200606 月の高原日記

    

2006-06-10(土)    晴     ヒュッテ     気温(最低= ℃、最高= ℃)

 毎年、6月の第2土曜日は、八ヶ岳の 「山開き」 の日である。

 開山祭と言うのは、登山のシーズンの到来と共に開かれる、別名 「山開き」 とも呼ばれている 「神主さんによる神事を中心とした催事」 で、その希う(ねがう)ところは・・・・・・「登山者の安全を祈ると同時に、山で仕事をする人達や山に棲む人達の安全と健康を祈る」・・・・・・という、ロマンチックで爽やかなお祭りです。

 ところで、この山開きであるが、松原湖高原の祭事の場所は、年々

      白駒の池 ⇒ 稲子湯登山口 ⇒ みどり池

の3箇所の持ち回りになっています。 具体的には、去年のサイトが 「白駒の池」 だったので、今年は 「稲子湯」、そして、来年は 「みどり池」 という事になっています。

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 という訳で・・・・・・今日の朝は、もう早い時間から、役場の皆さんは方が 祭壇・お供え・バーベキューの食材・・・・・・それから、調理器具やアルコールや清涼飲料や受付のノートや筆記用具・・・・・・等々を、ワッセ・ワッセ!! と、町から稲子湯までの 10km 程を運び上げて、今日の準備に取り掛かります。

 ・・・・・・・そして、定刻の 30分前になると、受付のテーブルが用意され、参加者の受付が始まります。

次々と登録をする参加者の皆さん
勿論、当日、ここの登山口から八ヶ岳の尾根々々を目指す
一般の登山客の皆さんもいらっしゃいます。
      

祭壇をしつらえる
松原湖高原の諏方神社の神主さんと
役場の皆さん
     

こちらには・・・・・・・
バーベキューの準備をする役場の皆さん
朝の清々しい空気の中で
見ていても、楽しそうですよね〜〜〜
      

オッ・・・・・来ました、きました!
長いアルプホルンを抱えているのは
松原湖高原アルプホルン愛好家の皆さんです
因みに、このアルプホルンは
お手製の、とても美しい楽器なんです!
ハイ!
       

・・・・・・そして、定刻になると
こうして、初夏の清々しい陽射しの下
アルプホルンのファンファーレで
山開きの儀式が始まるのです・・・・・・・
        

お祓(はら)いをして、全てを清めたあと
山の神様に深々と頭を下げて挨拶をし・・・・・・
登山者の皆さんの道中の安全と
山で働く人々の健康と安全と
この八ヶ岳に関係する全ての人々の
幸せをお守り下さいという祝詞(のりと)をあげて・・・・・・
山の神様にお願いをして下さる
神主さん・・・・・・・

ネエ、素敵でしょう・・・・・・・??
        

祝詞(のりと)の発声が終わると
もう一度、祭壇を清め
空気を清め
それから、今度は参加者の皆さんを清めたあと・・・・
参加者の皆さんによる榊の奉納が始まります
       

  

先ずは・・・・・・
観光協会長・町長・町議会議長のお三方が
         

  

続いて、鉄道・商工会・森林ボランティアの代表者が・・・・・・
因(ちな)みに、代表者が榊をあげて
拍手(かしわど)を打ってお辞儀をすると
そのグループの関係者も一緒に拍手を打って
お辞儀をするんです・・・・・・
        

   

その次に・・・・・・
ボーイスカウト・アルプホルン同好会
登山者代表の方々が
榊を奉納して、奉納の儀が終了
      

参加者全員の榊の奉納が終わると
観光協会長のお祝いの詞(ことば)・・・・・・
      

町長さんのご挨拶
       

それから、町議会議長さんのご挨拶があり・・・・・・

その後で・・・・・・・・
       

アルプ・ホルン・メンバーの方々の
手風琴に合わせて
全員で、「雪山賛歌」を歌います。

雪よ、岩よ、我等が宿り
俺達ァ町には住めないからに・・・・・・

・・・・・・この瞬間
山が大好きな僕は、心から
「イイナア〜〜!」って
思っちゃいました。
      

これで、山開きの儀式は終わりです。
この後は、お待ち兼ねの宴会になるのですが
登山者の皆さんは、八ヶ岳の尾根を目指して
登山道に入って行きます。

勿論、参加費を払えば
この後の宴会を楽しむ事が出来るのですが
そんな事をすると
この後の、登山スケジュールが
目茶目茶になる事を
全員が良く知っているからです・・・・・・

「どうも有り難うございました!」
「では、山道に気をつけて!」
・・・・・・今度、いつ会えるか全く分からないけど
全て、この世は一合一会。

ナンテ素敵なんでしょう!
      

 

「サア、どいてどいてッ!」
「オ〜イ、そこ邪魔邪魔・・・・・!」
山開きの儀式が終わると・・・・・・ビニールシートが敷かれ
今迄の式場は・・・・・・アッと言う間に、青空宴会場に早代わり・・・・・・
「サア、皆さん靴を脱いで上がって上がって!」
威勢の良い声が、辺りの森に木魂(こだま)します。
       

 

裏方では、役場の皆さんが
焼肉・山菜焼き・天ぷら・バーベキューの調理に大童(おおわらわ)
その手際の良さには、ホントに驚きます。
      

この一角は、町の議員さん達のコーナー
若干2名以外の全メンバーが
名立たる酒豪の皆さんです・・・・・・ハイ
     

こちらは・・・・・・
観光協会長・町長・最長老議員 etc. etc. の
皆さんのコーナー
       

どうです? ・・・・・・この賑やかなこと!!
        

こちらは、アルプホルンの皆さん等・・・・・・芸術家のコーナー
      

 

「どう、このタラの芽。美味しいですよ!」
女性参加者に天ぷらを勧める観光協会長 (上左)

「ネエ、皆んな、コッチ向いて、コッチ向いて!」
写真を撮り合うアルプホルンの皆さん (上右)
       

「マア、一杯どうぞ・・・・・・!」
笑顔で、町長さんに冷たいビールを注ぐ商工会長さん
      

と、この時・・・・・・・
多忙な取材スケジュールの合間を縫って
今日の山開きの会場に駆けつけた
S紙のチャーミングな女性記者のMさん・・・・・
早速、観光協会長に取材です
       

続いて、議員さんのコーナーを訪れて
色々な人と言葉を交わすMさん
       

I 議員と話をする M記者
掘りの深い横顔がとてもキュートです。
              

こちらは、最長老の S議員
ニコヤカな笑顔がとても印象的・・・・・・
この人も酒豪のひとりです
       


日が長くなったとは言え
いつの間にか、少しづつ日が傾き始めた爽やかな初夏の午後
楽しかったひと時のお開きの前に
「また来年に、お会いしましょう・・・・・・」という気持ちを籠めて
お別れの挨拶を
アルプホルンで演奏するメンバーの皆さん・・・・・・・
       

「また来年の初夏に、この八ヶ岳でお会いしましょう!!」のひと言に
いつ迄も、爽やかな拍手が鳴り響いていました。

白樺色の風が吹く、素晴らしい八ヶ岳の初夏
・・・・・・その素晴らしい初夏の青空の下で開かれた今日の山開き

八ヶ岳って、本当に素敵ですよね!
・・・・・・そして、山開きって、とってもロマンチックですよね!!

それでは、又、来年・・・・・・
この八ヶ岳山麓でお会いしましょう・・・・・・・
       

    
2006-06-24(土)    晴     ヒュッテ     気温(最低= 13℃、最高= 24℃)

 第5回フィンランド夏至祭の日。

 つい一昨日までの今日の天気予報は、『曇のち雨』 だったのに、いざ蓋を開けてみたら、マア、ご覧の通りのビカビカの上天気!!
 ・・・・・・ってな訳で、かねての連絡とおり、8時半になると、皆さん三々五々、会場のフィンランド・ヴィリッジに集まり、さっそく本日のメイン・プログラムのコッコの組み立て・・・・・・もう11時くらいには、ご覧の通りの骨格だけは完成!


「・・・・・・へえ、どうだい、これで・・・・・・傾きは?」
「まあ、いいじゃねえだかい・・・・・・」
今回の、ニューアイディアは、
コッコの頂上部分を針金で縛ったこと
これは、去年のコッコが点火後
傾いた事への反省です・・・・・・
         

それが終わると、
木枠の中に着火材のアンコを詰め・・・・・・
         


木枠の角の部分を
組み上げ角度に合わせて、キレイに刈り込めば
ホレ・・・・・・
こんな具合にコッコは出来上がり!!!!
     

そうすると、今度は・・・・・・
古くなった町中のプティリッツァ達が
コッコの周りに集められ
コッコの神聖な火で焼かれ、
再び、母なる自然の懐(ふところ)に
帰って行くのです!!
      

その後、午後になると
長湖の水の上には・・・・・・
ご覧の通りの
水上コッコが組み上げられ
日暮れの後の、点火を待つのです・・・・・・!!
        

 さて、この様にして、午後5時を迎えるとイヨイヨ・・・・・・今年の夏至祭の始まりです!
 まず、八岳晴耕 / 井出教子 2人の M/C (司会) により・・・・・・
 町の観光協会長の挨拶がり・・・・・・


      

      

2006-06-25(日)    晴れのち曇     ヒュッテ     気温(最低= 13℃、最高= 24℃)

 町からの帰り道、ピクシーに寄ったら枇杷があったので、急に食べたくなって、1パック \ 299.- で買ってきた。
 考えてみると、今年の初物である。
 ・・・・・・勿論、外で食べたお弁当の片隅に、デザートとして 1 粒か 2 粒入っていたのを食べた事は、何回かあるにはあるが、こうして、食欲をそそられて、改めて枇杷だけを買ってきたのは、今年に入って今日が最初である。

   
 

今年はじめての枇杷
甘い果肉の中から出て来る
・・・・・・あのツルツルした種の舌触りが
何とも言えず素敵である。

   
 毎年の事だけど、固めの枇杷の実に爪を立てて皮を剥き、甘い果肉を口に含んだら、とても懐かしい味がして、思わずホロリと涙がでそうになった。 毎年、梅雨の頃に店頭に並ぶ、この初夏の味覚を味わう時、どうしてだか分らないけど、小学生時代・・・・・・それも、戦前の国民学校に上がった頃の事を思い出すから不思議である。

 まだ兄も生きていて、クニオちゃんも、ミッチャンも、モーちゃんも居た・・・・・・ずっとずっと昔の事を・・・・・
 そう、あの頃は、何もかもが美しかった様な気がする。
 とくに素敵だったのは、厚い紙に印刷された 「塗り絵」 で、太い線の枇杷の実を、コーリン・クレヨンの 「ミカイロ」 で塗った時の、あの新鮮な感動が何ともいえず懐かしく思い出される。

 ここで、ふと思ったのだが、「ミカイロ」 って、確か橙色のことだったと思うけど、漢字で書くと、どんな風に書くのだろうか?

 ・・・・・・これも、初夏の枇杷にまつわる思い出である。

    

     

2006-06-26(月)    曇のち雨    ヒュッテ    気温(最低= 14℃、最高= 18℃)

 今日、所要で佐久市まで出掛けた帰り道、臼田のフードセンターの “ Tsuruya " に寄ったら、目の前に・・・・・・オットットット! 入り口の左側のフルーツコーナーに・・・・・・ジャ〜〜〜ン!!!

   
 

    
  
僕の大好きな ドリアン( durian ) ちゃんが、鎮座ましましてイルジャア〜〜〜ありませんか?
  ・・・・・・しかも、その値段たるや、タッタノ \ 399.- !!

  僕は、一 も、 二 もなく、ドリアンを買ってきちゃいました。

  ウッヒッヒッヒ・・・・・・何んて間がイイんだろう??

   

       

2006-06-28(水)    晴れ     ヒュッテ     気温(最低= 14℃、最高= 25℃)

 真夜中近くなった先刻いらい、僕は盛んにクンクンと、鼻を動かしている・・・・・・

 ・・・・・・尾籠 (びろう)な話で大変に恐縮だが、甘酸っぱい匂いとウンコ(!)の匂いを混ぜ合わせたような変テコリンな匂い・・・・・・である。
 もう間違いは無い・・・・・・言わずと知れた、ドリアンのお尻が割れてきた匂いである。

 ウッヒッヒッヒ・・・・・・!!
 両手に軍手をはめると、僕はドリアンをソッと持ち上げ、お尻の方をソッと覗いて見た次第である。

 そしたら、どうでしょう・・・・・・ ホレ、ご覧の通りである!!

お尻が割れているじゃありませんか?
ここまで熟していれば、あとは簡単。
この割れ目に、両手の人差し指を入れて
 グッと開けば・・・・・・
       

ホレ、こんな具合に皮が割れるから
     

フニャフニャに熟した果肉を
ソッと、お皿に取ります
でも、上の写真の真ん中と右の殻は
更に二つに割れるから
      

こんな具合に
包丁で割ってやると・・・・・・
 

又、中から二つの果肉が出て来るんです
      

最終的には、外側のトゲトゲの殻は
ホレ、こんな具合に
全部で五つに分けらるんです
    

そしたら、今度は
 フニャフニャの果肉の背中に包丁で切り裂き
 両手の指で果肉をソッと開くと
こんな具合に、中から種が見えて来ます。
     

だから、最終的には
こんな具合に、10ヶの果肉と、10ヶの種に
分けられて仕舞うんです・・・・・・
   

そこで、手前のお皿に載っている
二つの果肉を、もう待ちきれずに食べちゃいました!
エッ?・・・・・・どんな味がするかって?

ウ〜〜ン、難しいねエ?

でも、分りやすく言えば・・・・・・
エ〜〜と、
 完熟したバナナを大スプーンでよくこね
 その上に、今度は、粉チーズをタップリとかけて、
もう一度、大スプーンで、よく、こね上げ
 その上にヨーグルトをタップリとかけ
更に、生クリームと白砂糖を十分にかけて
よく、掻き混ぜた様な味です。
 

最終的には
5ヶのトゲトゲの殻と
 10ヶの果肉(・・・・・・もう、2ヶを食べちゃったので、残りは8ヶです!)
それから、10ヶの種に分けるけられます
     

そしたら、今度は、その8ヶの果肉を
サランラップで、ソッとくるみ
 

・・・・・・冷凍庫の中にいれて仕舞えば
もう大丈夫!

あとは、食べる時に
そのままサランラップを剥がして
シャーベットとして食べるか

解凍してから、スプーンで食べてもよし・・・・・・
 兎に角、素敵な味わいをお楽しみ下さい!

でも、解凍すると、
部屋の中が臭くなるので、ご注意を・・・・・・

それでは、最後にドリアンを食べる時の
 注意事項を列挙して置きましょう!!

   
 1. ドリアンを食べる時には必ず、軍手をしてから
 ドリアンに触りましょう!
 さもないと、殻のトゲトゲで指を傷つけて
しまいますので・・・・・

2. ドリアンを食べた後は、お酒を絶対に飲まないで下さい!
 飲むと、ひどい吐き気に襲われる事がよくありますので!

3. 熟したドリアンを割ると、強烈な匂いが致します。
 ・・・・・・一部の高級ホテルでは、
ドリアンの持込が禁止になっているとか・・・・
でも、その匂いが好きな人もいます!
筆者などは、その匂いが好きな位です・・・・・

4. それから、大事なことを一つ!
トゲトゲの皮がついたままのドリアンを
そのまま、冷蔵庫にいれてはいけません!
いれると、熟すのが止まってしまい
結局は、ドリアンを捨てる事になっていまいますので!!

    
 これで、今日の日記はオシマイです。
もう、お分かりですね
 ドリアンは、冷凍庫に入れて
ボゾンしておけるので・・・・・
買って来て、食べることを怖がらないで下さい。

こんな事を教えると
 ファンがドンドン増えて
値段が高くなっちゃうかなァァ...........??!!