200610 月の高原日記

   

2006-10-01(日)   曇のち雨    ヒュッテ    気温(最低= 11℃、最高= 15℃)

 昨日の薪割りは、日が落ちた後も、懐中電灯を点けて、午後8時頃まで続けた。・・・・・・って言うのは、この頃はカラッと晴れる日が少なく、しかも、一旦、雨が降り出すと何日も雨が降り続ける事が多いからである。

 それと、あともう一つ・・・・・・薪割機で、薪を割ると、簡単に割れるのが面白くて、ついつい薪割りに夢中になってしまうからである。
 そんなこんなのお陰様で、昨日の薪割りは、ご覧のように、思った以上に割れたという訳である。

一夜明けた、今朝の薪割り現場の状況
どうです? 素敵でしょう??

 全く・・・・・・ヴィーヴァ、薪割機!!・・・・・である。

   

    

2006-10-03(火)   曇    ヒュッテ    気温(最低= 12℃、最高= 17℃)

      

 ゴロ寝

ここ一週間程のことだけど
今度、わが家にやって来たストーブの前で
僕は時々、長々と横になると、
ゴロ寝をしてしまうようになった。
      
   
昨夜もそう・・・・・・!!
10時過ぎに、遅い夕食を終わり
ホッと一息ついたら、とても眠くなったので
ストーブの前の床の上に
ゴロリとなったら、もう駄目!!
背中を暖める固い木の床が、余りにも気持ちよくて
アッと言う間に眠ってしまった。

    
 

    
目が覚めたのは、午前4時過ぎ・・・・・
カーテンの隙間から、朝の淡い光がウッスラと差し込み
カーテンを開けると
昨夜来の雨で、ベランダの床が濡れそぼっていた。
白樺の落ち葉をアチコチに
ペタリペタリと貼り付けて

   
燃え差しのストーブに太い薪をくべ
昨夜の夕食の食器をキレイに洗って
食器棚に収め終わる頃には
もうスッカリと、辺りは明るくなっていた。

   
改めて、ダイニングテーブルに席を取り
テーブルに肘を立てた左手の上に顎を載せ
右手のボールペンで、この詩を書きながら
首を捻って庭を眺めると、何と言う美しさ・・・・

    
もうスッカリと明るくなった
庭をとり巻く、雨に打たれた厚い広葉樹林が
疲れた目に、新鮮な冷たさを送り込む

   
見上げると、鉛色にドンヨリと曇った空が
今日も一日中、雨模様の天気である事を
教えて呉れている。

    
ふと・・・・・・今日も一日中、雨だったら
この間、借りてきたタイタニックのビデオかトロイの DVD か
それとも、きのう買ったばかりの、無敵艦隊の DVD の
何れを見ようかと、ケッコー本気になって考えていた。

   
気が付くと、先刻くげた
太い薪は、トロリトロリと燃えている。
・・・・・・そんなストーブを見ていたら
もう、又、駄目・・・・・・
何だか急に瞼が重くなって来た。

   
さあ、今度こそは、ちゃんとパジャマに着替えて
深々とベッドの中で、眠る事にしよう
目が覚めたら、8時を過ぎているかも知れないけれど・・・・・・

    
それにしても、この間、家内が持って来て呉れた
日本茶が、何んと、美味しい事だろう・・・・・・!!

    

         

2006-10-04(木)   曇のち雨    ヒュッテ    気温(最低= 13℃、最高= 16℃)

 最近、色々と素敵な出会いがある。

 一昨日は、Sさんのお嬢さん。
 昨夜は、有機野菜クラブの人達。
 そして、今日は、その中のお一人の Kさん。

 お宅を訪ねたら、大きなお庭に素敵なお池と、湧水があり、
 友人と一緒に、お茶を戴きながら、素敵な会話を楽しむ事が出来た。

 そして、夕方には、新しく企画中のサロンの規約案の作成と、何人かの若い人達との打ち合わせ・・・・・その関係者との輪が広がりつつあるのがとても嬉しい。

 僕の人生で、一番素敵なものの殆どが、この人と人との出会いに負う所のものが一番多い。 

 そして、毎晩、寝床に入る前に、僕は毎日、何んと素敵な人生を歩んでいるのだろうと、沁み々々と感じさせられる事を、神様に感謝している次第である。

 ところで、僕の神様って・・・・・・イエス様なのか、お釈迦様なのか、仏様なのかって考える事が、ときどきあるけれど・・・・・・いつも、分からず終いである。

 変なの・・・・・!?

    

      

2006-10-10(火)   晴    わが家    

 東京に戻って来ると、朝、家の周りを掃く事と、食後の食器洗いは僕の日課となっている。 今日もそう、朝ご飯前に、勝手口から玄関周りと、家の前、横丁の通りをキレイにしたあと、家の裏側の遊歩道の清掃を始めたら、道端の植生がボサボサに伸びているのが、気になって仕様が無い。
 そこで、家にとって帰して植木バサミを持ち出して、チョキン、チョキンと剪定を始めたら、今度は面白くなって、植木の床屋さんになった積りで、スッカリとバリカン刈りを済ませたと、遊歩道の我が家に接する部分を、スッカリと掃き清めて、ホッと一息をついた。

 いつもの事だけど、道や通りがキレイじゃないと、どうも落ち着かないという、困った癖が僕にはあるらしい。 松原湖の観光案内所で、お手伝いをしていた時も、毎日のように背負い籠を背負って、湖の周りを一周し、タバコの吸殻やゴミ拾いをした事も記憶に新しい。
         


掃除道具一式。
ゴミの桶の中に立っている捕虫網は
 付近の草花にどんな虫達が飛んで来るかを
捕まえて調べる為の研究用具です。

 今朝は清々しい秋の朝。
 とても健康で楽しい、朝のひと時でした。

    

        

2006-10-17(火)   曇    ヒュッテ    気温(最低= 08℃、最高= 14℃)

 11日振りに、ヒュッテに戻って来た。

 今日は、デコ助が神戸の年に一度の全日本の試合から帰って来る日。
 家内と2人で、東京駅まで出掛け
 デコ助に会ってから、こちらに向かう事にした。

 一行の到着後、解散式が終わってから、加藤コーチと話したら
 「息子さん、又、成長しましたよ。・・・・・・誰にも言われたわけではないのに、ご自分で、お母様へのオミヤゲを買っていましたよ・・・・・・」と、ニコニコして仰られた。
 そのひと言を聞いた時、
 (あのデコ助が、誰にもいわれねくっても、大好きな自分の母親へのオミヤゲを買ったなんて!)
 ・・・・・・と、思わず、目頭が熱くなってしまった。

 今、午前3時。
 気が付くと、ストーブの薪がスッカリと燃え尽きていたので
 新しく薪をくべ直した。
 
・・・・そのあとで、温度計をのぞいて見たら、外気温は8度。
 それから、2階に上がって、窓から外を覗いたら、辺りはガスってて、星明りもチョッピリ哀しげだったけど、夜目にも、ヒュッテを黒々と取り囲む、深い森影が、余りにも深々とドッシリしているのが、とても暖かく感じられ、
 (オレって、何んて幸せなんだろ!)
 と、思ったしだいである。

 先刻、ストーブに投げ入れた薪は、静かな紅い炎を揺らめかせている。

     

     

2006-10-19(木)   晴    ヒュッテ    気温(最低= 08℃、最高= 15℃)

 人の幸せって何んだろう?
 ・・・・最近、そんな事を、よく考えている事がある。
 この美しい自然の中にいて、殆ど何んの迷いも無く、その瞬間、その瞬間に、自分に与えられたものを、夢中でやっている筈なのに・・・・・・
 そして、自分の人生の瞬間々々に於いて、自分に与えられたものに、何んのためらいも無く、全精力をつぎ込むことが、一番の幸せだと考えていた筈なのに! ・・・・・・ここの所、暫くの間、今のままの自分でいいのかと・・・・・・知らず知らずのうちに、こう自分自身に問いかけている僕自身を見付けて驚く事がある。

 何故だろう?
 改めて、先刻から考えていたが、フト、気が付いた事がある。
 それは、今、自分の前にある事に、成る程、自分は全精力を傾けて取り組んではいるけれど、本当にしなくちゃいけない事に取り組んでいるだろうか?・・・・・・という事が不安なのではないだろうか?・・・・・・・と思った次第である。

 では、今、ボクが一番やらなくちゃいけない事って、何んだろうかと考えてみた。 まず、第一に、気になるのが・・・・・・●何んとなく、ここ暫くの間、胃の調子が余り良くないことが挙げられる。余り食欲がなくって、何んとなく、鈍痛がする。・・・・・・だから、もう3ヶ月ほど、放ったままになっている、次回の人間ドックの予約をしなくちゃイケナイ事に気が付いた。 ●Poco a poco の原稿が途中で止まっていること。 ●青色申告の帳簿整理が、殆ど手付かずになっている事。 ●最後に、あと一つ・・・・・・毎晩、ひどい夜更かしをしているので、早く寝なくちゃイケナイこと。
 ・・・・・と書いたところで、フト、気が付いて時計を見た。
 現在、午前2時25分。
 昨夜、寝床に入ったのは午前4時過ぎ・・・・・・
 イケネエ、今夜も、このままだと、又、4時過ぎになっちまう!

 と、気が付いたので、こんやは、ここで寝る事にしよう。
 ・・・・・・サア、寝ろッ!!
        

この写真は、今日の昼間とった写真です。
 秋色が濃くなったゲートから望んだ
玄関へのアプローチ
本来なら、ここで、ひと言書きたい所だけど
 それをすると、又、ひどい午前様になるので
 ここで、打ち止めとする事にしよう!!

     

   

2006-10-22(日)   晴    ヒュッテ    気温(最低= 05℃、最高= 18℃)

   

久方振りに都内のわが家に出掛け
・・・・10日程してヒュッテに戻ってみると
白樺の葉はスッカリと落ち、
ニシキギは鮮やかな深紅色に輝いていた。

・・・・・・こんな時、沁み々々と思う事があります。
「高原の独居も悪くはないな!」って・・・・・・

      

      

2006-10-26(木)   晴    ヒュッテ    気温(最低= 07℃、最高= 15℃)

 薪ストーブは素晴らしい!
 これは、毎晩の様に薪ストーブを燃やした時に感ずる、ウソ偽りの無い正直な感想である。
 ・・・・・・と、同時に、同じ量の薪を燃やした時、ストーブによって、こんなにも、発熱量の違いがあるのは何故か?・・・・・・と言う事を、毎日の様に体験しているうちに、最近では、今年の夏、ストーブを買い換えて、本当にヨカッタと、沁み々々と感じさせられている、今日この頃である。

 それでは、形の違いから見て行く事にしよう。
 先ずは、今迄、というより今年の夏までヒュッテにあったストーブであるが、ご覧の通り、実にシンプルで素敵な形をしていて、ストーブに火が入ると、部屋の中の調度としては、理想的な雰囲気を部屋の中に醸し出すストーブである。
 実は、わが家でも、その素敵なデザインに惚れ込んで、このストーブを導入したのである。
 その概略は下記の通りである。

    設置年   1988年
    製造    北欧製
    価格    約45万円
    特徴    室内インテリアとしては、抜群の美しさを誇る。
    使用感   実際に使ってみると、前面が金網の為、酸素量の
           調節が難しく、使用する薪の量に比べると部屋の
           温度が上がらない為、常時、石油ストーブを併用
           しているのが現状であった。

    

    

     

2006-10-29(日)   曇のち晴    ヒュッテ    気温(最低= 05℃、最高= 18℃)
      
     

ヒュッテの居間から眺めた我が家の秋。
出窓に載っている
ファルマンの複葉機も、心無しか
とても嬉しそうです!

何んて静かで華やかな秋なんでしょう!!

    

       

2006-10-30(火)   晴    ヒュッテ    気温(最低= 05℃、最高= 18℃) 

            

気が付けば、白樺の葉は既に落ち
ニシキギは真っ赤に紅葉し
ヒュッテの背景のカラマツも
黄葉し始めて、既に久しい

ここまで来れば
遠からずして初霜も降り
やがてヒュッテは
雪の中に憩うだろう・・・・・・

    
色即是空、空即是色。
全てが時々刻々、移ろい行く事が
肌で感じ取れるのが
ヒュッテを取り巻く自然である・・・・