2007 01 (後半)の高原日記

    

2006-01-21(日)    晴     ヒュッテ    気温(最低= ℃、最高= ℃)

 今日はサロン・ド・アミーの開かれる日でした。
 このサロンは、小海町に集う若い人達が、お互いに知り合い、素敵な会話を楽しむ事が出来るようにと、ボランティアの人達数人が集まり、昨年10月にスタートした、
参加メンバー及びボランティア・スッタッフの紹介により参加できる・・・・・・この町では、今までに無い、全く新しい試みである。

 今日の参加者は、男女合わせて10人程であるが、人口 6,000 人足らずの小さな町なのに、生まれてから、もう何年もこの町に住んでいながら、今迄に言葉を交わした事が無い、同年代の男性同士、女性同士が居た事に、皆がビックリ・・・・・・!!
 「オヤオヤ、まあまあ・・・・・・!!」
 という、驚きの笑い声から小さな話し合いがスタートし、暫くすると、本当に屈託の無い素敵な会話へと話が弾み、午後5時までの、ひと時を、皆さん全員が、伸び伸びと明るい会話を楽しんでおられたのを見ていて、このサロンを始めて本当に良かったと、我々ボランティア・スッタッフ一同、沁み々々と思った次第です。

 その後でのサプライズは・・・・・・
 5時までのサロン・ド・アミーが終わった後、何人かの参加者がパブの時間まで居残り、軽くアルコールを愉しみながら(サロン・ド・アミーの時間はアルコールは禁止です!!)、更に楽しい会話の輪を広げた事で・・・・・・そんな事は全く予想もしていなかった筆者などは・・・・・・若い人達の屈託の無さと、自然な流れを素直に、楽しむ事が出来る、彼等のエネルギーを、心から羨ましく思った次第です。

 それでは、その後の様子を、デジカメで撮ったスナップで紹介致しましょう・・・・・・

ユーモアたっぷりの H江ちゃんの話に
全員が注目・・・・・・
筆者も、彼女の話に、何度か爆笑した程でした!
       

今回のサロンで、
全員のサプライズの的となったのは
写真一番左の N子ちゃん・・・・
彼女は小海町で生まれた後、
・・・・・・高校を出ると直ぐに、東京に行き
長い事・・・・・・
エアロビのインストラクターをしていたお嬢さんで
持ち前の健康美と性格の明るさで
今日の一座を楽しく、持ち上げて下さいました。

イ〜ゾ、イ〜ゾ!
ビ〜〜バ、N子・・・・!!
        

・・・・・・と、ここで、突然・・・・・・
後から、他のグループの人達と一緒に
このパブにやって来たのが、皆様ご存知の K 町長!
 サロンの一行を見ると
「ヨ〜〜、ヨ〜〜!」と
とても喜んで下さり・・・・・・
早速、話の輪に加わると・・・・・
隣に座っていた S君と話を始め・・・・・・
     

町長さんのユーモアたっぶりの質問に
「エ〜〜トットット!」
思わず、頭を抱えた S 君!
筆者は、思わず、大爆笑でした・・・・・!!
     

「お〜い、ビール、ビール!」
 大声で、Y子ママにビールを注文をすると
サロンの皆さん一人一人に、楽しい話をしながら
ビールを注いで回る町長さん。
こういった席での町長さんって
楽しくて面白い話が実にウマイ・・・・・・
周りの皆さんの笑顔にご注目くらはい・・・・・!!
       

町長さんも楽しそうですね・・・・・・?!

 「町長って面白いよネ〜〜!!」
って言う誰かさんの声が、筆者の耳に届きました。
     

どうです?
若い人達の、この笑顔・・・・・!!
      

ゆうきちゃん倶楽部の I 君の、この笑顔・・・・・!!

全く、偶然・・・・・・
突然の月光仮面の町長さんの出現で
今夜の一座は、本当に盛り上がった次第です・・・・・

町長さん、アリガトウゴザイマシタ!!

ピ〜〜ピ〜〜!!

(↑コレ、指笛の音です!!)

   

     

2006-01-22(日)    晴     ヒュッテ    気温(最低= -6℃、最高= 4℃)

 夜、いつもの様に薪ストーブに火を入れ、2時間ほど経った時のことだったろうか、今まで静かに燃えていた薪ストーブが、突然、ゴウゴウと大きな音を立て始めた。 その音たるや、普段のストーブが燃える音に比べると、数倍も大きな音である。
 「ハテ・・・・・・??]
 少しの間、首を傾げていた僕だったけど、ふいにある考えに辿り着くと、
 「もしや・・・・?」
 と、一つ大きく身震いした後、暖かい部屋の中から、玄関に急行し、サンダルを引っ掛けると、玄関のドアを開け、−3℃の庭の暗闇の中にと飛び出して行った。
 そう!・・・・・・僕は、話に聞いていた、煙道火災の事を思い出したからである。

 煙道火災と言うのは、煙突の内側に付着して溜まった煤やタールの量が多くなった時、炭素の塊である、この煤やタールに、ストーブの火が燃え移って、煙突の中が火災を起こす現象を指します。・・・・・・僕は、実際にこの煙道火災を目撃した2人の人から話しを聞かされたが、この時の煙突は、真っ赤に燃え、今にも、その煙突の火が家に燃え移って、家自体が、大火災を起こしてもおかしくないように見えたそうである。

 この様な、煙道火災を目撃したふたりの人の話を、聞いていた為だろうか、僕が
 「もしや・・・・?」
 と、思ったのは実に自然の成り行きだったのかも知れない。

 さて、このようにして、外に飛び出した僕が、暗闇の中、寒い冬空に瞬く星明りを頼りに煙突の方をすかして見ると、ナント! ・・・・・・真っ黒い煙突の影の 2〜3箇所から、小さな炎がたっているのが見えるではないか・・・・・・!!
 これが煙道火災の初期状態でなくて、他の何であろう?!
 僕は心の中で、
 「ヤバイッ・・・・・・??」
 と、叫ぶと共に、ヒュッテの中に、すっ飛んで戻ると、薪ストーブの全ての開口部を、一瞬のうちに、バタバタと閉じたのである。

 そして待つ事、5分ほど・・・・・・
 僕は、火がスッカリと消えるのを確認した後、今夜はこれ以上、薪ストーブを使うのを止め、FF灯油ストーブを使う事にした。

 それにしても、何んたる運のよさ・・・・・・

 全く narrow escape の一瞬でした!!
 

     

   
2006-01-22(日)    晴     ヒュッテ    気温(最低= -9℃、最高= 2℃)

 「ヨ〜〜シ、今日は何が何でも煙突掃除をしなくちゃ・・・・・・!!」
 朝、寝床から出るなり、僕はこう心の中で呟いた次第である。
 余程、昨夜の煙道火災のなり損ないが、骨身に染みていたのだろう?!

 ・・・・・・でも、もともとが能天気な僕のこと。
 わが家が燃えてしまわなかった事が、とにかく嬉しくて・・・・・・朝食を済ませると、僕は鼻歌交じりの上機嫌で煙突掃除に取り掛かった。

 煙突掃除用にと、ヨレヨレになった黄色のトレーナーの上下に着替えると、防寒用の厚手の長靴を履き、毛糸の帽子を被ると・・・・・・裏の物置の中から脚立(きゃたつ)や、煙突掃除ブラシなどを引っ張りだすと、居間の外壁から突き出た煙突の下に脚立を置き、脚立の脚を広げたあと、脚立を3段上り、煙突の真下にあるブラシ挿入口のフタを取ろうとして、右腕を伸ばして、そのフタに触れた瞬間・・・・・・

 「アチチチチチチ・・・・・・!!」

 焼けるような熱さに、僕は思わず、何回も右手を振った。

 「エ? ナ〜ニ、これ・・・・?」
 僕は、改めて、目の前にある煙突を沁み々々と眺め、この焼けるような煙突の熱さの原因の事を考え始めた。

 今、現在は室内の薪ストーブは炊いていない!!
 ・・・・・・と言うよりも、昨夜、薪ストーブの火を消してから、もう6時間以上が経つと言うのに、一体どうした事だろう・・・・・・?

 ここ迄考えた時に、フト、或る考えが浮かんできたので、僕は心の中で独り言を言い始めた・・・・・・
 (ソッカ〜〜!! ・・・・・・これは、煙突の中に溜まった煤やタールが、挿入口のフタの中に溜まり、その炭素が今でも燃えているに違いない・・・・・・!!)って・・・・・・

 其処まで考えれば、後の処理は簡単である!
 ひと言で言えば、今日の煙突掃除は、ここ迄で中止し、まる一日、煙突の冷却期間を置き、あした、煙突掃除をすればイインダ・・・・・・って事!!

 と、いう訳で、今日の筆記はこれで終わりです・・・・・・ハイ!!

     

        

2006-01-24(水)    晴     ヒュッテ    気温(最低= ℃、最高= ℃)

 「ヨ〜〜シ、やるどん!」
 朝食後、心の中で、こう独り言をいうと、僕は昨日と同じ様に、脚立(きゃたつ)に上がり、右腕を伸ばして煙突掃除ブラシの挿入口の丸蓋に触ってみた。

 氷点下の気温の中に半日以上も放って置いたから、流石(さすが)の丸蓋も、昨日の熱さとは打って変って、氷のような冷たさである。
 「そうそう・・・・・・そう来なくっちゃあねェェェェ〜〜〜?」
 ・・・・・・と、ひとり言をいった後、いよいよ丸蓋の取り外し・・・・・・・!!

 先ずは、丸蓋の底板の縁取りに、上方から木をあてがい、トントンと金槌で叩きながら、少しづつ丸蓋を下にさげて行くのである。 こんな風にして、根気よく丸蓋を下にさげ、ヤットの思いで、外蓋を外してみたら・・・・・・ギョギョギョのギョッ! 何んと、丸蓋の中には、ご覧の通り、煤が一杯じゃござらんせんか・・・・・!!

煙突の丸蓋に溜まった、この煤の量!!

全く、テヘ〜〜〜〜ッ!!
・・・・・・でした。

   
  ・・・・・・と言う、飛んでも発奮の一幕があった後・・・・・・今度は、用心の為、煙突の真下に青いビニールを拡げ、静かに煙突の中にブラシを入れて、少しゴシゴシと擦ったトタン・・・・・・今度は、物凄い量の煤が足元にバサ、バサ、バサッと落ちて来たではないか!!

どうです?

僕の足元の青いビニールシートの上をご覧下さい!!
半端じゃないでしょう・・・?
僕の足下にドドドッと落ちたこの煤の量は・・・・?!

    

ヒュッテに薪ストーブを取り付けて下さった後も
何かがあると、
駆けつけて来て下さり
色々とアドバイスをして下さる カネトの N さん。

気が付くと・・・・・・
丸蓋の煤をキレイにして下さっていました。

           

今日の煙突掃除の煤の全量
雪の上に捨てちゃった分を勘案すると
このバケツに 1杯半って
とこでしょうか??

 ところで、薪ストーブが大好きな僕は、この七面倒くさい煙突掃除が、そんなに大嫌いではありません。
 というより、煙突掃除の後の、ストーブの燃えの良さの事を考えると、むしろ楽しいくらいの気がしないでもありません。

 そう・・・・・・・ここ、八ケ岳山麓の真冬の厳寒期、屋外で唸っている木枯らしの音を聞きながら、パチパチと優しい音を立てて燃えるストーブの暖かさが大好きな分だけ、煙突掃除も楽しいものだと段々と思うようになって来た、今日、この頃です・・・・・・ハイ。

久方振りの煙突掃除を終え
ホッと、ひと息つく筆者・・・・・!!

サア、今夜から
又、ストーブがよく燃えますヨ〜〜ッ!!
 

    

      

2006-01-27(土)    晴     ヒュッテ    気温(最低= ℃、最高= ℃)

 今日は久方振りに東京に帰る日。
 いつもそうだけど、冬の日にヒュッテを空けるのは本当に大変・・・・・・
 何故って・・・・・・水抜きの面倒な事ったらありゃあしない。

 それでも、夕方ころ迄には、水抜きを済まし帰る支度もどうやらこうやら済んでいた。
 ガスを止め、水抜きを終えた後のヒュッテほど淋しいものは無い。
 いつもは何かしら暖かい感じがするのだが、ヒトの住んでいる気配のなくなったヒュッテは、何故か言い様の無い寂しさに包まれている。

 そんな所為だろうか?
 先月、家内と息子のコッチロが大騒ぎをして作って以来、毎日の様に、家の前で門番をしていた雪ダルマも、今日は、心無しか、とても淋しそうに見えた。

    

    
 ・・・・・・そう、今頃、2人は何をしているだろうかと・・・・・・フト思っていた。

   
 午後7次19分、小海発の列車で東京に向かう。
 汽車が動き出すと、左側の車窓から見慣れた風景が後ろに流れて行く。
 アルルの駐車場、末広館、踏み切り、トッちゃんちのガソリンスタンド、小海分院、役場、ヤナショー・・・・・・
 いつもそうだけど、普段見慣れている建物も、いざ暫くの間、見る事が出来ないと思うと、妙に心に迫って来るから不思議である。
 でも、こういった見慣れた風景が見えているのも、ホンの数分の事。
 それが過ぎると、車内には、カタン、カタンと眠たげで単調な列車が走る音だけが響くようになる。
 ・・・・・・僕は大きな欠伸を一つすると、アルミ製のアタッシュケースから、ボールペンと便箋を取り出し、一心に手紙のペンを走らせ始めた。

   
 思わぬ出来事は、JRの中野駅を下り、わが家に向かって数分歩き始めた時に突然起きた・・・・・・
 パソコンとアルミ製のアタッシュケースを載せたキャリアを引いていた僕は、自分の肩が妙に軽いのに気が付いた。
 「・・・・・ハテ・・・・・・?」
 と、立ち止まった僕は、次の瞬間、心ン中で大声で叫んでいた。
 「ア〜〜〜ッ、ヤバイ! 電車ン中にリュックサックを忘れたァ〜〜〜!!」

 中央線が中野駅の構内に入って来た時、やけに混んでいた満員電車の中から、アタッシュケースとパソコンを載せた、大型のキャリアーを下ろす事だけに夢中になっていた僕は、網棚の上から貴重品の一杯に入っていたリュックサックを下ろすのをスッカリと忘れていたのである。

 リュックサックの紛失に気が付いた僕は、瞬時、事の重大さにうろたえたが、一瞬のうちに駅に戻る事を決め、大急ぎで駅に戻ると、駅の事務室に飛び込んで、行方不明になったリュックサックの追跡を、駅の係官にお願いした。
 幸いな事に、東京駅で、中央線に乗る前、家内宛に「これから中央線に乗るよ!」と、携帯電話でメールを送っていたので、僕がリュックサックを忘れた電車が、東京駅を何時何分に発車したかが簡単に分かり・・・・・・結果として、それから30分後、僕のリュックサックは、無事、高尾駅で保護されたのである。

 当のリュックサックが見付かった時点で、僕は、貴重品が入っているそのリュックを直ぐにでも取りに行きたかったのであるが、係官に
 「今から高尾に行くと、帰りの電車がありませんよ・・・・・・」
と言われ、止む無く、明朝、リュックサックを引き取りに、高尾まで出掛ける事にした。

 ・・・・・・それにしても、何んと忙しかった一日だったんだろう・・・・・・??

    

      
 

2006-01-28(日)    晴     自宅(都内)    気温(最低= ℃、最高= ℃)

 午前10時半、高尾駅に降り立った僕は、遺失物受取所に出向き、貴重品の入ったリュックサックを受け取った。
 と同時に、駅近郷に郵便局があるかどうかを、係官に尋ねた。
 というのは、きのう車中で書いた手紙を、至急、投函しなければならなかったからである。

 僕は改札口を出ると、近くにあった McDonald に飛び込んで、紅茶を注文すると、温かいレモンティーを味わいながら、手紙の最後のひと言を大急ぎで書き込み、近くにあったポストにその封書を投函して、ホッと一息をついた。

 それにしても・・・・・・最近の僕は、どうして、こうも忙しいのだろう?
 ・・・・・・だって・・・・・・今日だって・・・・・・ここで腕時計を見ると、もう11時過ぎ・・・・・・だもの〜〜〜!!
 「ウワア、大変ダア・・・・・・遅れちゃうよ〜〜!」
 と、いつもの通り、ボヤキながら、次に駅構内に入ってきた、折り返しの上り東京行きに乗り込むと、今度は、高円寺のスペシャル・オリンピックスの卓球会場へ・・・・・・
 そして、更にその後は、小田急線の千歳船橋まで脚を伸ばし、卓球仲間 LYPP (Love Your Ping Pong) の新年会へ・・・・・・

 ところで・・・・・・LYPP の新年会は、いつも新鮮な感じがする。
 普段は、ユニフォーム姿で、卓球台の周りを飛び回っている仲間達が、キチンとした紳士淑女の姿で会場に現れるからだ!
 ・・・・・・その中でも、奥様方の変身が素晴らしい!
 美しく化粧をされちゃうと、いつもの、明るく開けっぴろげな健康美とは違った、妖艶な美しさが辺りに漂い、僕みたいに滅法女性に弱い男には、物凄く刺激的で、思わず、頭がクラクラしちゃうって訳・・・・・・!!

   (つづく)