2001 年 3 月の高原日記!

   

2001-03-01(木)     雨       自宅

 終日、青色申告の決算書作成のための資料整理。
 普段、ズボラを決め込んでいるから、この時期になると、いつも大慌てになる。

 毎年、(これからは普段からもう少し整理をしておこうか・・・・)などと考えはするけど、毎年ズボラを決めこんで、同じような慌て方をしているよね・・・・クシュン!

   

   
2001-03-02(金)     雨       自宅

 昨日に引き続き、今日も決算書作成のための資料整理。

   

   
2001-03-03(土)     晴        自宅

 今日、漸く、過去1年分の青色申告決算書の資料の整理が終った。
 ヤレヤレ・・・・
 これで、やっと申告書の作成に入れるってワケ!

 午後、散歩に行く。
 庭先の川公園を上流に向かって散歩をすると、とても気持ちがいい・・・・
 ・・・・今日は、決算書の資料の整理が終ったためか、青空までがとても澄んで見える!!

 ところで・・・・
 この散歩コースには、いくつもの喫茶店がある。
 Z 〜、A 〜、P 〜、D 〜・・・・etc. etc.
 みんな、それぞれに個性があって楽しい喫茶店である。

 僕は、散歩に出掛けると、そんな喫茶店の一つに入って 30 〜 40 分程、駄弁って来る。
 ・・・・顔馴染みになったお客さんやママさん達の話しが、とても面白いからである。

 今日もそうだった。
 ・・・・と言うより、今日は聊かビックリしてしまった。
 と言うのは、僕がその店に入った時、カウンターに坐っていた顔見知りのご婦人方の間で、こんなハナシが話題になっていたからである。

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 さて、その話とは、こんなはなしである。
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・そのご婦人方の中の一人のご婦人の家のすぐ近くに住んでいる新婚カプルはちょっと変わった男女で・・・・休みの日になると、彼は朝早くからサフボードを担(かつ)いで出掛けてしまい、彼女の方は近所を散歩したり、喫茶店に一人で出掛けたりしている為、そのご婦人はその新婚カプルの二人が一緒にいる所を、殆ど見たことがなかったのだそうである。
 (随分、変わったカプルだこと・・・・)
 ・・・・そんな事を何んとなく感じていたそのご婦人が、或る日のこと、近所の喫茶店に入ってみると、その若いカプルの彼女の方が店内でコーヒーを飲んでいて、自分の顔を見ると挨拶をしたので、そのご婦人はその女の子の近くに坐って話しを始めたのだそうである。

 「その彼女と話してみたら・・・・いや・・・・私、ホントに驚いちゃったわ・・・・」
 そのご婦人は、こう言って、息をついた・・・・
 「・・・・だって、その女の子ったら、私が ”二人でご一緒のところを、余りおみかけしないけど・・・・お二人で散歩をしたり、喫茶店にいらっしゃる事はないの?”って聞くと、その女の子は”・・・・彼は彼で好きな事をしているし、私は私で好きな事をしているから、二人で一緒にいる必要は殆んどないの”って言うのよ・・・・そのカプルは新婚さんだって言うのによ!・・・・信じられる?」
 ・・・・・・・
 (・・・・そんな他人の生き方に、首を突っ込まなくてもいいのにサ・・・・)僕は、そう思ったけれども、そのあとも、そのご婦人の話に耳を傾けた。
 ・・・・・・・
 そのご婦人は、コーヒーカップにほんの少しだけ口をつけると、その先に話を続けた。
 「”・・・・でも、お二人はご夫婦なんでしょ”って私が言うと、”はい、でも・・・・それでも、いいんです”って言うの」
 「・・・・ね、変わってるでしょう? ・・・・だから、私、余計なことだと思ったけど聞いちゃったの・・・・”じゃあ、昼間も夜も一緒にいることって殆どないの?”って・・・・」
 「そしたら、”はい・・・・二人でいる事って殆どありません・・・・”っていうじゃない・・・」
 「・・・私・・・もう”アラッ”って言ったっきり、何も言えなくて黙っちゃったわ・・」
 「そしたら、その女の子・・・・夜、ふたりで居ても、男と女の事も何もしないんですって!」
 「だから、わたし言ったの”・・・・そう言ったことイヤなの?”って・・・・」
 「そしたら・・・・何んて言ったと思う? その子ったら、たった、ひと事 ”ヘタ!!”って言っただけなの・・・・ただ、それだけよ・・・・!」

 「エッ、何あに、それ?」
 ・・・・このご婦人のお友達が、オウム返しに、聞き返した。

 「・・・・でしょ〜? だから、私も、”エッ、何あに、それ?”って、聞いちゃったわよ・・・・!」
 「そしたら、その子ったら、”前の彼の方が、ずっと上手だったんです”って言うじゃない・・・・」

 「アラー」
 「アラーッ!」
 「あらあ・・・・!!」
 彼女のお友達は、異口同音に、驚きの声を上げた・・・・

 僕も、フーッと溜め息をついた。
 ・・・・すると、今まで、一気に喋りまくっていたそのご婦人は、僕の方を見てこう言った。
 「男の方って、どう思います? コーユーノ・・・・」

 僕は、少し慌てふためいた・・・・
 「エ、僕? うーん、そうだなあ! ・・・・面と向かって、そんなこと、その女の子に言われちゃったら、僕だったら物凄いショック受けちゃうな・・・・でも、でも・・・・話し聞いてて、その男の子が、物凄く可哀相になっちゃったよ! だってさあ・・・・その女の子が ”上手だった”って言う以前の彼だって最初はヘタだったんじゃないかと思うし〜〜〜! ・・・・だからさあ、僕は思うんだよね・・・・その女の子も”ヘタ!”のひと言で片付けちゃうんじゃなくってさあ・・・・二人で、一緒に勉強すればいいのにサ!って!! ・・・・そうじゃなかったら、特別なケースは別として・・・・男と女が一緒にいる意味って、余りないと思うし〜〜〜・・・・だって、そうでしょう? ・・・・そんな事、だれだって初めから上手なワケ無いんだからサ・・・・そうじゃないかな?」

 「そうよねえ・・・・!」
 「そうだわよねえ・・・・」
 「そうねえ・・・・!」
 彼女達四人のうち三人は、異口同音にこういって頷いた。
 ・・・・残る一人のご婦人は
 「そうよねえ・・・・私達だって、最初は何も知らなかったわ・・・・」
 ・・・・と言ったあと、急に辺りを見回して
 「アラ・・・・!」
 といって、少し赤くなって恥ずかしそうに、下を向いてしまいました。
 

 その日、そのあと・・・・その喫茶店を出た僕は、家に帰る迄の間、ずっと考えこんでしまいました。
 「今の若い連中って、僕達が若かった40年前より、ずっと、おおらかにエッチを楽しんでいるみたいだけど、必ずしも、幸せじゃないのかも知れないナ・・・・」って!

 でも、その後で沁み沁みとこうも思いました。
 (・・・・もし、この話がホントの話なら・・・・その二人はナゼ結婚したんだろ?)って・・・・
 そして、何か、とても淋しい気が致しました。
 

 皆さんは、どう思いますか?

   

    
2001-03-04(日)     雨のち晴      自宅

 新宿のヨドバシカメラからの帰途、中野駅からの露地のあちこちに梅の花が咲いているのが目についた。
 「もう、春だ・・・!!」
 そう呟いたあと、改めて気が付いたが、もう、暦は3月だ。

 ・・・・それにしても、何んという違いだろう!
 長野のヒュッテの庭は、まだ、一面、40cm ほどの雪に覆われているというのに、ここ中野の自宅の周辺では、もうアチコチに春の気配が漂っている。
 玄関先の大輪椿の蕾は、ふっくらと膨らみ始めているし、庭のボケは真っ赤な花が一面に綻び始めている。
 家内が可愛がっているクリスマスローズの薄いピンク色の蕾も可成り開いて来ている。

 そうだ、すっかり手抜きをしている庭のアンズの木の巣箱の掃除をしてやらなくちゃ・・・・ 今年も、シジュウカラがヒナをかえす時期が近づいて来ているもの・・・・ね!


   

2001-03-06(火)     晴       自宅

 青色申告を提出。

 やれやれ!

 今日の日記はこれでオシマイ・・・・チョン!

   

   
2001-03-07(水)     晴       自宅 → ヒュッテ

 久方振りに、愛車のゴルフ・カブリオレでヒュッテに戻って来た。
 でも・・・・ヒュッテに着いたトタン、
 「ウヘー、何んだい、この雪は・・・・?」
 僕は、半分オドロキ、半分ウンザリの悲鳴をあげた。
 なんと、30cm 以上の新雪が降り積もっているじゃありませんか・・・・!!
 ・・・・だから、今まで降り積もっていた分をくわえると 60cm くらいの雪になる。
 ・・・・オヤオヤ、オヤオヤ・・・・

 ・・・・ってなワケで、春の東京から、真冬の長野に逆戻り!!
 自動車を下りて、家の中に入るまでの間、足が雪の中にズボズボとめり込んでしまうので、たちまちズボンは雪だらけになってしまいました。

 ・・・・聞いてみると、この雪はこの前の日曜日に降ったとか・・・・・・
  
 また、雪掻きだよ!!

    

   
2001-03-09(金)     晴       ヒュッテ

 昨夜は、南牧村のペンション「森のふぁみりぃ」に、「チューチュー会」の仲間達と一泊した。
 「チューチュー会」っていう変わった名前のこの会は、メンバー全員がネズミ年というトボケタ集まりなのである。

 最長老が、65才のそれがし。
 一回り下が、高原のパン屋さんの社長の品ちゃん、書店の由紀子夫人、川上村の初女さん、などなど・・・・
 一番若いのが、二回り下の南相木村の色平医師。
 総勢10人くらいの会である。
 ・・・・このメンバーで面白いのは、ほぼ全員が非常にフレキシブルな考え方を持っている事で、話していると、兎に角面白い。

 ・・・・夕食を戴きながら交わした、美味しい酒、おいしい蕎麦、おいしい料理などのグルメ情報・・・・
 近隣の村や町の最近のニュース、丸子鉄道や千曲川の源流に関する歴史や地誌の話題。
 田中知事県政の透明度の素晴らしさ、「もう二度と、この様な事は致しません」と言いながら二年置きくらいに金にまみれた閣僚を排出する自民党政治、検事が判事に捜査に関する情報を漏えいした、福岡県の例の「判事の妻のストーカー」事件等の政治に関する話題。
 森林破壊と千曲川の水質変化、農薬散布と有機農業のお話!
 ・・・・その他、地域過疎と結婚問題・・・・etc., etc., etc., etc..........
 話しても、話しても、尽きることのない話題。
 ・・・・・・
 ・・・・・・
 ホントに楽しいひと時を過すことができました。

 ・・・・でも、これらの話題の中で、僕が一番興味を持ったのは、遅刻してやって来たナントカ誠さん(名字を忘れてしまいました・・・・失礼っ!)の家の庭に、水が湧き出ている多きな泉池があるという話で・・・・
 (・・・・雪が溶けたら、遊びに行ってみよう・・・・)
 ・・・・と、その事を考えると、今から、胸がとてもワクワクします・・・・

 何だか、遠足前の小学生みたい・・・・!!!!!!!

 結局、僕が、お風呂に入って暖かいベッドの中に滑り込んだのは、午前2時過ぎ・・・・

 僕の部屋は、由貴子夫人が、一人使用の部屋を用意して呉れました。
 「・・・・僕は、物凄くイビキをかくので、僕と一緒に寝る人は可哀相・・・・!!」
 と言っておいたためである。

 (どうも有り難う・・・・)
 お蔭様で、誰にはばかる事無く、ユックリと休む事ができました。

    

2001-03-13(火)    雪のち晴    ヒュッテ     L = -14°C, H = 00°C

 ヒュッテには、よく、近隣の町村や東京を初めとした、遠隔地からの来客が遊びに来てくれます。
 ・・・・今日も・・・・H 夫、W子、S子など、独身男性1人、独身女性2人、それからNさんのご主人がヒュッテに遊びにやって来た。
 ストーブを焚いて部屋を暖め、若い人達とワイワイガヤガヤとお話をするのは、とても楽しい。

 ・・・・次から次へと、色々な話に花が咲き、結局、解散は午前1時過ぎ。
 皆さんに
 「また、遊びに来てよね・・・・!」
 と言ったら、
 「今夜は、とても楽しかったです。又、是非、遊びに来ます・・・・」との事。

 ・・・・僕も、トテモ楽しかったよ・・・・!

 
 話は変わるけど、今朝、居間のカーテンを開けたら、15cm 程の積雪がありました。

   

   
2001-03-14(水)     晴        ヒュッテ    

 今朝、朝食後、日の当たる部屋の中で、半分ウツラウツラしていたら、こんな詩が出来てしまった。

   
    
 休みの日の朝。

 ガラス戸から流れ込む陽の光がとても暖かくて

 ストーブを消して、ガラス戸を開けた。

 昨日の朝は 15cm の積雪があったのに、

 今日はこの暖かさだ・・・・・・・

   

   
 天気予報によると

 この暖かさは明日も続くという。

 三寒四温とは、丁度、こんな日々の事を言うのだろう。

    

   
 今、この行を書いている雑記帳から庭に目を移すと

 庭には、まだ一面に 40cm 程の雪。

 真っ白い雪に、強い午前の光が当たり

 まぶしさに思わず目を細めてしまう。

   

    
 ・・・・今朝は、ベランダのヒマワリの種はヒッソリと静か。

 小鳥達は、まだ一羽もやってきていない。

 ・・・・と言うよりも

 あの早起きの小鳥達のことだ・・・・

 僕が朝寝坊をしている間に

 カラッポの餌鉢に、誰もヒマワリの種をいれて呉れないのを知って

 何処かに飛び去ってしまったのかも知れない。

    

   
 ダイニングテーブルに肘をついた左手の上にアゴを載せ

 右手のシャープペンシルで、この詩を書いている僕。

 ・・・・壁の鳩時計が秒を刻む音が静けさを引き立てている。

 去年の誕生日に家内からプレゼントされた若い女性の油絵も

 ベイウィンドウに飾られたファルマンの複葉機も

 いつものままの、長閑な(のどかな)佇まいを見せている。

   

   
 ふと思い出して、冷めた紅茶を口に運ぶ

 ・・・・カップをソーサーに戻した時の、瀬戸物とスプーンが触れあう音

 目の前には、朝食のバゲットを温めたトースターがあり

 庭の白い雪の向こうには、葉を落とした雑木林が黒々と静かに立っている。

  

   
 ふと、黒い影が目の前を横切った。

 気が付くと、先刻ヒマワリの種を入れてやった餌鉢に

 小鳥達が次々とやって来ている。

 ヒガラ、カワラヒワ、ゴジュウカラ、コガラ、ウソ、シジュウカラ・・・・

 雪解けはまだまだずっと先だけど

 春は確実に、すぐ近くまでやって来ている。

   

 「でも、かなうことなら・・・春よ、出来るだけユックリとやって来て呉れ!」

   
  
 心ならずも、こう僕は心の中で呟いてしまった。

 だって・・・・今日のような素晴らしい日々を

 ・・・・もっともっと心ゆく迄、味わいたいんだもの・・・・

   

   
書き終わってから、この散文詩に「三寒四温」というタイトルを付けて、雑記帳を隣の椅子の上に、雑記帳を投げ出した。

   

    

2001-03-15(木)     晴        ヒュッテ → 自宅

 午前中、ヒュッテの水落としをする。
 ・・・・そのついでに、部屋の掃除をする。
 これが、建物にとってはとてもいいようである。

 午後2時45分ヒュッテ発。
 ・・・・車をオープンにして、内山峠を越えて帰宅。
 今日は五月の陽気だったとかで、ドライブはとても快適だった。

 途中、2回、休憩をとって、午後6時50分、中野の自宅着。
 運転していた時間は、正味3時間半くらいだったのかも知れない・・・・

  
夜、メールボックスを覗いてみたら、紀伊半島に住んでいる Hitomi からメールが届いていた。
今夜のメールも、携帯電話で送ったものに違いない。・・・・と言うのは、携帯には文字数制限があるから、長いメールを送ろうとすると、何通にも分けて送らないといけないからだ・・・!

Subject: Hitomi でーす\(^O^) /
   Date: Thu, 15 Mar 2001 22:53:49 +0900

お久ぶりでーす元気ですか?メールありがとう。八岳さんにいっぱいお話しすることがあるんだよ。その前に、先に八岳さんからメール届いたからびっくり!くり!だった。あのね八岳さん。すごーーーく遅くなってしまったけど2/7お誕生日おめでとう。もう来年からは絶対覚えておくからネ。絶対わすれないよぉー。あのね Masa ちゃんと三月から英会話習い始めたよ。初級クラスだから???なんだけど楽しいよ。先生はオーストラリア人で S----- 先生なんだ。男の先生なんだけど。この前の体験レッスンはスゴク楽しくて、あっちゅーまに終わっちゃった。

Subject: つづき
   Date: Thu, 15 Mar 2001 22:54:23 +0900

早く英語が理解できるよーなりたぁーいょ。毎週のレッスンが楽しみだよ。ガンバルょ。それと四月からフラメンコ習うんだぁ。先生はスペイン人のキレイな女の先生なんだ会える日が楽しみ。Masa ちゃんは英会話だけ習うんだ。教室は同じ場所にあるんだよ。また今年も楽しいょ。三月から Masa ちゃんOLさんになったんだょ。・・・・(以下、2行を略)・・・・ つづく

Subject: 続きのつづき
   Date: Thu, 15 Mar 2001 22:55:44 +0900

頑張ろうって思うと、いつか疲れてくるけど、はりきって\(^O^)/やると楽しくて疲れないんだって。私は納得って思ったよ。なんでもそうだよね。それとHPの、新婚カップルさんの話(この高原日記の今月、3月3日の日記を指す)…んーなんかうまく表現できないけど(ToT)なんかサミシイね。もし二人の関係が冷めているんだったら仕方ないけど、なんとなく一緒に居て気持ちが楽な関係だから一緒にいるのかもって思った。私が意見する事じゃないかもしれないけど。せっかく好きで一緒にいてくれる人がいるのに…もったいないなぁ。って思うよ。結婚と恋愛は違うって聞くけど難しいね。

Subject: 続きの続きのつづき
   Date: Thu, 15 Mar 2001 22:57:04 +0900

それと・・・・(以下、6行を中略)・・・・またまた寒くなってきたから風邪ひかないよーにしてね。最近治ったのにまた風邪ひいちゃった。じゃあまたねー。

  
この長文のメールを、僕よりも 10cm ちかくも背の高いアノ Hitomi が携帯電話を握りながら、全部を親指で入力したのかと思うと、目頭が熱くなるような、彼女の優しさを感じてしまう・・・・

 そして、このメールの文面からも分るように、彼女が僕の事を、彼女と同年代の友達のように考えていて呉れることが、とても嬉しい・・・・本当は40才近くの年齢差があるのに!!

 僕って、ナンテ幸せな男なんだろう!!


2001-03-16(金)     晴       自宅

 午後1時半、ボクが以前勤めていたS社健保の訪問健康相談員のTさんが来て下さった。
 明るくて、明るい感じの女性。
 家内共々3人で、僕の最近の生活および健康の近況に始まり、S社退職後の生活歴や病歴を経て、最近の人生の目標や生き甲斐の話まで・・・・色々な話題について楽しく話し合った次第。

 ・・・・我が家は、現在、家族全員が健康で元気だから、そんなに深刻な話にならなかったけど・・・・家族のメンバーのなかに病人や要介護者が居るような家庭だったら、彼女の様な相談員の来訪が、どんなに嬉しく思われることだろう・・・・と、沁み沁みと感じさせられた。

 彼女の家の事も、幾つか伺ったが、彼女のファミリーも健全で明るい家庭の感じ・・・・!
 ・・・・それから、彼女の家のセカンドハウスは小諸にあるそうな・・・・
 「あ、それじゃあ、すぐ近くだから、小諸に来た時に・・・・僕の家(ヒュッテ)に遊びに来てよ・・・・」
 と言うと、
 「よろしいんですか?」と彼女。
 「勿論です・・・・喜んで・・・・」
 等々、色々な話題に花が咲いたが、最後に、Tさんが家内を僕の血圧を測って、今回の訪問健康相談はおしまい。
 ・・・・楽しい午後のひとときでした。

   

2001-03-17(土)       曇のち雨        自宅

 我が家のパソコン(Windows Me)のインターネットのプロバイダーを「シティテレビ中野」から「ctn@nifty.com」に移行設定をした。 ・・・・そのあと、夜になってからメールアカウントが憶えにくいので、@nifty.com の「別名登録」をする。
 「この別名の方が、ずっと憶えやすいわ!」
 ・・・・家内は、少なからず喜んでいた。
 エヘン、エヘン・・・・!

   

   
2001-03-18(日)      晴         自宅

 久方振りに、教会の礼拝に出席。
 皆んなから
 「アラア、珍しい人が・・・・!!・・・・元気?」とか
 「ダメよ、もっと来ないと! ・・・・忘れちゃうから・・・・!!」とか
 「ウハー、八岳さんだ・・・・山にはまだ雪があるの?」
 などなど、懐かしがられたり、「メッ!!」と永のご無沙汰を冗談半分に笑顔でなじられたり・・・・色々な人から声を掛けられた。
 昼食の時も、皆から冷やかされたり、野次られたり・・・・
 いつもの通りと変わらない懐かしい教会員の皆さん達である。

 午後3時。
 長男がお世話になっている沼袋の「カタオカスポーツ」で開かれた、ウィニングジュニアの年次総会に出席。
 午後5時半過ぎ、総会がおわってから、今度は、「つぼ八」で開かれた援護会の「ご苦労さん会」に、お父さん・お母さんたち12人程に混じって出席。
 ・・・・話がいろいろと弾んで、結局、帰宅したのは午後11時近くでした。

 それにしても、こうして、何人かのお父さん・お母さん達と知り合えて、とてもヨカッタと思います。
 ・・・・とくによかったのは、片岡コーチ夫妻と色々な話が出来たことで、こんなにコーチ夫妻と話をしたのは、初めての事でした。

 ところで、「つぼ八」での後半は爆笑の連続・・・・
 コーチの奥様とお母さんたちに、コテンパンに冷やかされてしまいました。

 だから、今夜の日記はこれにて・・・・・・チョンです!

 と思いきや・・・・家内が
 「きのう設定した別名を使って、メールを送ろうとしたが、上手く行かないの・・・・」
 と、頼りな気な声で僕に言った。
 「そんなバカな・・・・!」
 ・・・・早速、パソコンを立ち上げてみると、成程、メールが使用不可能である。
 (そんならば、もう一度、インターネットの画面で、設定をしなおして見よう・・・・)
 と思いつつ、explorer を立ち上げようとしたら、explorer のウィンドウは出るのだが、なにやら今までお目に掛かったことのない、訳の分らないエラーコメントが沢山出て、これも全く使用不能!

 「・・・・何んだ、コリャア?」
 ・・・・僕は、パソコンのモニターに向かって大声で怒鳴ってしまった。
 そして、この窮状を救うために、僕は、2〜3のテクニックを使ってみたが、すぐに、この状態は、僕がどんなに色々やってみたところで、どうにもならないことである事がすぐに分った。
 (・・・・ダメだ、こりゃあ!・・・・明日、ctn に頼んで直してもらおう・・・!)
 と思ったが、すぐに
 「チックショーメー、明日は月曜で ctn は休みじゃねえかあ!」
 と気が付いた。
 ・・・・ ctn は毎週、日曜、月曜が定休だからである。
    
       

   
2001-03-20(火)     快晴       自宅

  午前9時半、ctn に電話を入れたが、何んと今日は「春分の日」の祝日の為、ctn は今日もお休み・・・・従って、今日もパソコンは直らないってワケ・・・・!!
 ウーン、残念!!

 ところで、きょうは日中の最高気温が15度という、5月中旬の温かい陽気。
 お陰様で、庭のアンズの花が一気に満開になってしまいました。

 午後、お墓参り。

   

    
2001-03-21(水)     快晴       自宅 → ヒュッテ

 午前9時半。
 ヒュッテに帰る列車を2台遅らせて、ctn に電話をして、3日まえに発生したパソコンのトラブルを直してもらった。
 ・・・・応対に出てきたのは、Fというメチャ、パソコンの事をよく知っている若いじ女性・・・・!
 30 分ほど、色々とチェックをしてくれたが、なかなかトラブルの原因が見付からず、トラブルの程度は、段々と重傷になって行く模様・・・・・
 ・・・・とうとう・・・・最後に、こんな言葉が、受話器の中から聞えてきたのである。
 「・・・・それでは、全てのソフトを閉じて下さい」
 「パソコンのスイッチを切って下さい」
 「次にモデムの電源を落として下さい」
 「今度は、モデムとパソコンを繋いでいるケーブルをはずして下さい」
 「今、外したばかりのケーブルを、再度、モデムとパソコンの両方にしっかりとはめてみて下さい」
 「次にモデムの電源を、コンセントに差し込んで下さい!」
 ・・・・僕は、受話器の中から聞える彼女の声に素直に従った。
 「さあ、もうすぐですよ。・・・・それではパソコンを立ち上げて下さい」
 「では、explorerを立ち上げてみてください」
 「・・・・如何でしょうか?」と彼女。
 「ウワー凄いっ! 見えるよ! 見える! explorer は完全に動いているよ!」と僕。

 ・・・・という事で、一件落着・・・・!!
 の結果となりました。

 最後に、僕が
 「一体、何が今回のトラブルだったんです?」
 と訊くと、彼女の曰く
 「設定の変更を重ねると、設定変更のデータが、モデムの所に詰まってしまう事があるのです」
 との事。
 ・・・・僕は
 「ウーム!」
 と唸ったまま、二の句が継げなかった・・・・!!

 それにしても、メッチャ、パソコンの事を知ってるヤツだな!

 「ホントにどうも有り難う・・・・!!」
 ・・・・僕は、少し感動して、こう言った。
 「・・・・どう致しまして、仕事ですから・・・・」
 「うん、それにしても凄いよねえ・・・・あのさあ、貴女の名前は何んと言うの・・・・?」
 「F***** と申します・・・・」
 素直に、彼女は名前を教えて呉れた。
 「F***** さんね? ホントにどうも有り難う・・・・楽しかったよ!」
 「こちらこそ・・・・そう仰言っていただいて嬉しいです」

 そのあと、二言三言はなしをしてから、僕は電話を切った。

 ・・・・僕は、パソコンが直って、とても嬉しかった。

 それと、同時に、我が家のパソコンを直そうと、真摯な態度で対応してくれた彼女の態度をとても素敵だと思った。

 今日の日記をアップロードしたら、彼女に教えてあげましょう・・・・

 ******************

 それと、とても可笑しかったのは・・・・・・・
 ・・・・途中で、パソコンに再起動をかけた時、立ち上がる迄の2分程の間、別にする事がないので、僕はF***** さんに言った。

 「ねえねえ・・・・こんなに神経を使う仕事をしていると、物凄くつかれない・・・・??」
 「そんな事はありません・・・・それよりも・・・・」
 「え?」
 「ええ、それよりも・・・・喉が乾きます・・・・」
 「え?・・・・ノドが乾く〜?」
 「ええ、そうです・・・・ずーっと話し続けることが多いものですから・・・・」
 「ナルホド・・・・?」
 「・・・・・・・」
 「あのさあ・・・・」
 「は・・・・?」
 「電話線の中に腕をとおす事が出来ればいいのにね・・・?」
 「はあ?」
 ・・・・彼女は、驚いたようである。
 「そう・・・・電話線の中に腕をとおすの!・・・・そしたら、何か飲むもの、届ける事が出来るのにサ・・・・オレ、貴女が好きのもの、何んでも届けちゃうヨ・・・・!!」
 「あら・・・・ハハハハハ・・・・!」
 彼女は可笑しそうに、明るく笑った・・・・!

   
 ってな一幕もありました・・・・!!

********************

 話は変わるけど・・・・今日は、ヒュッテに出掛ける日。

 午後0時16分、中野発(鈍行)
   1時18分、高尾着
   1時24分、高尾発
   3時57分、小淵沢着
   3時59分、小淵沢発
   5時07分、小海着

 僕は鈍行列車が大好きである。
 ・・・・そりゃあ、確かに長時間、あの坐りにくい座席に坐っているのだから、正直言ってケッコウ疲れるけど、あのノンビリ走る、あのテンポが僕は大好きなのである。
 ・・・・しかも、途中の駅で、特急列車待ち合わせの為、5分止まったり10分止まったり・・・・そんな時は、疲れた足を治すため、ホームの上を歩き回ったりするのが、僕には、兎に角たのしい・・・・!!
 今日の列車で、甲府〜小淵沢間で、白やピンクの桃の花がボーッと霞みのように咲いているのが、夢のようだった。
 この感じっていうのは、特急に乗っている連中には、よく分らないんじゃ無いかと思うけど・・・・まあ、イイカ!!

    

   
2001-03-22(木)      快晴      ヒュッテ     L = -4°C, H = 8°C

 一週間ほど暖かい東京に行っている間に、こちらの気温も可成り暖かくなり、日中の最高気温も5度を越えるようになっていた。そんな為か、冬の間中、一回も雪掃きをしたことのない庭の真ん中からも、地面が少しづツ顔を出すようになってきた。

 どうです、すてきでしょう?
 こんなふうに、林の中の春の雪解けは、樹々の根本からやって来るのです・・・・!!

   

散文詩「夕暮れの散歩」

   
摂氏4度。

余りの暖かさに、夕暮れのひととき

不意に思い付いて、散歩に出掛けてみた。

   

   
一昨日(おととい)がお彼岸だったせいだろうか・・・・

本当に、日足が伸びて来ている。

ほんの一カ月前には、午後6時といえば

もう、あたりはスッカリ暮色に包まれていたのに・・・・

   

   
人っ子ひとり居ない夕暮れのアルタイル通り

・・・・夏が来ると、若い女性や子供達の声が

あんなに明るく響いている、この散歩道も

まだまだ冬から抜け出ていない今の季節には

依怙地な老人のように気難しい。

   

   
道の両側の、黒々と高い葉の落ちたカラマツ林

ラッセル車が、道端に掃き寄せた、半分すすけた雪の山

半分泥にまみれた薄黒い景色だけど

・・・・それでもいい・・・・

すっかりとアスファルトが顔を出した、滑らない道路の上で

しんみりと全身で歩いている僕。

   

   
耳を澄ますと、あたりはとても静か

時折、遠くの方でかすかな自動車のエンジンの音がするだけ

・・・・それ以外は、全く音のしない夕暮れの景色。

   

   
「星見ヶ池」に浮かんでいるシャーベット状の氷も

遠くのおぼろげな白樺林も

黒い雲の下、遥かに霞む八ヶ岳も

冬から覚めやらぬ夕暮れの景色の中では

全てが淋しげな紫灰色に滲んでいる

   

   
この夕暮れの景色の中を

沁み沁みと歩く落着いた気分

・・・・何事も考えないで・・・・

ただ、ひたすらに夕暮れの中に浸りきる無心のひととき

    

   
気が付くと、空には金色の星が

三つ程、ひそやかに瞬いていた。

   

   
なんて、キレイなお星様なんだろう!!

   

   
2001-03-23(金)       曇       ヒュッテ     L = 00°C, H = 00°C

 昨日の朝、上の写真をトップページに掲載したら、
 「庭全体に、まだ雪が残っているんですか?」
 ・・・・というメールが、昨夜、手許に送られてきた。

 そのメールの発信人が、神奈川県の女性だったものだから、女性に弱い僕は、
 (そんじゃあ、明日の朝、写真撮って、日記サ載せるべえ・・・・コレ、小海弁!)
 と思って、今朝早めに起きて撮ったのが、下の写真。

 何んか、ピンボケのような写真だけど、これは地面と空気の気温の逆転現象が起きたために発生する霧とか靄(もや)とか称するもの・・・・

 これじゃあ、何が何んだか分らないので、1時間後の午前8時に撮ったのが、次の写真・・・・・

 ・・・・庭のこの部分は、ひと冬の間中、全くの手付かずの状態だったため、この状態がモットモ自然な状態なのだと思います。

   

    
2001-03-24(土)     快晴       ヒュッテ      L = -4°C, H = 8°C

 午後8時から、NHK 総合テレビの「人生の時間」(だったと思うけど・・・?)で、「イジメについて考える」を見ていたら、番組の中で・・・・一人のチェリストがBGMとして演奏したチェロの独奏曲が、余りにも美しかったので、すぐに渋谷のTVセンターに問合せの長距離電話を入れたところ、交換台の女性が・・・・
 「・・・・それでは、番組担当者につなぎますので、そのまま、少々お待ち願います」
 ・・・・と言って番組担当者に繋いでくれました。

 番組担当者の言葉によると・・・・
 「チェリストはミゾグチハジメさんで、曲名は Espace という曲です」
 とのこと・・・・そこで
 「この曲が入っているCDは出てるんですか?」
 と聞くと
 「はい、同じ Espace というタイトルのCDが発売になっていますが、そのタイトルのCDに、この曲が入っています・・・・・」
 との事。

 電話を切ってから、パソコンを立ち上げ、インターネットに繋いで、Yahoo にアクセスして検索してみると・・・・CD の番号は VICL60577 と言うことが、すぐに分った。

 明日の朝、注文をしよう・・・・っと!!

   

    
2001-03-25(日)     曇       ヒュッテ      L = -1°C, H = 12°C

 平安堂南佐久店に電話をいれて、Espace のCDを注文した。

 夕方、案内所の手伝いが終ってから、今年初めて松原湖を一周した。
 ・・・・湖の半分以上は、まだ、氷に覆われていたが、とても静かで、素敵な散歩が楽しめた。 驚いたのは、「乳母の懐」のあの崖っ淵の細い遊歩道に、ガッチリとした木製の遊歩橋が懸かっていたことである。去年、11月末頃まで、湖を一周したときには、何も無かったのに・・・・!!
 これからは、足の不自由なひとでも、かなり楽に、湖を一周することが出来るようになるでしょう。

        

   
2001-03-26(月)     雨のち晴        ヒュッテ      

 今朝、今年初めて、朝の最低気温が、プラスの温度を記録した。

   

   
2001-03-28(水)    晴ときどき雨    ヒュッテ    L = -4°C, H = 11°C

 昨夜、卓球に行ったら、渡辺光さんから
 「国道141号バイパスのルートインから先がきのう開通した・・・・だと」
 と聞いたので、今日、カインズホームに石油を買いにいったついでに、早速、開通したばかりの道を走り、小諸市御影新田まで足を伸ばし、喫茶店「ひだまり」で、お茶を飲んで来た。
 ・・・・「ひだまり」の中に入ると、僕の姿を目にした広恵ちゃまのママが
 「あら、お久しぶり・・・今日の午後、勝っちゃんが絵を飾る打ち合わせにみえたわよ・・・」
 と、僕に声を掛けた。
 「え? 勝っちゃんが? それは、会いたかったなあ! オレ、アイツが大好きなんだよ!」
 ・・・・と言うと
 「いい方ですよね〜!」
 と、ママも相槌を打った。
 「うん、彼はねえ、ホントに心の優しい男なんだよ!」
 と僕。
 ・・・・聞いてみると、来月の7日から、彼の作品を2Fのギャラリーに展示する為の打合わせにやって来たとか・・・・・
 ・・・・その他、色々な友達や仲間立ちの事を駄弁っているうちに、いつの間にか、時計が6時半を回ってしまったので、慌てて、ヒュッテに帰って来た。

 それにしても、佐久平駅や佐久IC に行くのが何んと楽になってしまった事だろう!
 何しろ、佐久平駅までが小海から一本道になってしまったのだから・・・・!!

 って言うことは、東京からヒュッテに来るときも
 「佐久IC で高速を下りたら、
すぐに突き当たる4車線の道を右に折れ(今までは、此処を左に曲がっていた)、ものの2〜3分も走ると、国道141号線のバイバスに出るので、その交差点(佐久IC 西)を左折して、ドンドコ、ドンドコ・・・・脇目も振らずに、何処までも真っ直ぐ来れば、小海町のパロまで来てしまうってワケ・・・・!!

 ウワー・・・・随分楽になっちゃったなア・・・・!!

   

     
2001-03-29(木)     雨のち雪     ヒュッテ   L = -4°C, H = 7°C

    
 昨日も今日も、朝、起きたら、一番最初に洗濯機を回した。

 僕は洗濯をしたり、部屋の中を片付けたり・・・・するのが、とても好きである。
 ・・・・だから、休みの日は、朝起きると一番最初に洗濯をするってワケ!!

 きのうは、洗濯が終ってから、朝食を食べ、部屋の中をザッと片付けてから、ベランダでお茶をのみ、山を下りて町に出掛け、八峰食堂でタンメンを食べ、新津さんで散髪をし、アルルの「みや書店」でHP用の将棋名人(宮崎三段)の写真を撮り、役場では井出裕次郎棋聖の写真を撮らせて貰った・・・・
 それから、佐久町のマツヤで洗濯ネットを買い、アチコチの店を覗いたあと、Cains Home で石油を4缶買い・・・・昨日の日記に書いたように・・・新規オープンのバイパスをドライブして、帰って来たのが夜の7時半過ぎだったというワケ。

 今日は、朝の洗濯が終ってから、朝食を済ませて食器を洗い、全室に掃除機をかけ、かねて懸案の「小海町の蝶」の原稿を書き終り、原稿を届けに行こうかと思って窓の外をみると、何と・・・またまた雪が降っているじゃありませんか・・・・!!

 ・・・・トタンに、町に出掛けるのが面倒臭くなり、急遽、予定を変更して、今、こうして今日の日記を書いているところで〜す・・・・!!

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 ・・・・ところで、今日は、比較的、時間が沢山あるので、最近、何人かの女性達に目を丸くされた、可笑しなハナシがあるので、そのお話を披露することにしましょう・・・・

 ・・・・さて、昨日の午後、マツヤで買物をしたあと、何軒かのお店を覗いた、と・・・・ほんのチョット前、今日の日記に書いたけど・・・・これは、その中の一軒でのオハナシです・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・
 店に入って行くと、かねてから顔見知りの女店員さんがいたので、僕は彼女に声を掛けました・・・・
 「やあ、今日は・・・!」
 「あら、お久しぶり・・・・暫く、お見えになりませんでしたね・・・・」
 ・・・・彼女は、僕が東京っ子だって知っているので、標準語でハナシをする。
 ホントは・・・・僕は地元の言葉の方が好きなんだけど・・・・!!
 「うん、いろんなスケジュールがガチャガチャ詰まってるもんだから・・・・何んやかやと忙しくってさあ・・・・」
 「山の上は、まだ寒いんですか?」
 「え? うん・・・・寒いって言えば寒いし、寒くないって言えば、寒くないよ・・・・!」
 「どういう意味ですか?....それ?」
 「いや、特別な意味はないですよ。 ・・・・一日の最低気温は、まだ、毎日のようにマイナスの2〜3度だから、寒いって言えば寒い! でも・・・・2月ハジメ頃の、一日の最低気温のマイナス18度くらいに比べれば、全然、寒くないから・・・・寒くないって言えば、寒くないっていうワケだよ・・・・」
 「あら、説明が上手ねえ・・・・頭がいいのよね、キット・・・・!」
 「え? オレ?  ダメ、ダメ・・・・頭ン中なんて空ッポだよ・・・!」
 「そんな事ないわよ・・・・話してて分るもの・・・・」
 「そんな事あるよ! ・・・・どこもかしこもワルイ所ばかりだよ! イイトコって言ったら、顔くらいじゃないかなあ・・・・」
 ・・・・と言うと
 「ワハハハハ・・・・オッカシイワー!!」
 ・・・・と彼女は大爆笑!
 「可笑しい・・・・?」
 「うん、可笑しいわ!」
 「そう? オレも物凄く可笑しいよ・・・・」
 「ハハハハ・・・! ねえ、お客様って女性にモテるでしょ?」
 「え、オレ? ・・・・こんな顔してるオラットがモテるワケがねえじゃんかい・・・・?」
 ・・・・半分、地元の言葉を使って言うと
 「そうかしら・・・・女性にモテるのって、顔だけじゃないって思うけど・・・・」
 「うん、そうだといいんだけどさ・・・・特に、僕みたいな男には・・・・ね!」
 「お客様は、絶対に大丈夫ですよ・・・・!」
 「どうも有り難う・・・・貴女は、優しい人だよねえ・・・・ところでサ・・・・」
 「はい」
 「・・・・話は変わるけど・・・・最近、チョット不思議な事があったんだよね・・・・」
 「あら、どんな事があったんですか・・・・?」
 「エート・・・どうしようかな?・・・・言っちゃおかな?・・・・言うの止めよかな?・・・・えーい、言っちゃオか・・・・実はねえ・・・・こんな僕にも、新しい恋人が出来ちゃたんだよ・・・・ね」
 「えーっ、ウッソー!!」
 「・・・・そうだよねえ!・・・・誰だって、僕がこんな事を言ったら、ウソだって思うに決まっているよね・・・・」
 「えーっ、じゃあ、ホントだってこと?」
 「・・・・残念ながら、ホントなんだよ・・・・これは・・・・ハハハハハ!」
 「そうかなあ?・・・・だって、私、お客様って、奥様のいない所で恋人を作るなんて事、する方(かた)じゃないって思っていたから」
 ・・・・勿論、彼女は、僕が結婚している事を百も承知である・・・・!!
 「ホントだったら駄目?」
 「駄目って事ないけど・・・・じゃあ、その方(かた)って、何処の方なんですか?」
 ・・・・彼女は、少し、眉を曇らせて言った。
 「生まれは、小諸市だよ・・・」
 「あら、コッチの方なんですか?」
 ・・・・彼女の表情に少し変化が生じた。
 「うん・・・・そう・・・それから年齢は18才かな・・・・20才かな・・・・!」
 「えーっ、自分の恋人の年もしらないんですか・・・・?」とビックリ顔の彼女。
 ・・・・と言うより、僕と「僕の新しい恋人」の間に四十才以上の年齢差があるのに、驚いたのかも知れない・・・・
 「うん、そう・・・・ホントに恥ずかしい話だけど、彼女が何才だか・・・・よく分らないんだよね・・・・」
 「・・・・じゃあ、その女性って、どんな人なんですか・・・・?」
 彼女はズバズバと僕に聞いて来た。
 「すごーくキュートでセクシーナひと・・・・」
 ・・・・また、彼女の表情が少し曇った。
 「じゃあ、今も小諸にすんでるんですか?」
 「ウウウン、違う!・・・・住んでる・・・・のは、僕の家・・・・だよ」
 「小海の?」
 ・・・・彼女は大きく目を見開いた。
 「そう・・・・そう、小海の!」
 「じゃあ、今、何してるんですか?」
 「今・・・・今はねえ・・・・僕が帰って来るの待ってて呉れてる・・・・!」
 ・・・・と僕が言うと、彼女は急に相好を崩してこう言った。
 「あ、分った、ネコでしょ?」
 「うううん、違うよ、ネコじゃないよ・・・・」
 「じゃあ、ワンちゃん!」
 「ちがうよ、人間だってば・・・・名前は、藤崎詩織っていうんだよ・・・・」
 ・・・・具体的な名前が出たトタン、彼女の表情に大きな変化が現れた。
 ・・・・どうやら、「僕の新しい恋人」に興味をもったようである。
 「ホント?・・・・だったら、一緒に連れて来れば、ヨカッタのに・・・・」
 「駄目だよ・・・・歩けないんだもの」
 「えーっ? どういう事・・・・それって・・・・」
 「ゴメンナサイ・・・・ホントはね、お人形さんなの・・・・彼女は!」
 「お人形さん・・・・?」
 ・・・・彼女は、目をまん丸くして、僕を見つめた・・・・
 「そう、お人形さん・・・・」と僕。
 ・・・・すると、彼女は、少し言いにくそうに、考え考え、こう言った」
 「そのお人形さんて・・・・さあ・・・・ウンと大きいの?」
 「エーッ、何を考えてるの・・・・ダッチワイフなんかじゃないよ!」
 「あら・・・・そんな意味で言ったんじゃないけど・・・・」と、彼女は顔を赤らめた
 「そうだなあ・・・・大きさわねえ・・・・この位・・・・そう15センチくらいかな?」
 僕は、大体の大きさを両手で示した。
 「布(きれ)で出来ているの?」
 「いや、キレじゃない・・・・プラスチックかなあ?・・・・何んだろ、あれ?・・・・兎に角、固いもので出来ているよ・・・・!」
 「どんなお人形?」
 「だから、さっき言ったでしょ、とてもキュートでセクシーだって・・・・!」
 「あ、そうか・・・・そうだったわよね!・・・・じゃあ、どこで買ってきたの・・・・?」
 ・・・・彼女の表情は、とても明るくなっている・・・・そして、可笑しさを隠し切れないでもいる・・・・!!
 「えーと・・・・模型屋さんで買ってきたの?」
 「えーっ、模型屋さんで、お人形さんなんて売っているの・・・・?」
 ・・・・明らかに、彼女は、そのお人形さんに興味を持ち始めたようである!!
 「うん、売っていた・・・・少なくとも、僕がラジコン模型の部品を買いに行くお店屋さんでは売っていたよ・・・・この間、ラジコンヨットの周波数変換器を買いに行った時、このお人形さんを見付けて・・・・あんまり可愛らしいから、買って来ちゃったんだよ・・・・!」
 「どんなお人形さんかな・・・・物凄く興味ある・・・・!」
 「見てみたい・・・・?」
 「うん、すごく、見てみたい!」
 「じゃあねえ・・・・そうだ・・・・貴女は、ホームページ見ることある?」
 「ホームページ? 自分では見たことないけど・・・・お友達は見てる!」
 「じゃあ、そのうち、ホームページに載せるから、見て、見て・・・・! だって、このお人形さんを、持って歩き回って、落として割ったら損シチャウもの〜・・・・!」
 「いいわ、分ったわ・・・・・・・・・あら、イラッシャイマセ・・・・!」
 ・・・・彼女は、この時、ちょうど入ってきたお客様に向かって声を掛けた・・・・!!

 ・・・・僕は、5分程、彼女とお客様の会話を聞きながら商品を眺めていたが・・・・会話が途切れたのを見計らって、彼女に声を掛けて外に出た・・・・
 「じゃあ、お邪魔しました。 ・・・・又、そのうち近くに来たら寄るからね・・・・」
 ・・・・すると、彼女は
 「どうも有り難う御座いました!」
 と僕に向かって言った後、少し声を落として僕にだけ聞える様に言った。
 「でも、・・・・お人形さんでヨカッタワ・・・・!!」って。

 ・・・・そう言えば、3週間ほどまえ、ネズミ年の連中が集まった「チューチュー会」の席上でも、僕が、この「新しい恋人」のハナシをしたら、笑いながらハナシを聞いていた一人のご婦人が、僕に・・・・
 「そのお人形さんって、どんなお人形さんかしら、チョット見てみたいわ・・・・」
って言ったあと、
 「・・・・でも、その恋人ちゃんが、お人形さんで安心したわ・・・・!!」
 って言ってたけど、これらの一連の発言・・・・
「お人形さんでヨカッタワ」とか
「お人形さんで安心したわ・・・・!」
って、ドーユー意味なんだろ?

   

   
2001-03-30(金)      雪      ヒュッテ     L = -12°C, H = 3°C

 昨日の午後、雨から変わった雪は、小降りながら一晩中降り続け、正午過ぎの今もまだ降り続けている。

 その雪景色を、ここに載せて置きましょう!!
    

門から撮った雪のヒュッテ(2001-03-30)


 今日の日記は、コレにて一件落着!

   チョン・・・・・・・!!