2004 3 月の高原日記


 

   
2004-03-02(火)    曇     自宅(都内)

 不思議な煙草のお話!

 朝、起きてから家の前を掃く事は僕の日課の一つである。
 殆んどの家の人達は、自分の家の前だけしか掃かないけど、僕は出来るだけ向こう三軒両隣の家の前も掃くようにしている。
 ・・・・・・何故だか分からないけど、その方がサッパリするからである。

 ところが、今朝の事である。
 いつものようにお向かいの A さんのお宅の家の前を掃いたら、又、側溝の水落としの穴の中に、封を開いてない煙草が2箱詰まっていた。
 「・・・・・・・?」
 不思議に思って、水落としの下の溜めを覗いてみたら、沢山の未開封の煙草が沢山なかに落っこちている。
 「・・・・・・・なんじゃ、コリャ〜〜〜〜??」
 不思議に思った僕が、A さんのお宅の呼び鈴を押して、奥様を呼び出し、コレコレシカジカだと説明をすると
 「あらまあ、一体、どういう事なんでしょうねエ?」
 とビックリした顔・・・・・・・

 と、そこに、ゴミを捨てに来た我家の主婦が、僕達を見付けて
 「アラ、どうしたの・・・・・?」
 と近寄って来たので、再度、コレコレシカジカだと説明すると、
 「あら、どうしたんでしょうねえ?」
 と思案顔になった。
 こんな風に一人増え、2人増え、3人増え・・・・・していくと
 なかの一人が、
 「これってオカシイわよ! ・・・・・・チョット、待っててて・・・・・・」
 と言って、一端家の中に入って暫くすると
 「今、駅前の交番のお巡りさんが来てくれますって・・・・・・」
 と言いながら、また外に出て来た。

 間もなく、お巡りさんがやって来たので、お巡りさんに側溝の溜めの中を見せると、お巡りさんも
 「こんな事、初めてですよ・・・・・・」
 と盛んに首を傾げ出した。

    
 そこで、僕が・・・・・・
 「チョットまって、みんなで何個あるか出してみよう・・・・・・!!」
 と言って、ゴミ挟みを持って来て、煙草を全部拾い上げてみると
    

    
 ナント、封を切ってないタバコが、みんなで 22 個もあったでやんす・・・・・・
 全く、みんな・・・・・・
 「ヘエ〜??」
 と、あきれてポカンとしている。

 ・・・・・・と、その時、一人のお巡りさんが
 「じゃあ、他の溜めはどうなってるんだろ・・・・・・?」
 と言いながら、横丁の角の溜めを覗きに行ったが、すぐに
 「ウワア、こっちはもっと沢山入っていますよ・・・・・・」
 という、声が帰って来た。

 という訳で、そちらの方に行って中を覗くと・・・・・・
 「ホントだ、コッチの方はもっと凄えや・・・・・・」
 と、全員があきれ顔!!
 だって、どのタバコも封が切ってない、マッサラのタバコだからである。

    
 

    
 ご覧の通り、「溜め」の中に入っているタバコは、水面からコンモリと盛り上がっているので、水面下のものも入れると、タバコの数は少なく見積もっても 50〜60個 はあるだろうか?

    
 

    
 ・・・・・・という訳で、皆が額を集めてアーデモナイコーデモナイ・・・・・・と考えてはみたものの、何故、こんなにタバコが沢山捨ててあるのかは、最後まで分からず終いだった。

 結局、
 「・・・・・・それでは、もう少し様子を見てみよう・・・・・・・!!」
 という事になって、この道端の事件審議会は終わりとなったが、この騒動には、まだ、その後の続きがあったのである。

 というのは、我家の近くにタバコ屋さんがあり、この事件をそこの奥さんに伝えると
 「イヤ・・・・・・・実は不思議なんですよ!!」
 という返事が帰って来たのである。
 「・・・・・・というのはですね・・・・・・」
 と話をはじめ、その話を聞いてみると
 毎週、月水金の午後8時半ころ、若い2人組の男性客がやって来て、タバコが自動販売機の中で詰ってしまったので、直して下さい・・・・・・と言うのだそうである。
 タバコ屋さんの奥さんが機械を見てみると、ホントにタバコが詰っていて、何種類かのタバコが売り切れになっているというのである。
 しかも、その2人組みは、今度は、その売り切れたタバコが欲しいと言うので、奥さんが機械をそのままにして、家の中に入り、売り切れたタバコの補充分を持って来て機会の中に入れると、その2人組は、そのタバコを買って帰るそうな・・・・・・・

 でも、そんな日に限って、自動販売機の中の釣銭が、ゴッソリと少なくなっているんだそうナ!!

 はア・・・・・・何んとも不思議な話ではありますね・・・・・・!!

 (後日談)
 この事件があってから、数日後、例のタバコ屋さんにタバコ会社の人が来て、色々調べたら、近くの 「溜め」 数個からも、沢山の未開封のタバコが出て来たという話である。

 その時集めた未開封のタバコと、本日分のタバコを集めたら、下の写真のように 200 〜 300個ほどのタバコの数になったというから驚きである・・・・・・・

 皆さんは、この話を聞いて、どう思われますか・・・・・・???????

 ネ? ・・・・・・何んとも不思議な話でしょう〜〜????

   

大きなゴミ容器、8分目ほどにもなった未開封のタバコ
 全部で 200 〜 300 個位あったんじゃないのかなア・・・・・・?!

     

     
2004-03-04(木)     晴      自宅(都内)

 気が付いたら、玄関の朴伴に美しい花が咲いていた。

 朴伴は、椿の一種だが、僕は秘めやかにヒッソリと咲くその佇まいが好きで、恐らく、何百種もある椿の中で・・・・・・この朴伴が一番好きな花ではないかと思う。

 どうです? 少し寂し気だけど・・・・・・ネ?・・・・・・いい花でしょう?

     

     

      
2004-03-05(金)    晴     自宅(都内)

 今日は家内と2人で・・・・・・去年の6月、Special Olympics World Games に我家の長男が参加した際、応援に出掛けた僕に 10 日間のホームステイをさせて呉れた、ダブリン市内のホストファミリーに、家内が画いた絵をプレゼントする為に、
 「アーデモナイ、コーデモナイ・・・・・・!!」
 と無い知恵を絞りながら、一生懸命に画の梱包をした。

 そもそもの始まりは、去年、僕がホームステイした時、ホストファミリーの家の各部屋に油彩の画が飾られていたのを見て、僕が、奥さんの E さんに
 「画が好きなの?」
 と聞くと
 「・・・・・・ええ、大好きよ。 画を集めてるの・・・・・・」
 という返事だったので、或る時、このホームページに載っている家内の画を見せたところ、
 「アラ、この画、とっても素敵・・・・・・!!」
 と言って下さったので、帰国後、家内にその話をしたところ
 「お世話になったんだから、奥様に差し上げたら・・・・・・私はいいわよ・・・・・・」
 という事になり、ここまで、トントンと話が進んで来たのである。

 ・・・・・・でも、今日は途中までやった所で、2人共疲れてしまい、残りは明日という事になってしまいました・・・・・・

 フウ〜〜〜〜ッ、 疲れたア!!

    

    
2004-03-07(日)   晴時々曇   自宅(都内)   気温(最低= 2℃、最高= 9℃)

 寒い一日。
 昼過ぎ、気が付くとパラパラと雪が舞っていた。
 それは、ほんの5分間ほどの事でしかなかったけど、空を見上げて思わず
 「アレ〜、雪だア・・・・・・!!」
 と言い、両手を開いて雪を手のひらに受けようとした。

 ホント、これこそ誠に・・・・・・

       

春は名のみの風の寒さや

谷の鶯、歌は思えど

時にあらずと、声もたてず

時にあるずと、声もたてず

    
氷溶け去り葦は角ぐむ

さては時ぞと思うあやにく

今日も昨日も雪の空

今日も昨日も雪の空

   
春と聞かねば、知らでありしを

聞けば急かるる、胸の想いを

如何にせよとの、この頃か

如何にせよとの、この頃か

     

 僕の大好きな歌の一つの 「早春賦」である。
 いつもそうだけど、この歌を大きな声で歌うと、本当に胸が疼く様な気がするから不思議である。

 詩が素晴らしく、メロディーも美しい!
 けだし、この「早春賦」こそは、日本の名曲中の名曲だと思うが、如何なものだろうか?

    

     
2004-03-09(火)    晴     自宅(都内)

 朝、メールを開いたら、「かるがも卓球クラブ」 の北さんから「今夜、卓球をしない?」というお誘いのメールが来ていた。 ・・・・・・だから、直ぐに返信を折り返した。

八岳です。

物凄く行きたいのですが、2月末に対カットマンの激しい「突っ突き」戦で、突然、
腱鞘炎を起こし、目下、安静中。
ということで、ゴメンナサイです。

追伸:
以前、練習した時、大井田兄に 「カットマン大好き!」 と言われ、以来、夜も眠
れません(日中は、昼寝の名人ですが・・・・・・)! 
以来、「大井駅」、「大井川」 など、「大井」が付いている物を見る度に、「オタ
ンコナスメ〜〜!! チックショ〜!!」と悪態をついています。
だから、是非、出掛けて行って、ケチョンケチョンに!・・・・・・と息巻いて(事
実は、十中八九、ヤラレソ〜! ウヒヒヒヒ・・・・・・)いますが・・・・・・青
色申告の時期ともかさなり、二重の意味で足止めされています。

また、声を掛けてくらはい・・・・・・・

チョン!!

 そしたら、午後になって、こんな返事が北さんから届いた・・・・・・
 曰く。

八岳さん:

きょうはお見えにならないのですか、残念無念。実は大井田兄に負けないくらい、わ
たしもカット打ちがダイ好きです。打っても打っても返球してくるカットマンめがけ
て、これでもかっ、これでもかっと、ループドライブで攻め込むところに、卓球の醍
醐味があるように思います。

ぼくらペンホルダー組から見れば、カットマンはマゾヒストか、イジメられっこのよ
うに見え、とても可哀そうに思うことも時にはありますが、基本的にはカットマンの
堅陣を打ち抜き、粉砕した時というのは、それはそれは嬉しいものです。これって
まったくイジメッ子の心理状態ですよね。いい年こいて、馬鹿みたいですが、お気に
さわったらお許し下さい!詮無い独白です。

とは言っても、ゲームをしてみないことには…話は前へ進みません。早急に青色申告
を済まされ、腱鞘炎を完治されて、是非もう一度、千代田体育館までお運びくださ
い。そして一手ご指南のほど、伏してお願い申し上げる次第であります。それからコ
ウチャンにもよろしくお伝え下さい!

再拝頓首

北川

 このリターンメールに対して、又々、返信を出したって訳。

僕もガキンチョだけど、北川さんもガキンチョだなア・・・・・・・アハハハハ!

ヨーシ、今度、一丁、ヤロージャン!!

八岳 拝

 まあ、子供のやりとりみたいなメールの往来だが、50〜60歳台の大人になっても、こんな他愛も無い言葉の応酬が出来るなんて・・・・・何んて幸せなんだろう!!・・・・・・と、フト思ってしまった今日のひと時でした・・・・・・

    

    
2004-03-11(木)    晴     自宅(都内)

 起床 05 : 30
 眠い目をこすりこすり、家内が作ってくれた朝食を食べて、6時20分に飛び出した。

 今日は、先週の金曜日に家内と2人で梱包した家内の画を、成田空港まで届ける日である。
 7時半、東陽町の Hotel The East 21 着。
 ロビーで、Hiro と落ち合い、シャトルバスに乗って、成田空港へ・・・・・・!!
 ・・・・・・成田までの1時間15分ほどは、本当に、2人で、夢中になって喋り通し!!
 今回、初めてユックリと話をした2人だったけど・・・・・・ホントに楽しいひと時だった。

 9時に成田空港着。
 ・・・・・・・そのまま、航空会社の Check in counter に向かうと、早々に、Baggage を Check in................ 僕は、そのまま、Hiro にお礼を言って、自宅に戻る事にした。

 本当は、もう少し、彼と話をしたかったのだが、出発前のひと時というのは、色々と雑用があって、一人になりたいものである。
 ・・・・・・そんな気がしたから、彼との記念写真のシャッターを、ロビーにいた若者に押して貰い、Hiro と握手をしてから、僕は京成電鉄の切符売り場に向った。

 これで、KKの画は、去年僕を引き受けてくれた Host family に届く事になったのである。
 ヨカッタア、本当に!!

 ・・・・・・今日の出来事は、今迄、長いあいだ気になっていた事だったので、本当にホッとした。
 と同時に、今日の一日は、Hiro 夫妻の心の暖かさを沁み々々と、感じさせられた一日だった。

 本当に有難う御座いました。

      

   2004-03-14(日)   晴    自宅(都内)   

 庭のアンズが満開になった。

    

     

 毎年、この時期になり、アンズの花が咲くと思う事であるが、アンズの花って本当に可愛らしくて美しいと思う・・・・・・!!
 一本の枝に花がビッシリと咲いていて・・・・・・近くで見ると、何かこう・・・・・・ピンク色のアイスキャンデーを髣髴(ほうふつ)とさせるものがあって、本当に素敵である。
 塀の外の川公園を歩いて行く人達の中にも、我家の庭先で足を止め、上を見上げてボケやアンズの花を愛で、中には写真を撮っていく人も何人かはいるようである。
 ただ、惜しむらくは、この美しいアンズの花の開花期は非常に短く・・・・・・せっかく見事に咲いたと、思ったら、雨に打たれ風に吹かれて、アッと言う間に、花が散ってしまった事も二度や三度の事ではない。
 今回は、いつ迄つづくか分からないけれど、出来れば 4 〜 5 日ユックリと、この美しい花を眺めていたいものである。

それにしても、昨日今日の青色申告の計算の忙しさは半端じゃない・・・・・・・
 毎年、もっと早くから手掛けていれば・・・・・・と思うのだが、呑気(のんき)でズボラな僕は毎年おなじ事を繰り返している。 この性格は、一生、このままなのだろうかネエ・・・・・・・??
 ・・・・・・チョット淋しい気がするけどネエ〜〜〜??

(2004-03-19 記)
     

    
2004-03-17(水)   快晴    自宅(都内)   気温(最低=10℃、最高=21℃)

 朝食後、余りの暖かさにストーブを消し、外に出て、ウーンと伸びをすると、肩の骨がポキリと鳴った。
 空を見上げると、庭のアンズとボケが満開!

 ・・・・・・正に春爛漫である。
      

     
 ここの所、毎日、猛烈に忙しかったので、暖かい春の風に吹かれて、アンズの花を無心に見上げていると、沁み々々とホッとした気分になる。

 無心になること・・・・・・
 ・・・・・・煩悩まみれの僕にとって、無心になる事は、なかなか出来ないことだけど、こんな風に、ポカンと口を開けて、僕が花か、花が僕か分からないような気持ちになれると、それがホンの数秒であっても、ホントに気持ちがサッパリとするものである。

 色即是空、空即是色・・・・・・そのうち、少しずつでいいから、座禅を組んでみる事にしよう・・・・・・!!

(2004-03-19 記)

    

    
2004-03-18(木)    曇のち雨     自宅(都内)  

 朝、目が覚めたら、とに角、温かいので驚いた。
 余りの暖かさに
 「一体全体、どうなっちゃってんの・・・・・・?」
 と、ぼやきながら最低最高温度計を覗いて見ると
 ・・・・・・ナント、最低=16度:最高=19度 である!!

 全く、ウヒャ〜である。

 ところが、夕方、事情が一転して気温がグングン下がり始めたので、寒暖計を覗いてみると、ナント、今度は ただの6度である!!
 ・・・・・・ホンの2時間ほどの間に、気温が一挙に10度も下がってしまったのである。

 ウヘヘヘヘヘヘヘヘヘへ・・・・・・・・・である。

    
 話は変わるが、ダブリンの Shoko ちゃまよりメールが届いた。
 曰く。

 こんばんは!

確かに、すべて読ませていただきました!

訂正も含めて、すべて八岳(やたけ)さんの人柄のように正しくクリアー(つまり分かりやすいってこと?)な内容でした。

昨日は彼女から居り返し電話があるのを待っていたのですが、今日がSt. Patrick's

Dayだったので、どこかに出かけていたのかもしれません。

いずれにしても、明日にはもう一度お電話してちゃんとつかまえますのでご安心を。

絵は無事でした。

素敵な絵、わたしたちも見させてもらっちゃいました!

それではまた

Shoko

        
 素敵!!
 ロンドンで迷子になってしまった我家の 「奥ちゃまの画」 は、一週間近くの放浪の末、とうとう、無事に無傷でアイルランドに届いたのである。

 これが、嬉しくなくって何んであろう・・・・・・??

 僕は、早速、家内にその事を伝えた。
 「あら、ホント・・・・・・よかったわ!!」
 ・・・・・・彼女の声は、心なしか、とても明るかった。

 ホントに、この世の中の出会いの素晴らしさ・・・・・・・

 嬉しいッ・・・・・・・!!

 ・・・・・・・である。

       

     
2004-03-19(金)     晴      自宅(都内)

 春の深夜。
 ・・・・・・一度は寝床に入ったものの
 何故か良寛の事が気になって目が冴えてしまい
 とうとう寝床を抜け出して
 こうして、今、パソコンの前に座ってしまった。

 良寛の様に
 花鳥風月を朋として生きようとすると
 人間関係の恩愛を断ち切らないと
 本当の意味での花鳥風月と一体になる・・・・・・
 という事は出来ないのではないか?
 と・・・・・・ふと考えた。

 そうたら、何か哀しくなってしまって
 目が冴えてしまった・・・・・・

 そのあと暫くしてから
 「ああ、そうか・・・・・・だから、その思いの強い坊さんは出家をするのか?」
 と、気が付いた。

 そしたら、やっと、寝床の中に戻る気になった。

 不思議である。
 ・・・・・・何故か、この頃は、身の回りの森羅万象の裸の姿に触れたいと思うことしきりである。

 一体、どうしちゃったのだろう・・・・・・??

    

    
2004-03-22(月)   雨   自宅(都内)   気温 (最低= 3度、最高=10度)

 とにかく寒い一日。
 一日中、家の中に閉じ篭り切りで、サイトのあちこちの手直しをしたり、パソコンミュージックの曲作りの練習をしたりしているうちに、一日が過ぎてしまった。

 何か分からないけど、僕の心の中で、今迄あった何かが崩れて行き、何か新しいものが形成されつつあるような気がしてならない。

 ・・・・・・よく分からないけど、どうも、それは・・・・・・もっとシンプルな生き方をしたいという思いの様な気がしてならない・・・・・・!!

 何んだろう?
 とにかく最近は・・・・・・もっと風の音や鳥の声を聞き、もっともっと草花の美しさを愛で、もっともっともっと暑さ寒さを肌で感じ、もっともっともっともっと旬の野草や質素な食物を静かに味わいたい・・・・・・と思うようになって来ている。

 とにかく、何かが心の中で変わって行くのを、感じさせられる今日この頃である。

       

   
2004-03-23(火)    雨のち曇    自宅(都内)    気温(最低= 5℃、最高=10℃)

 夜、メールボックスを覗いたら、アイルランドの E............ からメールが届いていた。

K....... and Seikoh,

Well K....... you will be delighted to hear that your painting arrived safely to my house yesterday afternoon delivered by Shoko. We are absolutely delighted with it, our sincere gratitude to you for giving it to us. The colour and contour of the lady is magical, we just love the sitting position of her and the flow of her hair. Shoko had checked it for damage prior to giving it to us and it is absolutely perfect, it sounds like she went to a lot of trouble tracking it down but I am so glad she did.

I will get it framed soon and then it will take pride of place in our home. We have not decided yet where to place it but I will let you know when we hang it.

Once again our sincere thanks for this beautiful painting, K........ you are very talented and it is a great pleasure for us to have one of your paintings.

Our kindest regards to you all.

  R......... and E.............

 R........ と E............ は、去年の6月、我家の KR がアイルランドのダブリンで開かれた Special Olympics に参加した際、息子の応援に彼地に出掛けた僕を、10日間、ホームステイのホストファミリーとして僕を引き受けて呉れた素晴らしいご夫妻である。

 その時の誠実な対応がとても嬉しかった為に、帰国後、家内と相談して、家内の油彩1点をお贈りさせて頂く事にしたが、上のメールは、その作品がホストファミリーに無事届いたというお礼のメールである。
 

 

    
 上の画を送った側も、送られた側も非常に喜んでいるという嬉しい話である・・・・・

    

    
2004-03-24(水)    雨     自宅(都内)   気温(最低= 5℃、最高=10℃)

 午前中、石田さんと天王洲駅で待ち合わせて、 City Bank を訪問し、先方の担当者と1時間ほど意見交換をして帰宅。 ・・・・・・これからも、色々と勉強をする必要があると思う。

 午後、ここのところ腱鞘炎が祟って大分運動不足なので、雨の中を散歩に出掛けた。

    
 


僕は雨が大好きである。
 煙(けぶ)るような雨の中を、沁み々々と歩って行くと、思わず
 「何んと素敵な雨なんだろう・・・・・・?」
 と、ついつい思ってしまう。

    
      

2004-03-27(土)   晴のち曇   自宅(都内)  気温(最低= 7℃、最高=17℃)

 午後4時。
 東陽町の YMCA で開かれた、Special Olympics の Sports Program 総会に出席。
 SP総会とはスポーツ委員長、委員、各競技の主任コーチ、コーチ・・・・・・それから事務局が一同に会する始めての総会である。 持ち時間は2時間であるが、最後には時間不足気味・・・・・・少々駆け足の総会だった。
 特に、活発な意見が寄せられたのは、各競技の会場確保の問題と、用語(認定コーチ、ボランティアコーチ、主任コーチ・・・・・・etc. etc. ) など・・・・・・・

 初めての総会だったけど、SO の全体的なプログラムには、これから解決しなくてはならない色々な問題がある事が分かり、本当に有意義な総会だったと思う。 問題は、この山積する問題を時間をかけて、どのように解決して行くか・・・・・・だが、本当に時間を掛けてコツコツと地道な努力を重ねて行く以外に方法はないように思われてならない・・・・・・・

      

        
2004-03-29(月)    晴    自宅(都内)    気温(最低= 9℃、最高=20℃)

 テレビでは新宿御苑の桜が満開だと盛んに報じているが、我家の直ぐ目の前の K さん宅の桜はまだ三分咲き、リーチャン家の近くの風巻さんチの桜の大木も、やっと五分咲き・・・・・・その大木の半分から上の方は、殆んどが蕾の状態である。
 これって、陽の当たり具合なんだろうか・・・・・・それとも桜の種類が違うんだろうか?
 とても興味のある問題である。

 午後・・・・・・プロバイダ So-net に、”So-net フォン” の申し込みをした。
 これって、インターネット回線とBB (Broad Band) を利用した電話方式で、一般的には IP 電話と言われているもののようである。
 ・・・・・・その第一の特長は、料金が滅茶苦茶に安い事で、
 ● IP電話同志なら、その殆んどが、何時間話していても無料。
 ● 一般の加入電話への通話は、日本中どこに掛けても 3分間 8円。
 ● アメリカの電話だったら、1時間掛けてもたったの 540 円。
 ・・・・・・・等々

 多少、掛かりにくい場合もあるという事だが、その経済的効果は抜群である。

 この様に、世の中の色々な技術はドンドンと進歩して行くが、人の心の動きというものは、いつまで経っても、色々な欲望に苛まれて、昔の人の心からチットモ進歩していない・・・・・・・!!
 要するに、技術がどんなに進歩しても、人間はいつも自分中心的な考え方から抜け切れず、自分さえ良ければ他人の事はどうでもイイと考える人は後を立たない。

 ・・・・・・人は自分中心の考え方に縛られていると、自分の周りで起こっている自然界の息吹・・・・・・鳥の声、風の音、花の色と香り、虫の羽音等を感じる事が出来なくなって来る。
 僕が、最近、いつも・・・・・・鳥の声、風の音、花の色、森の香り・・・・・・が感じたい・・・・・・・と思っているのは、その為である。

 一週間ほど前のこと・・・・・・雨の中を川公園の散歩に出掛けた事があったが、その雨の中で見付けたクサボケの美しかったこと・・・・・・!!
     

  
 ・・・・・・そう・・・・・・またユックリと参禅入門の本を紐解いてみようか?
 そんな事を沁み々々と感じる今日この頃である。


2004-03-30(火)   晴時々曇   自宅(都内)

 どうした事でしょう?

 ・・・・いつもだったら、時間さえあれば、悪餓鬼連とワイワイやっている小生ですが、今日は、全くそんな気にならず、床の間の前で結跏趺坐(けっかふざ:座禅の時の足組みです)をして、ひとり静かに禅林日課(臨済宗のお経の本)を読んだりして、静かな雨の一日を楽しんでいます。

 ・・・・そう、先刻も、家内が外出しているので、一人でお抹茶を煎て(家内はナントカっていう裏千家のお免状と表札を持っています。・・・・・・友達の奥様に言わせると”それって貰うのとても大変なのよ!!”っていうことでしたが、ホントかどうか分かりません。 でも、家内がいれた抹茶のほうがずっと美味しい事は確かです・・・・)て戴きましたが、ヘタクソなお茶でも、本当に美味しかったです。

 たまに、こんな雨の日も、イイナって思っちゃいます。