200707 月の高原日記

     

2007-07-01(日)     晴     三合庵     気温(最低= ℃、最高= ℃)

 都内の自宅をきょうから“三号庵”と号する事にした。
 良寛さんが大好きな筆者が、彼の終(つい)の棲家の“五号庵”に習ってつけた呼び名である。 一時期は、“三丁庵”とする事にしていたが、良寛への想いを断ち難く、とうとう 三号庵とする事にした次第である。
      

        

    
2007-07-11(水)     雨のち曇     ヒュッテ
     気温(最低= 15℃、最高= 20℃)

ふと思い出して
お宝100選に載っていた
杉尾の部落にホタルを見に出掛けてみた。

出掛けたのは、午後9時半頃。
     


      
   現地に着いてみると
   時折、遠くの道路を走って行く
   自動車のヘッドライトと相俟って・・・・・
         

 
    
小さな水路の音を聞きながら眺めた
ホタルの弱々しい灯りが、とても淋しく、幻想的で

泣きたい程に素敵でした!   

    

    

2007-07-16(土)     晴     ヒュッテ     気温(最低= 15℃、最高= 20℃) 

 今朝、10時過ぎ、朝食で使った食器を拭いていたら、急に頭がフラッとして、
 「あ、ヤバイ・・・・・・倒れそう!」と、心の中で呟いた・・・・・・自分がもう70歳を過ぎていることを、不意に思い出したからである。
 と、同時に、無意識に足を踏ん張ろうとしたら、更に、グラグラと頭が揺れているのに気が付いた。
 (おかしい・・・・・・?!)
 そう思って、辺りを見回したら、なんと家全体が大きく揺れているのに気が付いた。
 (地震だ!!)
 そう思って、後ろを振り返ったら、ダイニングテーブルの上の電灯が大きく揺れているのに気が付いた。

 (ヨ〜〜シ、写真だ!)
 心の中で、そう叫ぶや否や・・・・・・リビングルームのテーブルの上に在ったデジカメに跳びつくと、揺れている電灯の写真を、何枚も何枚もカメラに収めた。

地震の揺れを感じた後、
大きく揺れている
ヒュッテの食卓灯・・・・・・

     

その直後、テレビのスイッチを入れて見たが、テレビ局の中の揺れの上体などが紹介されているだけで、町の中の被害情況は殆ど放映されず、余り大した事のない地震らしく思われたので、
 (え? ホント?・・・・・・遠く離れた、この町でも、これだけ揺れているのに・・・・・・・)
と、思ったしだいである。

 以前も同じ様な事を感じたことがあったが、地震があった直後というのは、テレビ局には、まだ何んのデータも無いので、何んにも報道する事が出来ないのが当然である・・・・・・・という事らしい。

 多分、今回の地震も・・・・・・そう願っている訳では全く無いけれど・・・・・・時間が経つにつれて、色々と大変なニュースが報道されるようになるのではないかと思います。

    

2007-07-28(土)     晴     ヒュッテ     気温(最低= 15℃、最高= 20℃)

 

標高が海抜 1,300m の松原湖高原では
真夏の午後の風も
澄み切って爽やかです・・・・・・・

目の前一面に広がるグリーンボールの畠
こんなに爽やかな高原野菜の畠の縁に立って
遠くの森影や薄青く霞む山並みを眺めていると
思わず、ホッと溜息をついてしまいます。

そう言えば、つい先刻のこと
アスレチックパーク脇の白樺林の前で
鮮やかな・・・・・黄色と黒のだんだら模様の体に
大きなエメラルドの様な
透き通った目玉を付けた
ビカビカのオニヤンマに出会いましたっけ・・・・・・

そのオニヤンマって言ったら
僕の姿を見ても逃げるでもなく・・・・・・ユックリと
しかも、堂々と僕の直ぐ脇を
飛んで行きました。

その時、耳にした
・・・・・・ブルルルルルル・・・・・・という
低い羽音が今でも、僕の耳の中に残っています!!

高原の夏って、ホントに素敵です。

   


2007-07-28(土)     晴     ヒュッテ     気温(最低= 15℃、最高= 20℃)
     

   


   
長い間、降り続いた梅雨も
ようやく明けたようです。

本当は・・・・・・
もっと頻繁にホームページを更新したいのですが
何しろ、毎日のように
いつも色々な雑用に追われていた7月でした。

もう、その7月も・・・・・・
間もなく明けようとしているのに
今月の日記ときたら
まだ、ホンの2〜3日しか書いてありません。

遅まきながら
あしたあたりから・・・・・・
手帳にしるしたデータを基にして
7月の日記を書き始めることに致しましょう。

全く、オヤオヤです・・・・・・!!

   

** Label:hybridtrain  

2007-07-31(火)     晴     ヒュッテ     気温(最低= 15℃、最高= 20℃)

 今日は小海線に世界最初のハイブリッド・トレインが導入される日。
 中2から高1になる迄の3年間というものは、大の鉄道ファンだった筆者。

 もう嬉しくって、嬉しくって・・・・・・デジカメを手に、ホームの上をアチコチと走り回って来ました。

 ハイブリッド列車の到着は 11:35 ですが、その前に色々なセレモニーがあるっていう訳。
 今日の日記は、10時40分に僕が駅についたところから始まります。

 ・・・・・・っていう訳で、駅に着いてみると、もう下りの1番線には、来賓の席と、小海雲海太鼓の演奏準備がしつらえてありました。

 でも、ハイブリッド列車が入ってくるのは、11:35 に上りの3番線ホーム。
 しかも、その前の11時からは、今回の導入記念看板の除幕式があります。
 その看板は、線路を挟んだ駅舎と反対側の土手の下。
         

記念看板の前に並んだ来賓各位と駅長さん
右端の姿勢の美しい端麗なお嬢様は
プロの司会の宮本さん。
 ・・・・・・いつも思うことだけど・・・・・・
プロの司会者って、皆さん、本当に姿勢が良くって、
日本語の発音が、物凄くキレイ!
それが証拠に・・・・・・
・・・・・・歳の所為で、聴力の衰えつつある筆者にも
彼女の言うことが
補聴器無しで、スラスラと分かるんです。ハイ!


 だから、参列者は上り3番線のホームの上に並ぶっていう訳。
      

11時の除幕式に参列した来賓各位。
ご存知ですか?
今、日本の各地で・・・・省エネの為
ノー上着、ノーネクタイが奨励されている事を!
その為、ご覧の通り
来賓各位の殆どがノーネクタイなんです。

ここで、駅舎の上の
時計台の時刻をご覧下さい。
午前11時・・・・・

サア、いよいよ記念看板の除幕式です

 ご来賓のご挨拶が全て終わり・・・・・・
 紅白の引き紐がご来賓代表の手に握られている事を見届けた司会の宮本さんが出した合図に合わせて引き紐を引くと・・・・・・ご覧の通り

   
 真新しいハイブリッド車両導入の看板が見えて来ました。

 この除幕式が終わると、一同は、式場の下りの 1番線ホームの席にに戻って、記念式典の始まりです。

   
一同が席に着いたのを確認すると、司会の宮本さんの進行で
       

       健康美そのものの司会の宮本さん
     

式典会場
     

小海駅長のご挨拶
普段は余りお眼に掛かれない
第一装のユニフォーム
素敵ですね

     

我等が小海町の小池民夫町長のご挨拶
 いつも思うけど・・・・・・
この人の挨拶は、余計な事に言及しない
簡単明瞭なのが特徴です。
キット頭の中がキチンと整理されているのでしょう!
      

私達の隣町の
佐久穂町副町長のご挨拶
普段は余りお目に掛かれない方です。
ご丁重なご挨拶有難う御座いました。

     

皆様ご存知・・・・・!
我等が小海町観光協会長の
黒澤弘さんの力強いご挨拶
小海町長より
更に簡単明瞭・・・・・・
要点だけをパッパッと、歯切れ良く言ってのけるのが
特徴です!
カッコイイこと、この上無し・・・・です!

   
 
このセレモニーが終わった時点で、時計を見ると、時刻は、もう11時25分過ぎ。
 間もなく、ハイブリッド車両の到着時刻なので、主賓一行は列車到着ホームの上り3番線ホームへ。
 ・・・・・・筆者も、入って来る列車の写真を撮るべく、デジカメを持って、上りホームの一番端に陣取り、「サア、来いッ!」って、待ち受けました。

 暫くすると、踏み切りのカンカンが鳴り、列車が入って来ました。

ライトブルーの車体に黄色いドアー
横腹に銀色の文字で
大きく “HYBRID TRAIN” と書かれた
美しい車体の列車です。

    

主賓一同による
クス玉割りも無事終了・・・・・・・

   

運転手さんと車掌さんに
保育園児からの花束贈呈・・・・・・

     

運転手さんと・・・・・・
      

車掌さんと・・・・・・・
     

たった今、
花束贈呈をした保育園児・・・・・・

     

それから
下り 1番線ホームにいる
大勢の園児達へのインタビュー・・・・・・





上の写真は
「この列車に乗りたい人は旗を振って下さ〜〜い!」という
宮本さんの質問に旗を振っている
園児達の写真です。

     

ドドンガ ・ ドンカラカッカ
ドドンガ ・ ドン・・・・・

先刻より
連続演奏中の小海雲海太鼓の音が
ひときわ大きくなると・・・・・・

    

ヨイショ、ヨイショ!

商工会の皆さんが沢山の大きな入れ物に
沢山のオミヤゲを運んできて・・・・

       

乗客の皆さんに
お土産プレゼントの大サービス・・・・・

    

一連のセレモニーが進行していると
15分間の停車時間もアッと言う間に過ぎてしまい・・・・・・
イヨイヨ・・・・・・発車の時間です。

ところが、どうでしょう?
こうして、ホームから滑り出した列車ですが・・・・・・・
今迄のディーゼル車両ですと、“ブブブブゥ〜〜〜” って、
自動車が走り出す時のような音がするんですが・・・・・・
このハイブリッド車両ときたら、“ス〜〜〜〜”って音も無く走り出して仕舞い
本当に静かです・・・・・・・

サヨウナラ・・・・・・
     

サヨウナラ・・・・・・
     

サヨウナラ・・・・・・