・・・・・!』
『取ってくれる?』
『いいわよ。』
・・・・・・家内は、ガスをつけて、針を炙り、椅子を持って来て、部屋の明かりを一段明るくすると、僕の正面に座り
『・・・・・・ドレドレ?』
と言って、僕の左手の人差し指を摘むと、
『何処にあるおかしら? ・・・・・・あら、これ? ウワア、小さいわネエ? ・・・・・チョット痛むかも知れないけど、我慢してね!!』
といいながら、針を少しづつアチコチに動かす。
『痛い?』
『うん、痛い! でも、大丈夫・・・・・・!!』・・・・・・
家内はアチコチに針を動かすこと 2分くらい。
・・・・・・と、急に、家内が摘んでいる人差し指の先が、チクリと痛むと・・・・・・
『あ、出て来た!! 刺抜き・・・・・・トゲヌキは何処?』
と叫んだので、
・・・・・・僕は、大急ぎで、家内がスイスで買って来てくれた、30個ほど色々な機能がついているスイスアーミーのナイフから、トゲヌキを抜き取って、
『はい・・・・・・トゲヌキ!』
と言って、それを渡すと
『何よコレ? 小さくて、とてもにくい使いわ・・・・・・!!』
『バカを言うなよ・・・・・・これ、小さくて使いにくいけど、あなたがスイスで買って来て呉れたナイフについているヤツだぜ! だけど、僕が使ったトゲヌキのなかでは、先が最高にピッシリと合っていて、トゲが抜きやすいんだよ!!』
『どれどれ・・・・・・ホントかなァ・・・・・・あ、ホントだ! 直ぐ、取れた!!』
と大喜び、そして
『はい、とれました・・・・・・!!』
と言うと、その指を僕の方に返して来た。

返して貰った、その指を右手の2本の指で、押さえてみると、ホンの微かに痛みはするものの、ズキズキとした、あのイヤな痛さはスッカリと無くなっている。
『有り難う!』
『どう致しまして・・・・・でも、取れてヨカッタわね・・・・・・?!』
と、とても嬉しそな顔をした彼女が、とても可愛かったです・・・・・・

これで、今日の日記はオシマイです!  ンジャアネッ!!


2010-06-05 (土)   晴   ヒュッテ   気温(最低= 8℃、最高= 16℃)

 今日は、去年に引き続き、6月上旬に行なわれる2回目の小海町とフィンランド・ヴィレッジの合同の夏至祭の日である。

 去年の暮の事、
『来年の夏至祭、また今年の様に、6月の始めに夏至祭が行なわれたら、参加するんですか?』
と、訊かれた事があり、その時僕は、
『・・・・・・勿論、参加しませんよ!』
と答えたら、その御仁は、少し呆れ顔で
『矢張り駄目ですか・・・・・?』
と、言葉を継いだものだったけど、
・・・・・もともと、夏至祭なるものを夏至の週のウイークエンドに移動するくらいのことなら、何んとも思わないけど、事もあろうに・・・・・・6月上旬にやるという、その神経が、僕にはどうも、分からなかったけど・・・・・・それに加えて、“Juhannus” というのが、“バプテスマのヨハネ” だという事が分かってからは、8月13日〜16日のお盆を、8月1日〜4日に移動させるのと、同じ位に違和感を感じ始めている・・・・・・と言うのが、正直な感想である。

         

2010-06-06 (日)   晴   ヒュッテ   気温(最低= 12℃、最高= 21℃)
        

   
6月6日午後・・・・・・
東京に帰る家族を長坂まで送って行ったあと
バス停の前の田圃の前を通り掛ったら
蛙達の大合唱が聞こえて来たので
思わず足を止めてパチリ

         
標高が高いせいか
ヒュッテの近くには田圃がありません。
ヒュッテへの帰り道、
微風が気持ちいいので、
窓を開けてドライブしたら・・・・・・
どの田圃からも蛙達の大合唱が聞こえてきました。

    
2週間ほど前・・・・・・
東京からやって来たときには、
蛙の声なんか殆ど聞こえなかったのに!
・・・・と思いましたが・・・・
気が付けば
ヒュッテでも、ここ4〜5日の間に
エゾゼミの初鳴きが聞こえ

庭の緑の上をウスバシロチョウ達が
優雅に舞い始めていました。

     
そう・・・・・・気が付けば
初夏の頃の自然の移り変わりの速いこと!
改めて、森羅万象の
色即是空を感じさせられます。

        

2010-06-08 (火)   曇のち雨   ヒュッテ   気温(最低= 10℃、最高= 18℃)

 午前中、ストーブのタムラ製作所のエンジニア来訪。
 ストーブのスッカリと整備して貰った。

    

2010-06-09 (水)   晴   ヒュッテ   気温(最低= 10℃、最高= 20℃)

 午前中、別荘管理事務所の I さんを訪ね、昨夜製図をしたご近所の図面を示しながら、我が家の湧水の原因に就いて説明をして来た。
         

    

2010-06-10 (金)   晴   ヒュッテ   気温(最低= xx℃、最高= xx℃)  

 
 

   
毎年・・・・・・
梅雨の頃になると咲くレンゲツツジが
今年はキレイに咲きました。

    
ところで、梅雨の頃と言いますのは
大勢の皆様から
嫌われている様ですが
僕は決して嫌いではありません。

   
何故かっていうと、
あの淡い灰色の空の色が
僕の心の中に・・・・・・
しんみりとした懐かしさみたいなものを
そっと置いて呉れるからです。

     
こんな時っていつもそうだけど
耳を澄ますと
耳の奥の更に奥の心の中で
ヴァイオリンで奏でた
ドヴォルザークのユーモレスクが・・・・・・
静に鳴っているのが聞こえます。

     
 このユーモレスクって
本当に美しい曲だと思います。

       

     

2010-06-11 (金)   晴   仙了庵   気温(最低= 19℃、最高= 24℃)

 午前 2時半ヒュッテ発、8時中野着。

     

2010-06-12 (土)   晴   仙了庵   気温(最低= 18℃、最高= 25℃)

 正午、新橋の汐留パークビル24Fのチャイナグリル“シェンロングランデ”着。

 ・・・・・・(一体、誰達が居るんだろう・・・・・・?)
 そんな事を思いながら中に入ると
 『アラ〜、八岳さん・・・・・・すぐ分かったわよ・・・・・・お元気そう!』
 『ホントだ! 八岳さんだァ・・・・・・髪の毛は少し白くなったけど、昔と変らないなア・・・・・・』
 『八岳さん・・・・・・カッコイイ・・・・・・!!』
 『○○です。 お分かりになりますか?』
 ・・・・・・たちまち、4〜5人から声が掛かった。

 今日は、僕が往時勤めていた弱電大手 『トランジスタの S社』 広報室の OB会である。
 Mingle with peiople...........皆さんの中に入って駄弁り始めてから、暫くして分かった事だけど、皆がこうして顔を合わせたのは30年振りとか?!
 本当に月日の経つのは、早いものである。
        

・・・・・・と言っても、
ほんのひと言か、ふた言話をすれば
もう、お互いに話が通ずる間柄
・・・・・・S社を3年半で退社したKさんの、その後の話を聞く
往時の仲間や先輩達。

聞き手の中心人物の女性は
S社では、誰一人知らぬ者は居ない・・・・・・という
超重要人物の K さん!!
・・・・・・
今日は、ヨウコソお出で下さいました!!!!!
また、次回もお出掛け下さいませ・・・・
       

『オヤマア・・・・・・そらから、どうしちゃったの?』
 昔から、人の話の聞き上手だった Oさん
本当に心根の優しい女性です。
僕も何回か、話を聞いて貰ったことがアリマス!
      

『そうそう・・・・・・それで思い出したよ。
あの時、こんな事があったの知ってる・・・・・?』
 オヤジさんこと社内報のT課長の言葉に耳を傾ける
ヴァイオリンの名手の S子ちゃん・・・・・
       

翻訳・著作など IQの高い仕事をしている
M氏を囲んで、話に興ずる
O女史とビデオの R子ちゃん・・・・・・

その3人の奥で、
ガラス窓から下界を見下ろしつつ
静かに話をしているのは
往時の某(それがし)の許で、仕事をしていて下さった
ドイツ語の名手のタン子ちゃんと
英語の名手の Sさん。
2人とも・・・・・・上司の課長には不釣合いな
チャーミングなインテリ女性でした。


最後に・・・・・・
上(↑)の写真が、本日の『お開き』前に全員で撮った
参加者のグループ写真です!!

本当に、素敵な一日でした。
それから・・・・・・最後になっちゃったけど、
全体のアレンジをして下さったS子ちゃんと、R子ちゃん
本当に有り難う・・・・・・!!

又、次回もヨロシクね!!

         

     
 ところで、お開きになった午後3時半になっても
まだ、話し足りない連中が、
誰いうとなく、声を掛け合って、ダベリングの2次会が
ビルの合間のカフェ・テラスで
始まっちゃいました。

   
これは、余談ですが・・・・・
大体、こういった2次会に顔を出す連は、余り優秀じゃない連中ばかり
どうです?
 この顔ぶれみても、
女性達は、みなチャーミングなお嬢様達だけど
男の連中と来たら
箸にも棒にも掛かりそうも無いのばかり
でも、その分だけ心の暖かいのが取り得かも・・・・・
ソンナコンナのお陰様で、
この2次会も・・・・
2時間近くもの間、ワイワイガヤガヤと・・・・・・
クッチャベッタような気が致します。

   
最後になりましたが、今日
 筆者 八岳晴耕 が被っていた白いキャップは・・・・・・
もと船乗りの名残の
ヨットを操縦する時の Sailing Cap です。

      
これで、今日の日記は終りです!

     
ンジャアネッ・・・・・!!

    

2010-06-20 (日)   雨のち曇   仙了庵   気温(最低= 22℃、最高= 30℃)

   

 王子の東京都障害者総合スポーツセンターで、スペシャルオリンピックス東京大会が開かれた。種目は、ボーリング、バスケ、サッカー、水泳、陸上、卓球、テニス、etc. etc.  の11種目。


     
コッチロが出場したのは、卓球。 参加選手 49 名。
 

    

  午前中は、予選。
 コート番号は第2コートの4人のリーグ戦で、
1位で勝ち上がり、
午後は最強のアスリートが集まる第1コートの4人で戦う、決勝戦。
      

 結果は、全勝の優勝でした。
お目出度う!!

ヨカッタネ・・・・・・

コッチロが家に帰って来て
最初に言った言葉は
『お風呂に入りたい・・・・・・!!』
でした。

       

    

     
 

   
今年もヒュッテの・・・・・・
ヤマボウシの根本に
爽やかなクロユリが咲きました。
      

もしかしたら
芽を出さないのではないかと
心配していたので
とても、ホッとしました。

    
門の入口の石の間には
水色のワスレナグサとスズランも
可愛らしい花を開きました。

    
みんな・・・・
梅雨の頃の大切な仲間達です。
      

Wie geht es ?


2010-06-29 (X)   晴   ヒュッテ   気温(最低= 12℃、最高= 20℃)

    

    

今日も朝から
ブンブンと草刈機を回して・・・・・・
庭の草刈。
     

・・・・・・と、突然・・・・・・
     

冷たいものが頬を打ったかと思うと
たちまち、あたり一面に大粒の雨が・・・・!!
      

「チェッ、又、雨か・・・・・」
そそくさと、草刈機を納屋にしまい込むと、
     

僕は作業衣の儘・・・・・・
家の中に入り
ダイニングの椅子に腰を掛けると・・・・・・
大好きな香り高いお茶を淹れ
かりん糖をポツリポツリと口に運びながら
ボンヤリと、
網戸越しに、外の雨を眺めはじめた。
      

・・・・・・
・・・・・・
どの位の間、ボンヤリと
外の雨を眺めていた事だろう・・・・??
フト、気が付くと
・・・・・・
いつの間にか雨は上がり・・・・・・
霧がかかっていた。
       

そう、
いつの事だったろう・・・・・・??
ずっと、ずっと、昔のこと
何処かの喫茶店で
大好きだった堀辰雄の本を開いたまま
吸い込まれるように
静かな・・・・
霧に包まれた並木道を歩いて行く
女子大生達を・・・・・・
今日の様に
ボンヤリと眺めていたのは・・・・?

   
それにしても・・・・


僕の人生って、どうして
いつも、
甘くて、哀しい思い出しか
残っていないんだろう・・・・??