2009 年 05 月の高原日記
2009-05-03 (日) 曇のち晴 ヒュッテ 気温(最低= XX℃、最高= X℃)
『コゴミを取りに行かない?』
家内のひと言で、一家3人バラ沢林道方面に出掛けてみる事にした。行ってみると、去年より道の凹凸がひどくなっている。
僕の愛車がジムニーだから、いいようなものの、普通の乗用車で出掛けたら、ひとたまりもなく底をこすってしまうような所がアチコチにある。 場所によっては、ジムニーでもヒヤリとするようなところガソリン 2〜3箇所あったほどです。帰って来たのは、午後1時半頃。
今年は暖冬のため、ひらいてしまったのが多かったけど、それでも3人で取ったものを集めてみると、丼に3杯ほどになりました。
お昼ごはんに早速、家内が茹でて呉れたものを、マヨネーズをかけて戴きました。
その美味しかった事。久方振りに味わった、家族団らんの半日でした。
今日更新したトップページより・・・・・・
ヒュッテのゴールデンウイークは
まだまだ三寒四温の候
一日の最高気温が20度近くまで上がっても
一日の最低気温は
まだまだ2〜3度の日が多く
ウッカリすると、氷点下になることだって
あるほどなんです・・・・・
だから・・・・・・
夕方がやって来て
ストーブに火が入ると・・・・・・
心無しかホッとひと息ついた様な
気持ちに包まれます。
僕は我が家の薪ストーブの
デザインが大好きです
このストーブに火が入り
ハンノキを輪切りにしたスツールに座り
斜めの格子縞のガラス越しに
赤々と燃えるひを見詰めていると・・・・
思わず、ストーブに
話し掛けてみたくなってしまいます。
もしかすると
ストーブも僕と話したがって
いるのかも知れませんネ
2009-05-04(月) 晴 ヒュッテ 気温(最低= xx℃、最高= xx℃)
今朝、朝ご飯を食べている時に、息子に言いました。
『今日はパパ、薪を作るから、薪小屋に運ぶの手伝って呉れないかな・・・・・?』
『は〜い、分かりました。』 珍しく息子は元気よく答えてくれました。普段、音楽好きの息子は、何か物事をたのんでも、余りいい返事をしませんが今朝の返事のイイのには聊かビックリ!
(・・・・・・オイオイ大丈夫かね・・・・・・?)
そんな事を訝りつつ、息子を家の北側にある薪小屋の前に連れて行き
『それでは、一番最初に家の北側の薪小屋の下の段の薪が全部乾いたので、上の段に積み直してくれるかな? いいかい、こんな風に・・・・・・前面を揃えて、まっ平らになるようにして』 と、言うと、息子は
『は〜い、分ッかりました!』 と、上機嫌1時間ほどすると、息子が僕の所にやって来て・・・・・・
『お父さん、出来ました。 見て下さい!』 と言うので
『どれどれ・・・・・・チャント出来たかな・・・・・・?』
と言いつつ、息子と一緒に現場に行ってみると・・・・・・
成る程、キチンと出来てるじゃあアリマセンか?『イヤ〜、これは、驚っどろいたね・・・・・・ホントに・・・・・・』と言いつつ
『それじゃ〜ねえ・・・・・・それじゃあ・・・・・・今度はサア・・・・・・今、パパが作っている薪のうち、生渇きの ヤツ ・・・・・・どれかって言うと・・・・・・コレだけど・・・・・・イイかい?・・・・・・ここに積んである、生渇きの薪だけど・・・・・・この薪を、いま空(から)になった、この薪小屋の下の段に積んでくれるかね? いいかい? こんな風に・・・・・・でも、ココデ注意!!・・・・・・この薪は、まだ半渇きなので、積む時に・・・・・・いいかい、薪と薪の間を、こんな風に、1 cm か 2 cm ほど開けて、こんな風に積んでくれるかな? こんな風に・・・・・・・』 と言うと・・・・・またまた
『ハ〜イ、分かりました〜!』 と、いい返事が返って来たかと思うと・・・・・
これも、1時間ほどをかけてキチンとやってしまったじゃアリマセンカ・・・・・・!!ところで、読者の皆さんは・・・・・・何故、ここで、僕がこんなに驚いているんだろう?・・・・・・と思われるかも知れませんが・・・・・・実は、我が家の息子には・・・・・・軽度の知的障害があるからなのです。
そして、この息子なんですが、普段から大変な音楽好きなのはいいのですが、音楽を聴いている時などは、何かモノをたのんでも、余りいい返事をして呉れないのが珠にキズ!・・・・・・なんですが、今日はマアどうした事でしょう? 珍しく上機嫌で、僕のいう事をきいてくれるのが不思議でなりません。という訳で、驚きの一日でしたが、最後に・・・・・・午後の4時ころだったと思いますが
『・・・・・・それでは、最後に、ここにつんである乾いた薪を、このネコ車に積んで、この大きな薪小屋のここの所に、さっきと同じように薪と薪の間を、1 cm 〜 2 cm 程開けて積んで呉れるかね・・・・・・?』 と、言うと・・・・・またまた
『ハ〜イ、分かりました〜!』 と、素晴らしい返事が返って来たかと思うと、
またまた、僕が言った通りに、キチンとやってしまったじゃアリマセンカ?一体、どうしちゃったというのでしょう・・・・・・
理由は、よく分からないけど・・・・・・こんな風に、今日の息子は素晴らしい上機嫌で、僕のいう事を全て上手にこなしてしまったじゃアリマセンカ?
これには、家内もビックリして
『・・・・・・こんな仕事って、K ちゃんには楽しいのかしら?』 と,言いつつ
『 ねえ、お父さんのお手伝い楽しい?』 と、家内が息子に訊くと
『 ウン・・・・・・楽しい!』 と、思わぬ返事が返ってきたので、夫婦共々・・・・・・とてもビックリした次第です。とにかく、今日の一日はわれわれ夫婦にとっては、オッタマゲーションの三乗とも言うべき一日でしたが・・・・・・・ご覧の通り・・・・・・今日の一日は、本当に素晴らしくて楽しい一日になりました。
オワリ〜!!
2009-05-05(火) 曇のち雨 ヒュッテ 気温(最低= xx℃、最高= xx℃)
家内とコッチロが、20:08 の中央高速バスで東京に帰って行った。
いつも思う事だけど、やはり2人が居なくなる事は、「平気、平気」とは言っているけど、正直な話、結構淋しいものである。
特に長坂のバス停でサヨナラを言う時、今夜の様に雨が降っていると、一入(ひとしお)その寂しさが募るものらしい・・・・・
『さようなら』
『さようなら、楽しかったよ!』
『・・・・・・有り難う、元気でね!』
(なんか涙が出そう・・・・!)
(ア〜ア、行っちゃった・・・・・)
2009-05-06(水) 雨 ヒュッテ 気温(最低= 4℃、最高= 6℃)
ヒュッテの冬は約6ヶ月間
おおよそ一年の半分程に及ぶ。
この長い冬の間、僕はパソコンの机を
書斎から寝室に移動させる。
理由は簡単・・・・燃料代を節約する為である。
ところで今朝の事だけど
この寝室のパソコンの前に座り・・・・・・
目の前の窓ガラスを透して
古びた隣家の手作りのログハウスを眺めていたら
不意に、辺りに拡がるカラマツ林の若葉の緑が
目の中に飛び込んできた。
『美しいな!!』
僕は暫くの間、何も考えずに
煙ぶるような雨に打たれている鮮やかな緑を
ボンヤリと眺めていた。
こんなにも素晴らしいひと時があるなんて・・・・・・
そんな事を考えていたら
大好きな良寛禅師の事を、改めて思い出し
ホッと暖かい溜息をついた僕。
そうだ・・・・・・
中野孝次著の 「風の良寛」 を
久方振りに読み直してみようかな・・・・・・と
ふと思ってしまいました。
2009-05-08 (金) 雨のち晴 ヒュッテ 気温(最低= 8℃、最高= 15℃)
長いこと降り続いていた不愉快な雨が
三日目の夕方になって
やっと晴れ上がったのが嬉しくて
二階の寝室の南東側の窓を開けたら・・・・・・
目の前のシラカバの枝先に
美しい満月が懸かっていました。
余りの美しさに我を忘れて、
暫くの間、ボンヤリとその月を眺めていましが
お月様ってホントに素敵ですよね・・・・
2009-05-12 (火) 晴 ヒュッテ 気温(最低= 12℃、最高= 21℃)
昨日から先庭の草刈を始めた。 去年は一度しか草を刈ってないので、潅木が蔓延(はびこ)って目も当てられない状態である。 丸歯の草刈器で、ブンブンと刈って行くと、思わぬ野草に出会ってハッとさせられる事もしばしばで、草刈をして本当に良かったと思う。・・・・・あと、何日懸かるか知れないが全部キレイにする事にしよう。
話は変るけど、今週の土曜日(5/16) リエックスホテルのチャペルで、シャンソン・カンツォーネ・コンサート がある。
その客集めとコンサートの宣伝の為に、今迄、可なりの時間を割いてきたけれど、のながメールに添付して送ってくれたパンフを、パソコンで印刷して、役場・農産物加工所・高原のパン屋さん・キャリフールセンターなどに配布して来た。・・・・・・そのパンフを今日の日記に添付して置く事にしよう。
シャンソン・カンツォーネ・コンサート
2009年 5月 16日(土)
会場 : リエックスホテル・チャペル
開場 午後 4時
開演 午後 4時 30分
リエックス・ホテルの無料コンサートのお知らせです
今度の土曜日(5月16日)
午後4時半より、
リエックスホテルのチャペルにて、
シャンソンとカンツォーネの
無料コンサート
“昔乙女座21(トゥエンティワン)”
が開かれます。
内容は
日頃銀座のライブハウスで歌を磨く9人の歌い手が
皆さんをウキウキ踊らせ、笑わせます。
曲目は・・・・・・
秋元順子の『愛のままで』から
ピアフの名曲、
・・・・・・そしてジャズまで、
楽しいジョークとともに迫力一杯に歌います。
また伴奏は・・・・・・
ジャズコンテスト優勝のピアニストを迎え、
ハモンドオルガンも入り、
シャンソンの懐かしい雰囲気も味わえます。
是非ご来場ください。
2009-05-15 (金) 晴 ヒュッテ 気温(最低= 1℃、最高= 15℃)
ヒュッテでは、一年の半分が冬である。
そう・・・・・・11月の中旬から4月中旬までの6ヶ月が冬だと言ってもいいだろう。
だからこの高原に遅い春がやって来ると、一気にいろいろな花が咲き始める。
今日、草刈をしながら、ふと気が付くと、玄関前の石垣の脇に、ナデシコが咲いているのに気が付いた。
昔、僕がまだ小学生だった頃、女学生のお姉さん達が、美しい声で三部合唱をしていた「故郷を離るる歌」の歌詞の中に、この花の名前が入っていたのを、僕は懐かしく思い出す。
園の小百合、ナデシコ、
垣根の千草
今日は汝(なれ)を眺むる
終りの日なり
思えば涙、膝をひたす
さらば故郷(ふるさと)
さらば故郷、さらば故郷
故郷さらば
その当時の僕は、このナデシコとう言葉が、花の名前だと言う事は知っていたが、実際にはどんな花だったかは、全く知らなかった。
この写真のナデシコは、栽培種だけど、この辺りの高原に咲いている野生種の カワラナデシコ も美しい花である。
実際に咲いている所をみると、雑草の間にポツリポツリと思い出したように咲いているのが散見されるだけなので、余り繁殖力の強い植物のようには思えないが、その花の美しさは格別なので、そのうち、1株か2株、野原から持って来て、我が家の庭に植えてみる事にしてみたいと思う。 きっと、しんみりとした風情の花が咲いてくれると思うので・・・・・・